『セレスティアル・エコーズ』プレイ日記
4月15日
ゲームのプレイ日記が好きだった。昔は結構よくあった。でもジオシティーズの滅亡で消えた多くの個人サイトと共に見かけなくなった。今はもっぱらプレイ動画だ。動画だと配信者のペースに合わせざるを得ないので、個人的にはプレイ日記のほうが好き。
というわけで往年の名クソゲー「セレスティアル・エコーズ:星の歯車」をプレイしながら思いの丈を綴っていくぜ。実機だよ!
大いなる懸念はうちの猫である。おかんではあるまいし、さすがにコントローラーに足を引っかけることはないと思うが、やつはなんでもバァンしたがる。スーファミのリセットボタンをバァンされたらまずい。序盤の難敵プロキオンよりラスボスのクロノスさんより、やつのほうが厄介だ。
総プレイ時間が確か三十時間くらいだったから、一週間くらいでクリアできるかなあ。「ゲームは一日一時間」なんてことは言わないぜ。あれは某名人が世のお母さま方にゲームを認めさせる思惑で言ったことでしかないからね。
おかんが猫と遊んでいる隙に自室に引きこもって開始。相変わらずオープニングムービーだけは名作感がある。企画段階では代表作だったんだろうな。そしてだんだん予算が他にとられていったんだろうな。何気にモブの中にカラーとドロンが混じってて会話してるのがいい。そういえば昔、ドロン代弁者説とかあったわ。Starfall Prelude、ピアノ独奏から徐々にオーケストラに変わっていくのが好き。
青い髪に赤いスカーフのシリウスくん。ザ・平成初期の主人公って感じ。レアさんが空から落ちてきた。年齢不詳設定だけど顔グラの都合でシリウスくんがショタじみてるから比較でお姉さんキャラに見えてしまう。村に帰ったら黒騎士率いる帝国軍の襲撃中。シリウスくんの両親死亡……まずい! ドアの外で猫の声が! でもこの時代のムービーはスキップできない!
チュートリアルバトルを超速でこなしてシリウスが共鳴者に目覚めたところで急いでセーブして事なきを得た。オープニングで終わってしまった。
4月16日
昨日思いの外進まなかった分、今日は腰据えてやるぜ。先にデネブを仲間にしたから雑魚バトルが捗る。やり込みらしいやり込みもないし、今ならタイムアタックとまではいかないまでも二十時間くらいでクリアできるかもしれん。関係ないけど今朝、私の味噌汁に猫がキャットフードを入れてくれた。妹に餌をわけてくださったようだ。見た感じクッキーだけど匂いで分かるようにキャットフードは く そ ま ず い 。がんばって飲んだ。
アルタイル加入。おっさん! おっさん! タンクありがてー。この頃って妻子持ちの渋いキャラが濃すぎる属性にならずにごく自然にいた気がする。アルタイルの奥さんはお亡くなりになってるけど……。イケメン美少女動物園もまあべつにいいんだけど、泥臭い人間のほうが世界に実在感が出ると個人的には思う。アルタイルのカレーイベント好き。カレー食べたい。
ポルックス、サティーに続いて相棒(笑)が加入。ごめんよリゲル。キャラは好きなんだけどさ。裏切りイベントも面白いんだけどさ。君、双剣士だからシリウスともサティーともロールが被るのよね。ぶっちゃけいなくてもクリアできるっていうか。ストーリー的には必須だけどさ。あとステエコは毒がきちぃからリジェネ使えるレアさんを絶対外せないし、残り二枠が自然とアルタイルとポルックスで埋まっちゃうのよね。素早さの成長率高いからレゾナンスの発動間隔も速いんだけどな、リゲル。でもお前MP回復しても魔法使わねえもん。
今日は主にレベル上げと、仲間集めを兼ねて星の歯車修復のイベントこなし。まだ錆びつきの真相は明らかになっておりません。明日はお待ちかねのやつですね。
4月17日
はいきた!! Tears of the Gear!! 同社の前作ではもっとちゃかちゃかした安っぽいサウンドだったけど今回は弦楽器の音色が美しいんだわ。さすがスーファミ末期。
もうそろリゲルの裏切りである。妹ちゃんは最初は登場する予定だったんだろうな。リゲル再加入後は忘れ去られるけど。大体、東方の女サムライ・サティーと実はその弟であるアンダカっていう構図がもろ被りしてるのよ。
これは妄想だけど当初はシリウスとレアさん、アルタイルとデネブ、リゲルで敵側に視線を寄せて、マスコットキャラクターがポルックスってのが主軸だったんだと思う。そんで製作途中に偉い人が「女剣士出してよ」って言ってサティーとアンダカが生えたのです。知らないけどきっとそう。
そういえばエンディングどうするか決めてないや。ノーマルエンドはかえって見るの難しいんだよな。レベル上げしてたら信頼度は満たしちゃうし。バッドエンドは「諦める」選ぶだけでいいけど、実質ゲームオーバーだから雑いし。といって私はベストエンドが好きではない。なぜならレアが彼女のアイデンティティである「部品」としての本質を選んで犠牲になろうとしているのに仲間の「誰かの犠牲で回る世界なら、いらない!」とかいうぺらっぺらの正義感で彼女の選択を踏みにじるからである。おまえらそれ今までに出会った世界中の人々の前で言えんのってハナシ。
