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★22 美少女と誕生パーティ

よろしくお願いします。


土曜日の夕方、冬美と瑞希の家を訪問した。


俺の誕生パーティを開いてくれるのだ。

「いらっしゃい!」

優しい笑顔の冬美と眩しい笑顔の瑞希が出迎えてくれた。


ぼろっちい県営住宅が天国みたいだ!


テーブルに所狭しと美味しそうな料理が置かれていた。

「いつもよりさらに腕によりを掛けたから、たくさん食べてね!」


唐揚げを食べると、カラッとしながらも肉汁がじゅわっとしている!

「うまっ!」

驚きの声をあげると瑞希がニンマリとした。


「優真、これどうかな?」

冬美に渡された豚汁の具を食べ、一口すすった。

「美味しい・・・」

しみじみと呟くと冬美がニコニコ笑顔になった。


「優真さん、これ!」

むっとした瑞希がヒレカツを差し出してきた。

「美味い!」


「優真、これ、これ。」

やっぱりむっとした冬美がオムレツを差し出してきた・・・

・・・

超絶腹一杯になってから、小さなホールケーキが用意され、

大きいローソク3本、小さいローソク4本に火が灯された。


灯りが消され、冬美と瑞希が歌って祝ってくれた。

「ハッピーバースディユーマ!おめでとう!」

思いっきりローソクを吹き消した。

笑顔が閉じれず、吹き消すのが難しかったよ。


2人が思いっきり拍手してくれて、ホントに嬉しかった。

「最高に嬉しい誕生日だよ。ホントにありがとう!」


「はい、これ、誕生日プレゼント!」

瑞希のプレゼントは高級ブランドのサングラスだった。

「これ、高いんじゃない?ありがとう、瑞希。似合う?」


2人は微妙な表情になった。

「「あははは・・・」」

くそっ、毎日、常時、着けてやるよ!

お前らがカッコいい!って思うまでな!


冬美のプレゼントはネックレスで、

ペンダントトップはシルバーのプレートだ。


ペンダントトップに何やら小さな文字が・・・

冬美は挙動不審になっていた。


えっと、I LOVE YUUMA,FOREVER!

出た!


俺と冬美からプシューと音がして、二人して赤面した。


瑞希の白々した視線が俺たちを冷やしてくれた。


「つ、着けてあげるね!た、立って!」

冬美は俺からペンダントを引ったくった!


そして正面からペンダントを着けてくれた!

大きな胸が押しつけられ、微かな柑橘系の匂いが俺を悩殺する!


「ずっと一緒にいてね。」

俺を抱きしめてくれた冬美はそう囁き、

俺の耳に、ほっぺにキスをしてくれた。


「バカップル!」

瑞希のイヤミが嬉しかった。

・・・

誕生日ケーキを食べ終わると、

姿勢を正して、瑞希の目を正面から見つめた。


「瑞希、俺は冬美と結婚したいんだ。

俺の娘になってくれないか?

もし、瑞希がイヤなら、喜んでくれないなら結婚はしないけど。

どうだろう?」


冬美が俺を受入れてくれてたった2日後だ。

当然プロポーズなんて、まだしていないから冬美もビックリしていた。


でも、瑞希のことも大事だからな。


「・・・条件があるの。」

「うん、どんな条件かな?」

瑞希の不安そうな表情に緊張してしまった。


「私をこれまで通り、大切にしてくれる?」

「いや、これまで以上に大切にするよ。」


「ありがとう!」

抜群の笑顔になった瑞希は立ち上がり、俺にちゅっと軽いキスをした。


「えへへ、やっぱりファーストキスはパパとだよね。」

テレテレした瑞希がメチャクチャ可愛いかった。


「それ以上はダメ~!」

慌てた冬美に引き剥がされてしまった。


「ちょっと早いけど、パパ、もう帰ってくれる?」

ニマニマした瑞希が意地悪なことを言う。表情と合ってないけど・・・

冬美も憮然としている。


「う、うん。じゃあ、帰るわ。ご馳走様。今日はありがとう。」

「あっ、パパ、忘れ物!」


「うぉい!パパはまだ早いよ。で、忘れ物ってなに?」

「この人!」

瑞希は冬美の背中を押した。


「お持ち帰りしちゃって!」

「「えっ!」」


「じゃあ、楽しんできてね!」

びっくりしている冬美の背中をグイグイと押すニマニマ瑞希。


「ちょっ、ちょっと待って!パジャマ!パジャマがいるって!」

「優真さんのジャージ借りたらいいよ!」


「ちょっと、待ってって!」

少し怒った冬美が何やら瑞希の耳元で囁いた。


「ダメじゃない、お母さん。

今日は勝負下着着けてないと!」


瑞希がニヤニヤしながら指摘すると、冬美は瑞希をポカポカ叩いた。

「バカバカバカ!」


お泊まりセットを用意した冬美と車に戻った。

体が、顔が、息が熱い。ダメだ。我慢なんて無理!


助手席の冬美を強引に抱き寄せ、猛烈にキスをした。

「だ、ダメよ。ここじゃ、ダメ。優真の家で・・・」

トロンとした冬美は言葉とは逆に、俺を強く抱きしめた。


読んでくれてありがとうございました。


面白ければ評価をお願いします。


また明日更新します。

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