★5 美少女と潮干狩り!
よろしくお願いします。
今日、もう1話投稿します。
木曜の夜、また瑞希からラインで日曜に行くよって連絡があった。
念押しするとは、意外と真面目なのな!
今シーズン最初で最後の潮干狩りに行くつもりだから
婉曲に来るなと伝えたつもりだったのに、
「レッツラゴー!し・お・ひ・が・り~!」
テンションマックスの瑞希が現れた。
ショッキングピンクのド派手なキャップ、長袖シャツ、ハーフパンツだったけど、
可愛い娘ってなんでも似合うんだよな。
神様は不公平だよ。
「うぷぷ、この下、水着なんだけど、見たい?
スクール水着!ねえ、見たい?」
シャツを指で引っ掛けながら近づけてきて、
ニマニマしていやがるので、素っ気なく答えることにする。
「別に・・・」
「ホントは見たいんでしょ?ねえ?見たいんでしょ?」
グイグイと来た!そんなに見て欲しいのか?うん?
「いや、見たくない!」
まあ、守備範囲外だし!もっと過激なヤツでもネットでありふれているからな。
「が~ん!こ、この、精一杯の恥ずかしいお願いをきっぱりと断るなんて、
デリカシーって知らんのか!」
瑞希はプライドを傷つけられて軽くキレた。
「女子高生、恥じらいを持て!恥じらいを!
そして、恥じらいながら、チラリ、だ!」
「はっ、な、なんて高等テクニック!じゃ、じゃあ・・・」
わざとらしく驚いて、今頃恥ずかしげにし始める瑞希。可愛いけど・・・
「もう遅い!」
・・・
海水浴場に着いたが、瑞希は後部座席に移動して少し待ってと言った。
「じゃ~ん!どう、どう?」
ショッキングピンクのド派手なキャップをかぶって、
レインボウに輝く100円サングラスを鼻の先に引っ掛けていた。
UVカットのレモンイエローのパーカーを羽織り、
白いハーフパンツに赤いビーチサンダルに輝く笑顔!
まさにビーチの天使といった出で立ちだった。
だが!
「そんなのは貝掘りには邪道だ、オシャレは無駄。
はい、この100円麦わら帽子と首には白いタオル、これよ!」
お揃いの麦わら帽子とタオルを差し出すと、頬を膨らませた。
「え~、ダサダサじゃない?」
「うん、ちゃんと写真撮っておこうな!」
「イエイ!」
スマホを向けると、Wピースをキメて、ウインクしていた。
「ノリノリじゃない!」
・・・
「ちべた!」
「すぐ慣れるから。さあ、人のいない所に行こうか。」
「なんか言い方がイヤらしくない?
あっ、ヤドカリ!あっ、いっぱいいるよ!
あ、これ、カニ?カニなのに、前に進んでる!なにこれ?」
「いや、カニだろ?ほら、砂を掘れ、まずはアサリだ。」
「アサリってどこにいるの?」
「適当に掘れ。1つあれば、その周辺にたくさんあるぞ。」
「ええ、ゴキと一緒じゃん!
何これ?ミミズ?ヘンなモノがいっぱいいるよぅ・・・
来るんじゃなかったよ・・・」
文句が多いな。
俺は今日、アサリとハマグリとマテガイを食べたいんだ!
「じゃあ、ひとりで陸の上で待ってろ。」
「ええ~、寂しいよ、それ・・・」
なんだかショボーンとしつつ、俺にくっついて、仕方なく砂を掘り始めた。
・・・
「あ、あった!アサリ、獲ったど~!」
アサリを見つけ、急に笑顔になった瑞希。現金な奴だ。
おだてて、気分をアゲるんだ!
「おお、いいサイズだな。流石だ。俺はまだ見つけてないのに!
よし、その周辺を探すんだ!」
「あ、ホントだ!また、あったよ!よし、優真さんはそっちね!」
・・・
アサリをたくさん、ハマグリも少し見つけた瑞希はすっかりご機嫌になっていた。
「よし、アサリはもう充分だ。次はマテガイを獲りに行くぞ!」
「どうやって獲るの?」
「うん、まず俺がジョレンで砂を削ったら直径1センチくらいの穴がある。
そこに塩をぶち込むんだ。
そうすればマテガイがニョキっと姿を現すんで、引っ張り上げろ。
よっこいしょっと!」
「おじさんみたい・・・あっ、ホントだ、穴がいっぱいあるよ!
この穴に、塩を一つまみだね・・・
キタ~!マジでキタ!ニョキっとキタ!マテガイ、ゲットだぜ~!
これ、面白いね!」
「だろ?俺は20くらい欲しいから、頼むよ。」
「私も食べてみたい!」
「正直、アサリやハマグリの方が美味いけどな。」
「ねえ、これ、動画撮ってよ。」
「いいけど、麦わら帽子で、肩にタオルを掛けててもいいのか?」
「豪に従っただけだし、別にいいよ!むしろ、撮って欲しいわ!」
そして輝く笑顔を見せてくれた。
読んでくれてありがとうございました。
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