桃太郎
始めましてHKmEです、どうぞごゆっくりしていって下さい
昔々、ある所に桃太郎という少年が居ました、彼はおじいさんとおばあさんに育てられてすくすくと成長しました。
しかし、ある日、桃太郎が友達の家に遊びに行った時です、桃太郎は家の外に出る時は行き先を言いなさい、と言いつけられていましたが、その言いつけを破って友達の家に行ってしまいました。
友達の家に上がると友達のお母さんが出迎えてくれました、そして友達の家に上がって初めて目に付いたのが『ももたろう』と書かれた絵本でした。
「これ…僕の名前?」
「あっ!本当だね、これね…4歳位の時に買って貰ったんだ!」
桃太郎は訳が分からなくなりました。
「ごめん、もう帰るよ」
「ええ!?そんなぁ!」
そして帰ると言った勢いのまま、桃太郎はそのまま家に帰ってしまいました、そしてゆっくりと裏口から家に上がりました、勝手に家から出て行ってしまった事がバレるとひどく怒られてしまうからです。
「あら、桃太郎、もう家に帰ってたのかい?」
「え…う、うん」
幸い、おじいさんとおばあさんにバレることはなかった様です
そして、桃太郎はついに気になっていた事を口に出してしまいました
「お母さん、お父さん」
「なんだい?」「どうした?」
「なんで、お母さんとお父さんはおばあさんやおじいさんみたいなの?」
「失礼な、老けて見えるだけだ」
「そうですよ、老け顔ってよく言われるもの」
まるで動揺を隠す様な言い方に桃太郎は更に不信感を覚えました
「お母さん、お母さん、僕は何から産まれたの?」
「それは…」「あなた!」「勿論お母さんからだ」
「違うよね、桃だよね!」
「桃太郎…」「…違う、貴方は私が産んだの」
「じゃあ!なんで…なんで僕の名前は桃太郎なの!?もう分かんないよ!」
「…」「今日はもう、寝なさい」
「…わかった」
おじいさんとおばあさんは疲れ果てていました、勿論桃太郎も疲れていたのでグッスリ寝る事ができました
翌日、昨日は早く寝過ぎた為、普段とても起きない様な早朝に目覚めてしまいました、すると、おばあさんとおじいさんの話し声がします。
「では行ってくる」「お気を付けて」
桃太郎はおじいさんが何処に行くのか気になったので跡を着ける事にしました。
桃太郎は小さな体でやっと山を登りきると山の上に不自然な屋敷がありました。
桃太郎は危険を承知でその屋敷に入りました、すると中は人が住める様には出来ていなく、ポツンと真ん中に機械が1つ有りました、そしてその機械を虚ろな目で見つめるおじいさんが居ました。
「昨日の質問に答えてやろうか?」
不意におじいさんが話し始めました。
「お前は婆さんからも桃からも産まれておらん、お前は桃太郎のクローンなんじゃよ」
僕がクローン?…と言おうとしましたが…言えませんでした、何故なら機械の中に入っていた物が自分そっくりだったからです。
「桃太郎は鬼を倒し財宝を持って帰って来た、しかしな、お供であるキジが死んだ、肺癌だったよ、どうやら鬼ヶ島の空気は普通の生き物には猛毒だったらしい、帰って来てからよく咳をすると思ったがまさか肺癌とは思わなかった」
「まさか…僕を桃太郎さんの代わりに…?」
「いいや、桃太郎の替わりになるのはお前の中身だけだ、本当はもっと成長させたかったが…気付いてしまったからな」
「そんな…お父さん!」
「安心せぇ、なんたって儂は桃から子供を取り出した男だ、痛くならんうちに取り出してやる!」
桃太郎はまだ子供、おじいさんに抵抗出来る訳もなく殺されてしまいました。
「桃太郎…これで桃太郎が…」
その後、手術は成功し、桃太郎はおばあさんとおじいさんを大切にして幸せに暮らしました
見てくれてありがとうございます
鬼を退治しに行った桃太郎はそのせいでおじいさんの心を鬼にしてしまったのです
ところで、他に連載している小説も読んでくれたら幸いです
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