続く愛に祝福を
「ねぇ、お姉さん。大丈夫?」
私は、夕暮れの公園で、中学生か高校生くらいの男の子に話しかけられている
自分の気持ち・雰囲気が感じとれたのかもしれない
でも無ければ、こんな人間に話しかけなんてしないだろう
ここには、私とその男の子しかいない
「どう・・したの?大人とは話しちゃダメなんじゃなかった?」
するとその子は、
「お姉さんが悲しそうだったから・・・」
私は、なんといったら良いか返事に困った
「そう・・・」
何日か、その公園に行った
その子は、親が共働きで、滅多に家に帰ってこないこと
友達が作るのが苦手で、ずっと1人でいること
そんな事を話してくれた
ある日の夕方
「ねぇ、お姉さん!」
「僕・・・お姉さんの事が好きなんです!」
告白をされた
「キミ、年齢は?」
「17・・・です」
「そんな、私は・・・もう30も越えてるオバサンだよ」
でも、彼は
「それでも、僕は・・・好き・・・なんです」
しばしの時間が流れた
「私の・・・家に・・・くる?」
「もう・・・夜になっちゃうから」
なんで、こうなっちゃったんだろう
今、私は裸でベッドに仰向けに寝ている
彼も裸でベッドに入っている
どうせ
どうせ気休めなんだ
好きだって嘘なんだ
少しでも・・・満たされたかった
だから、彼をベッドに誘った
行為が始まって、終わった
少しだけでも満たされたかった
どうせ、彼も
「ねぇ、お姉さん・・・」
「僕・・・は貴方の事が好きなんです」
「だから・・・僕は・・・上手く言えないけど」
「本当に、好き・・・なんです」
私は、それからその公園に行かなくなった
彼が、1度きりの関係だって思いたかったから
それから、3年が経った
仕事が終わった後にあの公園に行った
もう、死にたかったのだ
誰にも愛されずに
ずっと生きていた
もう耐えられなくなった
「お姉さん!」
そこを振り向くと
彼が居た
あの頃より大人っぽくなって面影も残った
「お姉さん・・・会いたかった」
「僕は・・・本当にお姉さんの事が好きなんです!」
「だから・・・だから・・・僕は、貴方の事を幸せにしたい!」
私は涙が溢れてきた
勝手に居なくなっても
ずっと、想っててくれただなんて
「僕と、付き合ってください!」
「うん、いいよ」
2人で抱擁をした
とても幸せで、とても満たされた
こんな近くに大切なものがあったなんて
2人で、居れる それが、とても幸せなんだって
やっと、気付けた
彼らは、愛を見付けました
幸せになってほしいと思う
愛を見つければ、どんな困難だって超えれる
私はやっと最近見付けれました