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85℃の愛情
ちょっと古いコーヒー豆とかは、ほんの数秒熱を加えると良いとか。
あるいは90℃以上の熱湯で抽出してみるとか。
基準は85℃辺りらしいけれど、印象としては、高温だとすこし香りが飛んでしまうような気がする。その分、曖昧さはなくなり、締りのある味になるけれど、旨味の要素のいろんなところが減少しているようにも思える。
焙煎が緩かったりすると、生焼けではなくとも、えぐ味に近いような酸っぱさがあったりもする。
理想的な焙煎は、愛飲者の好みに影響されるような、色の濃さで判別できる焼き方の強さではなくて、与えられた熱によって、コーヒーの旨味成分が生み出されたり、引き出されているのかどうか、その目安としては、焼き上げりの豆の軽さでも判断されると思う。
同じ100gのコーヒー豆を買っても、微妙に嵩が違ったりもする。嵩=量。
なので、良いコーヒー豆。
良い焙煎。
それがあれば、抽出の技術の影響は、考えるより少ないのかもしれないと思える。
美味しいコーヒーを家族と飲める喜びは、日常の幸福。