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ローブ

俺は斬りかかってきたリーパーの鎌を必死に避けた。だが、避けるとリーパーは自分の周囲の魂を飛ばしてくる。しかも、その魂の一つ一つは音速を超えて飛んでくる。そして、その魂たちは自分の意思があるように追尾してくる。


「ぐっ ぐは ぐはぁ ぐはぁっ」


俺はだんだん襲い来る魂を食らって少しずつダメージを食らっていった。魂、一つ一つの威力はさほど無いがそれが無数に飛んでくると話は変わってくる。その攻撃は一度食らうと逃げることは容易ではない。


「うわぁぁ」


そこへリーパーの鎌が飛んでくる。俺はそれに驚いたが魂たちの間にできた隙間に転がってその鎌を避けた。が、魂たちは俺の方へ飛んできてまた攻撃をする。それはまさにリンチのように。


オォォォォォォォォォォォォ


リーパーは声を発した。俺は何事かとそっちの方を向くが何かの光によって遮られた。だが、その光のん正体はすぐに分かった。何故なら俺の周囲にいた魂たちが一斉に人や魔物の形を取り出したのだ。そして、その人や魔物は剣や槍、斧などを持ち魔法を行使することも出来るみたいだ。


「おわぁ」


俺はその形を持った魂たちの攻撃の威力が上がったことに冷や汗をかいた。そして、今まで俺が逃げることも叶わないほどいた魂が全て形をとったことにより俺は全方位を形を持った魂に囲まれた。だが、そいつらは全く意に介した様子はなく魂の時と同じように無数に攻撃が飛んでくる。


「時空転移:193階層 入口」


俺は早口でそう言って、一瞬で階層の入口に移動した。


「危ねぇ」


俺は死の恐怖を脱してホッとしていた。だが、ホッとしたのも束の間、そいつらは一斉にこっちに歩いてくる。速度はあまり早くはないが数が多すぎて死神の方へ行く事すら難しい。すると、後ろの方にいる魔物が足を止め魔法を行使し出した。それに、前にいた人は走り出し一気に距離を詰めてくる。


「あいつら、俺の油断を誘ってたのか?」


俺はそう呟きながら斬撃を飛ばした。飛ばした斬撃はなんの抵抗もなくそいつらを斬った。たが、斬った手前すぐに身体がくっついてまた動き出す。


「ゾンビみたいだな。」


俺はそんな感想を口に出した。だが、あながちその考察は間違っていなかった。何故なら、魂はあるが身体は死んだ時の体を呼び寄せているだけだからだ。死んですぐなら普通の身体だが、こいつらは死んでそれなりに立っているので身体はほとんど腐っている。

しかも、そいつらはそのまま何も無かったかのように突き進んでくる。


「じゃあ、光魔法を使った攻撃ならどうなるんだろうな。ゾンビによく効くし。」


俺はそう口に出して光魔法を打った。


光の雨(ホーリーレイ)


俺がそう唱えると俺の後方から光の線がいくつも飛んでいきそいつらを貫通した。貫通するとそいつらは一瞬にして浄化したのか身体はボロボロになり崩れていった。俺は全ての魂を浄化してから、リーパーを見た。


オォォォォォォォォォォォォォォ


見た瞬間、死神はまた鳴いていた。すると、またしても魂がリーパーの周りを周回し始めた。


「そうはさせるか!」


俺はそう言って、もう1度『光の線』を放ち全ての魂を浄化した。そのあと、俺は死神にも放った。だが、リーパーにも直撃したが、全く効かなかった。


オォォォォォォォォォォォォォォォォォォ


死神は攻撃されたことが気に食わなかったのか怒ったように鳴いた。そして、リーパーは鎌で俺を攻撃してきた。


「死ぬじゃねーか!」


俺はそう叫んだ。この鎌は当たった瞬間相手の命を刈り取るというものだった。それを知った瞬間、俺は1つの考察をした。それは、それの刀に宿っているあいつらも死ぬんじゃないかってことだ。だから、俺は自分の刀では受けようとせず危なくても避けるようにしているのだ。


オォォォォォォォォォォォォォォ


また、リーパーが鳴いた。すると、周囲に魂が回り始めた。そして、その魂がリーパーのローブに吸収されていく。


「なんだ?あのローブは」


俺はそう呟いて鑑定を使った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リーパーのローブ


魂操魔法によって生み出された魂を吸収し、リーパーに力を与えるローブ。魂を吸収できる量は無限大で吸収すればするほど強くなる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺がローブを鑑定している間にローブは魂をずっと吸収していく。そして、吸収するごとにリーパーの威圧感が上がっていく。


オォォォォォォォォォォォォォォォォォォ


リーパーの鳴き声がさっきよりも大きくなった。そして、心なしか身体もでかくなっているような気がする。そして、リーパーはさっきよりも早い速度で斬りかかってきた。

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