王女の正体
少し重いです。
あれから陰月と紅凰の2人と1匹で街を散策していた。欲しいものがあったわけがないので適当に歩いていた。
「そろそろ新しい服が欲しいな。」
「じゃあ、まだ、行くところも決まってないし服屋に行こう!」
「そうだな」
服屋に行き先が決まったので服屋を探しながら歩いていく。それから、数分歩いていると服屋があったのでそこに入った。入ると中はとても高そうな雰囲気がしており、天井からシャンデリアみたいなやつが吊るされていた。
「俺、すごい場違い感があるんだが。」
「大丈夫だよ。私が櫂の服選んであげるから。」
「ありがとう、陰月。」
陰月が俺の服を選んでくれると言うので俺は渋々陰月の後を追った。ちなみに陰月は今認識阻害を外し誰にでも見えるようにしている。その後、俺は試着室に入ってから数十分間。ずっと陰月の着せ替え人形になっていた。陰月は、やっと俺の服を決めたのか俺の今着ている服を見て頷いている。ちなみに今の服装は黒い皮の長ズボンで、黒いTシャツに白い上着を着ている。
「うん、これで大丈夫。カッコイイ、櫂。」
「ありがとう、陰月。じゃあ、買ってくるからあそこの椅子に座ってて。」
「分かったわ。」
頷いてから陰月は方に紅凰を乗せて椅子のところまで行った。俺はその後、陰月にサプライズで上げるための服を見に行った。
俺が会計を済まして陰月のところに行った。
「陰月行こうか。」
「うん」
俺達はその後またブラブラと街を歩く。途中、串に刺した肉を売っている屋台があったので俺は3本買いみんなで食べた。
そして現在目の前には武器屋があった。
「初めて入るな。武器屋」
「櫂は武器持ってるから必要ないしね。」
「まあ、そうなんだが一応見てみたいからな」
「そうなんだ」
「まあな。じゃあ、入るか」
俺達は武器屋の中に入った。この武器屋は鍛冶屋もしているのか金槌を打つ音が聞こえる。
「すみません。武器を見せてもらっていいですか?」
「はい!大丈夫ですよ!」
レジの奥からそんな声が聞こえたので俺は置いてある剣を見始めた。この武器屋には槍や斧も置いあるが片刃の刀が多かった。やはり日本に似ているからだろうか?などと思いながら見ていると奥から女性が出てきた。
「いらっしゃいませ。今日はどんなものをお探しですか?」
「いえ、探しているわけじゃなくて初めて武器屋を見たので入ってみたんです。」
「そうですか。それではごゆっくり見ていってくださっい!」
女性は噛んだのか最後の方で凄いことになっていたが、女性はこちらの腰のところを凝視している。
「あのどうかしましたか?」
「そ、その刀を見せてもらってもよろしいですか?」
「ああ、別にいいが。ちゃんと返せよ!」
「ありがとうございます」
俺は腰から2本の刀を外しレジの机の上に置いた。女性はその刀に手を当てると雷霧の方はバチッと音を立て、月炎の方は炎をあげた。
「陰月、これはどういう事だ?あの人凄い顔になってるぞ。」
「雷霧と月炎は持ち主以外に触られることを嫌うわ。だから、触られないように拒むの。あの刀は生きてるのよ。」
「なるほどな。じゃあ、渡せないな。」
「そんなぁー」
「すまんな。刀が触られたくないらしいからな察してくれ。」
「はい。」
「それと、この刀より強い刀を打つことは出来るのか?」
俺は雷霧と月炎を指さし、無理だろうと思いながらも聞く。
「まあ、打つのは私じゃないんで分からないです。」
「じゃあ、打ってくれる人連れてきてくれ」
「分かりました。」
女性は奥に入っていきすぐ戻ってきた。後ろに小柄な男性だった。
「お前が俺を連れてこいって言ってきた馬鹿は!これでも忙しいんだぞ!」
「すみません。」
「それで用は何だ?」
「この刀より強い刀は打てますか?」
「見せてくれ」
「無理です。刀が嫌がるんで。」
「はぁ?意味わからんこと言ってんじゃねーぞ」
「お父さんあの人の言ってること本当だよ。私が触ろうとしたら雷と炎で阻まれた。」
「マジかよ。意思を持つ刀とはレア度がどこまでいったらそうなるんだよ。」
「分かりません。」
「その刀よりいい刀を打つことはまず無理だ!」
「そうですか。分かりました。」
「鑑定させてくれたらレア度もわかるぞ!」
「じゃあ、していいですよ。その代わり目が見えなくなっても文句言わないでくださいよ。」
「分かった。 鑑定」
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雷??? unknown
?????
