モンスターハウス
俺達は階段を降りてからは不気味なぐらい魔物がいなかった。しかも、どこかに誘うように道は真っすぐしかなかった。だが、次の階層に行くには進むしかなかったので進んだ。
「ほんと、何にもないな」
「そうだな。何も無いな。」
俺と雅臣は不気味と思いながらも進んでいった。それから数時間。全く魔物とも会わずに進んでいった。すると、俺のお腹がなった。
「腹が減ったな。休憩にして飯を食うか?」
「そうだな。われもお腹が減ったぞ。」
俺は今朝マリーから貰った弁当をカバンから出して、1つを雅臣に渡した。
「外でもこんな美味しいマリーの料理が食べれるなんて幸せだな。」
「我もこんなに美味しいご飯を食べたことは無い。」
俺と雅臣は数分でマリーの弁当を食べ終わった。それから、20分ほど休憩をとってから、また、攻略を開始した。
「もう嫌だー」
「弱音を吐くな。こっちが辛くなるだろう。」
あれから数時間ただただ真っすぐ進み続けた結果、櫂が弱音を吐いた。それを嫌そうに雅臣が往なしていた。だが、それから数分で魔物を見つけた。魔物はこちらに気づくとすぐに逃げていった。俺達は必死追いかけた。
「早いな」
俺がそう呟きながら走っていると前の部屋の3倍ほど開けた場所にたどり着いた。魔物はその部屋の真ん中で止まった。
『お前ら行くぞ!』
「魔物が喋っただと!?」
「上位の魔物は普通に喋るぞ。」
「マジか」
俺が魔物が喋ったことに驚いていると周りに強力な気配を感じたので、俺は周りを見渡した。すると、360°どこを見ても魔物しかいない。その魔物の中にはローブを着た魔物と見覚えのある騎士(騎士団長)の魔物がいた。そんななか、1匹だけ豪華なローブを着た魔物がいたのだ。俺はすかさず鑑定する。
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名前 終焉迷宮の魔法師団長
レベル 40
HP 50000
MP 100000
攻撃 3000
防御 4000
俊敏 5000
魔攻 30000
魔防 10000
運 100
能力 杖術 水魔法 氷魔法 風魔法 土魔法 光魔法
固有能力 魔力強化 統括 空間把握
称号 終焉迷宮の魔法師団の長
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その高そうなローブを来た魔物は魔法師団の長らしい。しかも、使える魔法が多い。だが、こいつだけなら全然なんとかなるが、周りの敵が多すぎる。まさに、ゲームで言ったらモンスターハウスのように。
「やばいかな。」
「ああ、数が多いのぉ。」
俺の呟きに雅臣が同意した。
「しかも、こっちは魔法が使えない。どうしたものか。」
俺はスキルを試してないが、迷宮を鑑定した時に能力完全抵抗を、この迷宮が持っていたので使えないと思っていた。
「そういえば、能力完全抵抗なのに、櫂はなんで鑑定使えてるんだ?」
「そういえば、なんで使えてるんだ?考えられるのは固有能力は使えるとかか?」
「それはあり得るね。てことは、我も解放が使えるのか?」
「それは、分からん。」
「試してみる。 解放」
だが、雅臣の威圧は全く上がらなかった。
「全く上がらないな。」
「じゃあ、何でだろうな?」
「櫂も固有能力使ってみて。」
「分かった。 本気」
俺が固有能力を使うと普通に使えた。いつも通り5属性のオーラを俺が纏っていた。
「俺はいつも通り使えるな。」
「使えるみたいだな。何でだろうな?魔法は使えるのか?」
「試してみる。 火球」
すると、直径50m程の火球が魔物に向かって飛んでいった。
「魔法も普通に使えるな。」
「みたいだな。じゃあ、なんで我は使えないんだろう?」
「俺と雅臣の違いか。あ、俺はこの世界の人間じゃねーわ。」
俺は自分のことを忘れていたかのようにそう告げた。
「そうか、そういうことか!」
雅臣は大きな声で笑い、理解したと言いたげな顔で頷いていた。
「じゃあ、蹂躙しますか。」
俺がそう言って振り向くと、そこには、魔物はほとんどいなく、瀕死状態の魔法師団長が膝をついていた位だ。
「どうしてこうなった?」
「我にもわからん」
俺は頭をフル回転させて考えた。そして、思い出した。
「あ、俺、火球を魔物に対して打ったわ。」
「そんなこともあったな。」
2人して忘れていた火球がこの状態を招いたことを理解した。そして、最後に残っていた魔法師団長の首を切り落とした。すると、少し後ろに階段ができた。俺はそのまま、3階層に降りた。
「やっと、4階層だな」
「そうだな」
俺と雅臣は階段を喋りながら降りた。降り終わるとそこには、下に降りる階段と広い広間があった。
「ここは休憩室かな?」
「どうだろうな」
俺達は警戒を続けたままその階層でゆっくり休むのだった。




