★23 美少女とウェディングドレス!
よろしくお願いします。最終回です。
11月に、冬美と結婚することになった。
結婚式の参列は俺の母親と瑞希だけだけど。
今日は、ウェディングドレスを選びに来た。
冬美はゴールドのドレスが気に入ったらしく、
純白のものと両方試着して悩んでいた。
「優真、どっちがいいかな?」
「どっちもメチャクチャ似合っていて綺麗だけど、
結婚式は純白っていうイメージだよね。」
「・・・そうだよね。じゃあ、純白にするわ。」
ゴールドの方がお気に入りだったらしく冬美はがっかりしていた。
「優真さん!」
じゃんと現れたのはウェディングドレスを身に纏った瑞希だ。
「おお、メチャクチャ綺麗だな!って言うか、その姿で現れるんじゃない!
ヘンな男が吸い寄せられてくるだろ!」
「うぷぷ、私の方がキレイ?ねえねえ?私と結婚しちゃう?」
「バカ!方向が違うだけで、2人ともメチャクチャ綺麗だ!」
とか言いながら、俺はスマホを向けた。
「綺麗に撮ってね。」
「お前はいつも、どんな時も可愛いよ。」
「だよね~」
色んな表情、色んなポーズをキメてくれたので、撮りまくってやった。
ふう~
背中に悪寒が走った!冬美だ!
「ちょっと、なんで瑞希の方をたくさん撮るのよ!
なんでそんなノリノリなのよ!」
「い、い、いや、おだてると調子乗って可愛いポーズ取るだろ?
だから、またおだてるだろ?また調子乗って可愛いポーズ取りやがるだろ?
無限ループに嵌まっちゃうんだ!」
「バカ!」
ほっぺをぎゅーっとつねられた。
・・・
イタリアンディナーを楽しんでから、
両手にビューティホーな2人と腕を組んで駅に向かって歩いていた。
みんな、俺を見ろ!このサイコーに幸せな俺を!
「少し先だよね、優真さんと初めて出会ったところ!」
向こうから3人の男が横一列で歩いて来た。
冬美と瑞希が後ろに下がって、ちょうど街灯の下で男3人と向き合った。
「あっ!」
「うん?」
俺の声に男たちが反応した!失敗だ!
3人の男は、瑞希を拐かそうとしたヤツらだった。
鼻ピアス野郎、タンクトップ入れ墨野郎、頬切り傷野郎だ!
「て、てめえ!」
「探していたんだよ!」
「いい女を2人も連れているじゃね~か!」
「うん?お前、もしかして青柳冬美か?いい女になったじゃね~か!」
頬切り傷野郎が冬美を凝視してニヤニヤしやがった。
「ひいぃ!」
視線を浴びた冬美が悲鳴を上げた!
コイツ!冬美をレイプした桑畑正樹か!
太って凶悪な顔になっていて、全く気づかなかった!
「けけけ!鴨がネギしょってやってきやがった!
お前をぶっ殺して、二人をたっぷり可愛がってやるよ。
うん?お前の目の前で可愛がってやろうか?あん?」
ますます下品に、俺を挑発する頬切り傷レイプ野郎桑畑正樹。
長すぎるわ!
「指1本、触れさせるもんか!臭い息、吐くんじゃねえよ。」
「前、運良く勝ったからって調子に乗るなよ?
お前ら、今度は油断するな!」
ニヤニヤしながら鼻ピアス野郎がナイフを出した。
「お、お母さん、警察!」
冬美はスマホを取りだしたが、震えていて、電話を掛けられないようだ。
タンクトップ入れ墨野郎は腕を広げ、タイミングを測っていた。
頬切り傷野郎桑畑は両手にナイフを持った!
「逃げろ!」
「おらあぁ!」
鼻ピアス野郎とタンクトップ入れ墨野郎が呼吸を合わせ突っ込んできた!
「優真さん!」
タンクトップ入れ墨野郎の顔に瑞希がぶん投げたバッグが直撃した!
「ぐわっ!」
鼻ピアス野郎のナイフを手に持った財布で受け止め、
ハイキックを匂わすと鼻ピアス野郎は顔をガードした。
そこからローキックに切り替え、ふくらはぎをたたき切った!
鼻ピアス野郎は倒れると、足を抱え込み、転げ回り、悲鳴をあげ続けた。
姿勢を低くタックルに来たタンクトップ入れ墨野郎の顔に
真空飛び膝蹴りをぶち込むと、タンクトップ入れ墨野郎は崩れ落ちた。
「く、くそっ!」
また2人を瞬殺され、焦りを見せる頬切り傷野郎桑畑。
「前と同じだな。今度は容赦しないけどな。」
ニヤリと笑って余裕を見せつけると桑畑はじわじわ下がりながら、
両手のナイフを振り回した。
じわりと近づき、だんと左足を踏み込むと桑畑は両ナイフを突き出してきた!
左フックをかまして、その腕をはじきとばし、全力で股間を蹴り上げた!
会心の一撃!クリティカルヒット!
ヤツの急所を潰してやったよ!多分だけど・・・
桑畑は泡を吹いて倒れた。
振り返ると冬美は瑞希のスマホで録画を続けていて、
瑞希は警察への通報を終わらせていた。
恐怖に引きつっていた表情がほどけ、花開いていく。
「瑞希、ありがとう。ホントに助かったよ。冬美、もう大丈夫だから。」
「「優真!」」
飛び込んできた笑顔の冬美と瑞希を両手に抱きしめた。
「2人はずっと、俺が守る!」
「「ありがとう。大好き!」」
読んでくれてありがとうございました。
面白ければ評価をお願いします。