でもトゥルーエンドは隠しダンジョン行かなきゃいけないからめんどくさい。なんでそこレアドロップアイテムの入手を条件にした。ヒロイン「レア」とかけましたってか。運ゲーなんよ。そういうのは隠し武器とかのご褒美要素だけでええねん。
そんなこんなでまた鉱山都市ヴォルカに入り浸ってる。あー。アルタイルの故郷。よき。何度でも奥さんのお墓にお花を供えるよ。
4月18日
灼熱の大空洞をね、一生懸命進んでいたんですよ。歩くだけでダメージ食らうのウザすぎるほんと。フィールドでもリジェネ使わせてくれ。魔法の名称的にクリア・ミスト使ったらここの攻略簡単になるくない? おお、システムに縛られし哀れな者たちよ。で、一生懸命進んでいたんですよ、シリウスくんたちは。というか私が。
イフリート・エンジン戦の最中にやつが乱入してきました。そう、猫です。
リセットボタンは押されなかった。しかし私の制止を振り切り、やつはまるでポルックスの一族を滅ぼした時の機工博士ケイロンのような笑みを浮かべて、ステエコのカセット部分を打ち据えたのである。会心の一撃! データは消えた! もちろんセーブはしてある。
灼熱の大空洞に入ったところでな。
私は泣いた。
4月22日
やあ。私が不貞寝していたせいか、やつは珍しく反省していたようだ。おかげでスマホの猫フォルダがパンクした。
めげずにやるぜ。データが消える恐れがあるなら! さっさとクリアしてしまえばいいッ! はい帝都きましたリゲルの裏切りからの公開処刑からの脱出劇うおお。監獄要塞が広すぎるっ。横道が多い! でも宝箱を開けたくて全部回っちゃうっ! 強制戦闘の多いこと多いこと。デネブの広範囲魔法は戦闘効率は上がるけど、戦闘自体の多さはどうにもならないのよね。今の私は帝国軍からも猫からもステルスするミッションを遂行しているのだ。セキュリティアイうぜえ。でもグラフィックデザインはかっけえ。メカメカしい。メカだけど。
世界の錆びつきが進行して嘆きの雪原です。ここどうするか迷ったけど、リゲルも合流させたわ。ほんとは死亡分岐のほうがシリウスとレアさんの後の結びつきに寄与して物語としていいんだよね。でもベストエンド見るにはリゲル生存ルートじゃないとだめだし。これ次世代機で出てたらあの一枚絵のリゲルだけいない版まで作られていたのだろうかと思うと口惜しい。妹ちゃんも出てきただろうに。
バラバラになってた仲間と合流した。リゲルもいます。でもこの贖罪イベントのあとなんにもイベントなくて影薄いよね、君。許されるとは、忘れられることなのですか。もしかしたら最初は戻ってこなくて、あのシリウスを庇う死亡イベントが固定だったのかも。そのほうが筋としては美しい。
カレー食べてきた。天空の時計塔突入です。そして私はここへきて最強の攻略方法を思いついた。猫を膝に乗せてプレイすれば、やつはスーファミに手を出さないのである。精々が私の親指越しにBボタンを叩いて選んだアイテムが一旦キャンセルされる程度の被害。ステエコがRTBじゃなくてよかった。
さてさてクロノスさんをぶっ倒してレアが記憶を取り戻します。自分が星の歯車の生体部品であったことを。世界を救うにはレアが消滅しなければならない。
私は「誰か(ただし人間に限る)が犠牲になるなんて!」と言って世界の在り方から勝手に書き換えてしまう強引なハッピーエンド(ただし人間にとっての)はあまり好きではないのだが、まあそのー、ね。未だにネタにされるクロノスさんの今までやったことを忘れ去ったかのような笑顔の昇天シーンはやっぱり笑ってしまうし、シリウスとレアさん結婚までやっちゃうとさ。そこまでごりごりのハッピーにしたいならもう好きにしなさいって気持ちにはなる。でもそれってある意味、永遠の停止を望んだクロノスさんの野望よりよっぽど「元の世界」を殺してますよね、とは思うけれども。
あとエピローグのあれ、「主人公とヒロインはいないけどその面影のある子供たちがちょっと老けた仲間たちに囲まれてる一枚絵」。あれはずるい。許さざるを得ない、トゥルーエンド。原初の星素、入手しといてよかったわ。New Dawn、いい曲です。
やっぱあちこち作ろうとしたけど予算削減で没になったであろう痕跡が見られて、「捨てエコ」の蔑称さもありなんではあるのだが、それはそれとして、妙に心に残るゲームなのは確かであった。
ちなみに猫が膝で寝ています。動けません。画面にずっとあの一枚絵とENDの文字が映っています。スーファミの電源が切れません。余韻も長すぎると台無しだと思いました。
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※このプレイ日記はフィクションです。当該ゲームは存在しません。




