ラブテキなもの 7
私は基本的に女子的ファッションが苦手なヤツなのでよく男になりたいと願ったもんである。スカート、化粧、フワフワカール、ストッキング、ブーツやヒール・・・。もちろんスカートやらは制服ではいているにしても、それ以外のものときたら点で縁の無い私である。男の人にこれらを装飾して罰ゲームだねウヘヘヘうっわ気持ち悪wとなればお笑いもんで、同じように女の私にこれらを装飾したって罰ゲームでお笑いもんだ。
忘れもしない。小学生の頃はほとんどズボンで生活していた私にとって、小学校の卒業式や中学校の入学式がどれだけ恥ずかしかったか。同級生にはジロジロ好奇心の目で見られた挙句、変だと散々からかわれてもう私、慣れない格好にガチガチで写真超恐く写ってたからね!何かもう不機嫌マックスな感じで、端から見ればこの人小学校のとき女子の中心でボス張ってた人だなって雰囲気でしたよ。写真見たときは何だかすごく悲しかったね。
そんなわけで昔は男がすごく羨ましかったわけでどうして男に生まれなかったのかチクショウいいなぁと妬みの目で男子を見ていた私だが、しかし年がかさむにつれて女で良かったと安堵することも出てきたわけだ。
まず第一に私の死ぬほど嫌いな持久走は男子の方が距離長く走ることになるし、雑用で大変な方を任されるのは男子陣だし、何よりも恋愛面において男の方がリードしなければいけないというおおよその世界の常識というのが厄介である。
女であると弱いというのはある意味許されるものであり、そしてまた求められるものでもあったりする。か弱いだとか儚げだとか、まぁいかにも清楚なお嬢さんにお似合いなお言葉ではあーりませんか。いや、別に私がそんなんだっていうことを言いたいわけじゃなくてね?つまりはあれだ、女は弱くてもいいというところがミソであると。
何にしたってヘタレな私である。
頼りたいし、また実際頼らないと何も出来ない欠陥品なのである。
女男以前にそれは人間としてどうなのかという問題ではあるのだが、しかしこの場合許されるのは結局女の人のほうが圧倒的に可能性が高いというか・・・。うん。
どうか怒らないでほしい。
こんな考え方の私を、許して欲しい。
こんなことグダグダと言い訳しては私は私を甘やかしていて。
結局私は今でも逃げ続けている。
久々ですいません。