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ちあふる☆じゃーにー ~三人姉弟の電車旅~  作者: 霧南
終着駅-たびのおわり-(8月25日)
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■3■ 風鈴の音と共に

 長かったようで短かったような、短かったようで長かったような、そんな高校一年の夏。


 私達の夏休みの旅は、とりあえずこれでお仕舞いです♪ 宿題とか宿題とか宿題とか、やらなきゃならないことはまだ残っているんだけど、それはこの際置いといて!


 彩お姉ちゃんは帰ってきたばかりだと言うのに、早速お部屋で勉強中。進は疲れてしまったのか、座敷でお昼寝中。お母さんはそんな進の傍らで編み物中。私はと言えば、自分の部屋で、この夏の旅を書き綴った日記の最後のページに今日の事を書き込んでいたのでした。


 たった一度きりの夏……目まぐるしく過ぎていった夏……一つ一つ、後できちんと思い出せるように書き連ねていった。




……





 昼下がり、りーんとした風鈴の音が部屋に響く。カーテンを揺らして、夏の風が入ってきた。


 目を閉じると、セミの声……吹き抜ける風……涼やかな風鈴の音…………


 その音に耳を澄ませながら、私は一人、心の中でつぶやいたのでした。




……ただいま♪

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