■1■ 春旅爛漫
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拝啓、母君様☆
突然ですが、私達3人、旅に出ることにしました♪
お小遣いの範囲内の小さな旅だけど…
春休みの内に帰ってこようと思うので、心配無用っ!
気の向くまま、風の吹くまま遊んでこようと思います♪
数日後の私を、利?目 舌?目 かつもくして見るように!
それでは、行って参ります♪
かしこ
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……
…
「千歳、早くしなさいよー」
「千歳お姉ちゃーん?」
外から彩お姉ちゃんと進の声が聞こえてくる。
「今行くー♪」
書いた紙切れをそっと玄関に置いて、私は外に出た。たまには、あのお母様を出し抜くっていうのもアリだよね?
「いい天気ーっ!」
ぐーっと大きく伸びをしてしまうような晴天快晴、春爛漫っ! 旅の門出は前途洋洋、だね☆
「さて、行くわよっ」
少し先にいる彩お姉ちゃんが軽くウインクする。私の自慢のお姉ちゃんだ。
「忘れ物は無し……と」
最終確認をする進。相変わらずしっかり者だね。
「それじゃ、行って参りますね、お母様♪」
私は軽く家を振り返り、トントンッと靴を鳴らして、タッタッタッと二人の許に駆け寄って行った。
こうしてまた、私達は旅に出た。
たくさんの出会いと別れの待つ旅……
私達のちあふる☆じゃーにーは、これからも続きます♪
~Fin.~