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ちあふる☆じゃーにー ~三人姉弟の電車旅~  作者: 霧南
千里町-せんりちょう-(8月10日)
23/48

■2■ 待てよ七年、色仕掛け

「あの子があと七年早く生まれてればなぁ」


 私はふぅっとため息をついた。


「どうしたのよ?」

「絶対放っておかないのに」


 私が真面目な顔で真面目に言うと、彩お姉ちゃんと進はぷっと吹き出した。


「あ、何? 私、真剣に悩んでるんだから! 二人ともひどいなぁ、もーっ!」

「ごめんごめん、でも、向こうはまんざらでもなさそうよ? 七年後にでも捕まえれば?」

「捕まえるって……」


 進には少しついていけない話らしい。


「その時には私も七歳年とってるのよねぇ。年の差は埋められない……」

「七年後の千歳なら、悩殺いけるわよ、悩殺! ちょっと色っぽく仕掛ければ、思春期の男子なんてイチコロよ!」


 彩お姉ちゃんは力強く主張する。


「ん? そう言われるとそうかも……わぁ、彩お姉ちゃんやっぱり頭いいねっ!」

「これからは、ショタの黄金時代よ!」

「そうだー!」

「……」


 進は一人、電車に乗ってる間中、話に取り残されていた。

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