★3 突撃!優真さんの家。
よろしくお願いします。
明日投稿します。
うぷぷ、スマホってホント、凄いわ!
グー○ル先生ってホント、エラいわ!
マンション名を検索したら、ちゃんと案内してくれて、
迷わずたどり着けるんだから!
電話なんか掛けずに襲撃してやるんだから!
日曜日、午前10時。私の家から自転車で30分。
優真さんの住んでいるマンションは古いみたいで、
オートロックはなくって部屋の前まで簡単に来られた。
401号室、守屋って表札がある。うぷぷ。
ぽちっとな。ぴんぽ~ん。
「・・・はい。」
「おっはよ~!瑞希だよ。家の中に入れてくれる?」
「えっ、あっ、なんで?くそっ、ちょっと待って!」
くくくっ、焦ってる、焦ってる!
3分ほど待っていると、ドアが恐る恐る開いた。
「おっはよ~!」
「おう、おはよう。」
ぼさぼさの髪で、上下ジャージの優真さんが現れた。
家の中に突入すると、確かに女の気配はないし、匂いも無かった。
ホッとした。
うん、どういう意味かな、これは?
自分の気持ちなのにちょっと謎!
私の家よりは狭いLDKにこたつが置かれていて、
意外と片付けられていた。
だけど、部屋の隅にはホコリが積もっていた。家政婦は見た!
優真さんはコーヒーを用意してくれた。
ちゃんとコーヒーメーカーがあったよ。
「それで、何しに来たの?」
「え~、冷たいよ!お礼するって言ったでしょ!
私ん家、貧乏だし、アルバイトも駄目なんで、ホントにお金がないの!
だから、家事をさせてもらおうかなって!」
「そんなの別にいいのに・・・でも、その気持ち、ありがとうな。
料理は上手なのか?出来れば美味しいモノが食べたいな。」
ホッとしたよ。何もしなくていいよって言われずに。
でも、美味しいモノってかなりハードル高めじゃない?
やるしかないけど。優真さんの好みの味に出来るかな?
「大丈夫!
しょっちゅう作っていて、お母さんに美味しいって言われているよ!
食べたいモノはある?」
「えっと、上条さんの得意なモノでいいよ、好き嫌いはないからね。」
「ありがとう!じゃあ、冷蔵庫の中、見せてね!
・・・何にも入ってないじゃない!」
「だって、料理も食器洗いも嫌いなんだよ。だから、いつも夜は外食だし・・・」
「栄養バランスが悪いから、肌が荒れてるんですよ!
よし、私が毎週、来てア・ゲ・ル!」
ウインクして投げキッスをキメたら、優真さんは焦っていた。
私の色気に、落ちろ~
「ちょ、まっ!今日だけでいいから!」
「だって、あんなヤツらだったんですよ!
もう、私、監禁されて、マワされて、クスリ漬けにされて、ウリやらされて、
それが永遠に・・・って絶望してたんです!」
優真さんの同情を買うために、しくしくと泣き真似をしてみる。
「いやいや、そんなヒドイ目には・・・」
「アイツら、やっても不思議じゃなかったですよね?」
何度か思い出したけど、ホント、よく無事だったなって思う。
「まあ、確かに・・・」
「それを、白馬の王子様がさっそうと助けてくれたんです!
人生の恩人です!」
大げさに両手を組んで、目をキラキラ輝かせた!(つもり)
「大げさな・・・白馬の王子様って・・・ただのお兄さんだけど。」
優真さんは苦笑した。
「オニイサンじゃなくっておっさんね!」
上げて、上げてから落としてやった。
「まだ33歳だ!断じて、断じておっさんではない!」
うぷぷっ、そんなに怒らなくっても。
あの凶悪な奴らを倒したとき、ホントにウットリとしちゃったけど!
ホントにカッコよかったし、今もそう思っているけど!
背が高くて、細マッチョぽくって、顔は好みの別れる所だと思うけど、
私にはストライク!でもお母さんと同じ年齢だからオジサンだよね。
全部、内緒だよ。
「はいはい。じゃあ、一緒にお買い物に行こっ!」
読んでくれてありがとうございました。
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