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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー月??? unknown
?????
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「何も見えねぇ。レア度unknownってのはなんて読むんだろうな?」
「それはアンノウン意味は不明だな」
「神話級の武器よりも上なのか?」
「どうなんだ?陰月」
「上だと思うよその武器の性能は神話級の武器の何倍も強いからね。」
「だそうだ。」
「なんでそんなの持ってるんだよ。まあ、これで確信したこれより強い武器なんて作れるわけねぇ。そもそも作れる鍛治師もいねぇ。」
「そうか。世話になったな。」
「こっちこそありがとう。久々にいい刀を見せてもらった。」
俺は武器屋を出ようとした。すると、急にドアが開き入ってきた奴とぶつかった。俺は倒れはしなかったがぶつかってきた奴はコケていたので手を差し伸べようとした。が、そこに倒れていたのはレスティだった。
「ミスティ、立てるか?」
そう言って手を差し伸べた。
「立てるわ」
と言って手を取って立ち上がった。
「で、どうしてここにいる?」
「いや、頼んでおいた刀は今日出来るって聞いたから。」
「それなら出来てるぞ!」
後ろから男性が言った。
「だそうだ。よかったな。それじゃあな。」
「ちょっと待って。少し話がしたいから待っていてもらえないかしら?」
「それぐらいならいいけど、話ってなんだ?」
「ここでは言えない。」
「そうか、じゃあ、待ってるさ。」
「ありがとう」
レスティは武器屋のおじさんにお金を払い刀を受け取っていた。貰ったあと、レスティは「ありがとう」と、お礼を言ってから俺達の方へ返ってきた。
「じゃあ、行きましょ。」
「どこへ?」
「あなたの泊まっている宿」
「何でだよ!?」
「そこが一番誰にも聞かれなくて済むから。」
「...それならしょうがないか。」
俺は少し考えたあとしょうがないと割り切った。その後、俺達は武器屋を出て宿に向かった。
宿について俺達は部屋に戻ってきた。
「で、話って?」
「えっと、まず私は王家の血筋じゃないの。それも全く無縁なのよ。」
「それは、どういう事?ステータスには王女って書いてあるけど。」
「それも間違いではないのだけど。そうね、私の過去から話しましょう。」
「そうしてくれ」
「私は昔孤児院に住んでたわ。生まれてすぐにお父さんとお母さんに捨てられたの。理由は分からない。それでも、私は楽しく過ごしていたわ。だけど、ある日王家の使いと名乗る人が来て孤児院の人と喋っていたわ。それから、数日してから今度は王様が来たわ。そして、私を見るとこの子にすると言って私に手を差し出した。私は意味が分からないまま手を取ってしまった。それで、私は王家の養子になったの。」
「レスティは養子だったのか。だけど、なんで養子なんだ。子供ぐらいいるだろうに。」
「それなんだけど、王様と王妃様の間には子供はできていなかった。それで私を養子に取ったらしいわ。だけどつい先日、男の子が生まれた、生まれてしまった。そうなると私は用済み王城から追い出されたわ。だから、私は冒険者ギルドにいたの。」
「最低な王様だな。」
俺は怒っていた。無責任な王様に対して。だが、俺はその気持ちを表には出さなかった。
「それで、冒険者ギルドにいた時にあなたにあった。何も無い私を助けてくれた。それが嬉しかった。一緒にパーティーを組みたいとも思った。だけど、今日、あなたと依頼に行って思った。私とあなたとでは次元が違うと。そう思った。」
レスティはそこで話を区切ると笑顔を作りお願いしてきた。
「だけど、だけど諦めたくないから。私とパーティーを組んでください。」
「無理だな。」
「どうしてですか?」
涙目になりながら聞いてきた。
「まてまて、今のままじゃ無理ってことだ。今のレスティと俺では天と地ほどの差があるがそんな事どうでもいい。だが、せめてもう少し強くなってもらわないと困る。俺はそんな簡単なクエストを受けるつもりは無い。だから、せめてワイバーンから身を守れるくらいにはなってくれないと困る。それに目の前で人にしなれるのは嫌だからな。」
「そうですか。でも、それだけの力があればパーティー組んでくれるんですね?」
「ああ、いいぞ。約束する。」
「ありがとうございます。絶対に強くなって見せます。」
そう言って早歩きで部屋を出ていった。
(どこに行くんだろう?)
と、内心思いながら見送ったのだった。




