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生活モニュメント[5]

我ながらサイボーグ

作者: 袋小路 めいろ

僕の存在は

セール品だった

貧乏性の僕は

それを大切に

使っていたけれど

月日と共に

ボロボロになった

取り繕いながら

何とか日々を過ごした

元々の機能は

無いに等しかった

アルという事実だけが

そこに有るだけだった



足早に過ぎて

いつの間にか

まぁまぁな形になった

存在を改造する

そんな術が有る事を

知る事ができたから

僕の存在は

洗練された

サイボーグみたいに

綺麗に磨かれていった



上手くいかない事は

突然やってきては

僕の体を叩いた

叩かれるたびに

治して改造していった

どうしようもなく

凹んだ傷を

何とかしていった

僕の存在は

歪なサイボーグみたいに

悲しい何かを

背負っていた



落ちては

上がり

上がっては

落ち

気づいたら

今度はわからなくなった

どこを治せば良いのだろう

どこに何を追加したら

良いのだろう

止まったままで

月日は過ぎていた

僕の存在は

ヘンテコな錆びた塊になった

見た人を考えこませる

動けないサイボーグ



油をさして

ゆっくり磨いて

今はただ

分解しては

油で綺麗に洗うしかない

自分の為に

今日の為に

明日の為に

あなたの為に

それが楽しくなる頃には

また組み立てられるから

僕の存在は

サイボーグみたいに

今現在

MK-Ⅱの試行錯誤中だ

もう一度動き出す為に

もう一度

漫画のキャラクターみたいに

おもいっきり

笑い合いたいから




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