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魔王との戦い(後編)

決着します。

俺達は対峙したが、直ぐに魔王が杖で殴りかかってきた。俺は2本の刀で受けた。魔力を流して受けた。が、杖は霧や炭にならずに残っていた。


「!なんで?なんで原型留めてるのその杖!」

「なんでって言われてもとどめてるんだから仕方ないだろ?」

「俺の刀の能力が発揮されないのか?」

「あーあ、そういうこと。それなら俺には効かない。」

「何でだよ!」

「教えるわけないだろ?」

「だろうな」


俺は大体なんで効かないのか分かっていたが、一応聞いてみた。だが、やっぱり言わなかったか。残念だ。


俺は止めている杖を力ずくで押し返しバックステップで後ろに下がった。


「じゃあ、こっちから行くぞ!」

「はっ!どっからでも来い!」


俺はどちらの武器にも魔力を流し、霧と炎の斬撃を飛ばした。魔王はそれを杖で迎え撃った。俺はその瞬間その杖を鑑定した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔杖 ケイオン


聖杖の対になる武器。折れることも切れることもない、不壊持ちの杖。魔力を流すことによってスキルをレジストすることが出来る。使用者が能力抵抗を持っていると完全にスキルをレジストする。ただし、魔法など既に発動されたものは無理である。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


俺が杖の能力を見ている間に俺の斬撃は防がれていた。


「なるほどな。お前との相性最高の武器か。スキルをレジストされるのはめんどくさいがそれ無しで戦うしかないか。」

「お主は魔眼持ちか?ケイオンを鑑定できるとはとてつもなく高位な魔眼なのだろ?」

「魔眼ねぇ。俺が言うと思うか?」

「言わんじゃろうな。そろそろ。お喋りもやめようか。」

「そうだな」


魔王はファイヤーボールを何十発の打ってきた。だが、そのファイヤーボールの一つ一つが普通の冒険者の10倍ぐらいはあり、まともに処理するのがめんどくさかったので、俺は魔王から目を離さずに雷霧を横に振った。すると、斬撃が広範囲に飛んでいき全てのファイヤーボールを霧に替えた。霧に替えた直後に俺は魔王に切りかかった。


がっ、がっ


と、刀と杖が交差する音が聞こえる。魔王の杖は金属ではなく木っぽいので出来ているので変な音がする。そんな中、魔王は魔法を使おうとするので俺はそれをすべて阻止した。


「詠唱破棄でも、形を形成するのに時間がかかるだろ?」

「確かにかかるがそれなら打ち合うだけじゃ!」


魔王は魔法を打つのを諦め単純に二刀流と杖術の戦いになった。だが、それは長くは続かなかった。何故なら俺の方がステータスが明らかに上だからだ。だんだん、劣勢になってきた魔王は杖をコンパクトかつ思いっきり横に振って、後ろに下がった。


「なかなか、やるな!」

「そりゃどうも」

「このままじゃ負けてしまうからのぉ。本気を出すかのぉ。」

「へぇー、今までのは本気じゃなかったのか。」


俺は分かりきっていることをわざと言ってやった。


「当たり前じゃ!これから本気でやるからこうかいしてもしらないぞ!」

「はいはい、頑張れ」


魔王は軽くあしらわれた事にすごく怒っておりおでこに怒りマークができている。


「絶対に殺してやる! 覚醒!」


すると、魔王の威圧が凄まじく上がった。俺は何食わぬ顔で王様達の方を見ると王様達は全員、気絶していた。


(これなら釘を刺す必要無かったな)


俺は内心こんなことを思いながら魔王に向き直った。


「では、行くぞ!」


魔王はそう言うと、魔力を高め始めた。そして、魔法を放った。


「ダークテンペスト、付与 レジスト!」


魔王が叫ぶと、俺の目の前に真っ黒の竜巻が高さ200mぐらいで存在していた。俺はそれに対し雷霧と炎月で斬撃を飛ばした。が、その竜巻はどうにもならずにそのまま、俺に突っ込んできた。


「これはやばい!避けるのは簡単だが、避けると王様達が死んでしまう!」

「ハッハッハ!この竜巻はお前でも消せはしないだろう!俺を怒らしたことを悔やんで死ね!」


たが、俺は諦めてなかった。


(あれは消費魔力が高いから嫌なんだかな。しょうがないか。)


「我はこの星の理を改変する!消えろ竜巻。」


俺の一言で竜巻が跡形もなく消えた。俺の星魔法で消滅したのだ。


「なにを、何をしたんだ貴様ー!」

「え?魔法使っただけだけど?」

「あんな魔法知るかー」


そりゃ知ってるはずがない。神を超えた俺にしか使えない星魔法などそう使える奴がいるわけない。


「じゃあ、俺も本気でやらしてもらおう!」

「何?お主もあれで本気ではなかったのか?」

「当たり前だろ?俺が本気だしたら戦いにもならねーよ」

「はは、戯言を」

「でも、まあ、お前に敬意を評して本気をだそう。」

「本気を出しても俺には勝てない!」

本気アーニィストゥ


俺は問答無用で本気を出した。この能力はステータスを10倍にするというものだ。覚醒なんて足下にも及ばない。


「さあ、続きをやろうか。魔王!」

「たたきつぶしてくれるわ!」


俺の周りにはいつも通り5色のオーラがある。が、これまでよりもより一層濃く、有り得ないほどの力が湧いてくる。


地獄の監獄(ヘル・プリズン)


俺は魔法で俺と魔王を囲むように結界を貼った。そして、極大の魔法を放った。


星爆発スターボム


星爆発は星魔法と炎魔法の複合魔法だ。威力は星を一つ破壊できるぐらいであるが、結界の中なのでこの星は大丈夫だろう。まあ、中にいる魔王は無事じゃすまないだろうがな。


闇武装ダークアーマー! ダークフォール!」


魔王の方を見ると全力で防御に徹していたが、そんなもの役に立つわけもなく、魔王は爆発に巻き込まれた。

爆発が収まり、俺は結界を解除した。解除すると、5mぐらい離れたところに魔王が倒れていた。俺は内心(やっぱり呆気なかったな。俺の本気とも対等に戦える奴なんていないのかな?)そんなことを思いながら俺は魔王に近づいた。魔王は本当にギリギリのところで息をしていたが、このまま見殺しにするのも可愛そうだったので俺は魔王を回復させた。


「ヒール」


その後、俺は魔王が起きるまで魔王の隣に腰を下ろして待っていた。魔王が起きたのは俺から数十分してからだった。


「我は負けたのか。」


魔王は起きて早々そんなことを言い涙を流していた。


「これが涙か、これが悔しいなのか。歴代の魔王の過去にはなかった感情か。」


魔王は独り言を大きな声で言っており、その後、俺に気づくと、自分の記憶にある過去の話をさせてくれ。と、言ってきたので俺は大人しく魔王の話を聞くことにした。

次回は魔王の過去の話です。

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