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追手

次の日、勇者たちは日が昇る前に起きて出発の準備をしていた。


「準備は終わったか?」

「終わったよー」


勇翔の問いかけに麟が答え、他の3人も首を縦に振っている。


「じゃあ、行くか」


勇翔はそう言って歩き出し、その後ろを4人が付いていく。


ザッザッザッ


一定のリズムを刻みながら何かが近づいてくる。


「なんだろうな?」

「なんだろうね?」


勇翔と麗が音のした方を向いて、戦闘態勢に入っていた。すると、数秒してから、その正体が見えた。


「ちっ、めんどくさいのが来たぜ」


隆輝はそんなことを言った。が、それは仕方のないことだろう。何故なら、その正体は王国の騎士団だったからだ。


「見つかると面倒だ隠れるぞ」


勇翔がそう言い、5人は近くにあった草むらの中に隠れた。それから、すぐに騎士団が走ってきた。


「どこに行きやがった。あの勇者共は」


騎士団はそんなことを言いながら走り去っていった。


「どうやら目当ては俺達のようだな。」

「みたいね」


勇翔は騎士団が通り過ぎたのを確認してから、草むらから出た。


「迂回して森を目指そうか。」

「そうだな、その方が多分安全だろう。」


勇翔と隆輝はそんなことを言って騎士団が行った方向から右にずれて進んでいく。そらから、森まではあまり距離はなかったため昼前には森の入口についた。が、森の入口にまた、王国騎士団かいたのだった。


「なんでこんな所にいんのよ」

「ホントめんどくさいね」

「ほっといてくれないかな」


麗と柚香と麟はそれぞれ自分の思いを言った。


「どうやって森に入る?」

「正面突破行かないだろ」


勇翔は真剣に森に入る方法を考えており、隆輝はいい考えが浮かぶほど頭はよくなかったのでどうしても考え方が脳筋になってしまっている。


「遠距離攻撃で気絶されるとか?」

「魔法で眠らせるとか?」


勇者のパーティは脳筋が多いみたいだが魔法で眠らせるのはいい案だと思った。


「眠らせる方針で行こう。だけど、だけレが魔法使えるんだ?」

「私、簡単なやつなら使えるよ」


そこに、麗が多少なら使えると言うことだったので森を守っている人たちにかけてもらった。すると、いとも簡単に森の周りを見張っていた人たちが一瞬で眠ってしまった。


「じゃあ、行こうか。」


勇翔はそう言って森の中へ入っていった。その後に4人もついていきながら。


「櫂君の家はどこにあるんでしょうか?」

「地道に探すしかないだろ」


柚香の当たり前の疑問に隆輝は地道に探すしかないと返した。


〜〜〜〜

あれから数時間探索しているが全く見当たらない。すると、前から騎士団がやってきた。そして、俺たちを見るとすぐに仲間を呼び始めた。


「勇者たちがいたぞー」


俺たちを見つけた1人の騎士団員がそう叫ぶと周りに騎士団員が集まってきた。


「めんどくせぇ」


勇翔はそんなことを言いながら戦おうと思っていた。が、それも甘かった。騎士団の人数か勇者たちの100倍はいたからである。


「今降伏するなら命は助けてやる。」


1人だけ少しいい鎧を着た騎士団員が勇者たちにそういう。そして、勇者たちは人数差がありすぎて勝てないことを悟ったのかおとなしく投降した。そして、勇者たちは王国へと連れ戻され、牢屋に入れられたのだった。

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