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シテキなもの  作者: 滑瓢
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コジンテキなもの (マエガキ)

 ほとほとこの世界で生きていくのに疲れてしまった私は、これから生きていく世界を自分で作り出すことにした。

 ・・・なんて書き出しは、少し大げさなんじゃないかと自分で思う。こんなこと出来たら神様だ。この世界で生きていくのに疲れなんかしないだろうに。要するにかっこ悪い言い方をしてしまえば現実世界への逃避なんていう甘っちょろい方法で私はこれから生きていくことにしたのである。それにしたって『世界を自分で作り出す』なんてよくも言えたものだ。なかなかに壮大かつ非人間的行為であるが、しかし創作だとかクリエイトという単語に置き換えてしまえばあら不思議、あっという間に人間的なありふれた行為となる。そう、もっと簡単に言ってしまえば私は創作をして、現実世界への逃避を試みようとしているのである。創作といっても絵画や小説、漫画などいろいろあるのだがしかし私は今のところ絵の才能がまるっきしないということだけははっきりしているのだ。絵画や漫画などというジャンルなどに手を出したりはしない。そして残った選択といえば『小説』ぐらいのものになる。ぐらいのものなどと抜かしてしまうと世のクリエイトたちに睨まれそうなものだが、しかしこんな私的な小説、だれも注目してはいないしましてや出版もされていないのに世のクリエイトたちに私の小説が目に付くなどもっての他、有り得ないわけである。

 はじめは脚本にしようか小説にしようか迷ったものだが、しかし未だにその判断は付かずじまいだ。先ほど『小説』などいう単語を二度三度チラリしてみせたのに関わらず『脚本』などという通常の人たちには少々読みにくいジャンルの読み物に手をつけようとしているのは、私が現役の演劇部員ということに起因している。演劇の世界に手を踏み込んでしまった私は単純ながらその世界にすっかりとあてられてしまい果ては劇作家などという大それた、成功しなければなかなか安定しない生活を送ることになるであろう邪道な道に進もうかという血迷った未来予想図を思い浮かべている始末なのだ。

 昔から生粋の普通人でありふれた人間であるのにかかわらず変人になろうとしていた。普通の人生を歩むとかいうのがどうしても嫌だった。フリーターでも何でもいい、好きなことを好きなように生きて生きたい。そう人一倍強く願う奴が私であった。就職という言葉が嫌いだ。大学に入るにしてもそこは就職がどうのこうのあそこは就職が有利やら不利やら、そんなごちゃごちゃした考えで私は大学を選びたくはなかった。言ってなかった。ちなみに私は高校2年生である。胸張って言おうか、『女子高校生』である。ふふふ、このまぶしいほどに輝かしく見えそうな身分なのだから、胸張ってもいいのではないか?と思いながら明かした身分である。実際は彼氏もいなければ可愛くもない、なにやらのんぼりしたモサい高校生だ。若さの輝きひとかけらも見えないグレイな感じである。

 この作品はそんな女子高校生が書いた、現実やら妄想やらが入り乱れた私的な日記と思っていただければいいだろう。こんな偉そうな文体も、いつまで続くやらさっぱり見当がつかない。つまるのところ何でもありの小説であったり脚本であったりするものである、という風になるのだろうかこれは。何ぶん気まぐれな私だから、今はこんなにやる気になってパソコンのキーボードカチカチしたりしているけれどもいつの間にやら飽きてしまってさっぱり投稿も無くなってしまったりするかもしれないしかと思えば何ヶ月かした後にある日急にまた投稿があったりするのかもしれない。先ほど文体のことについても触れたが、自分をあまり持ってないというか自分なりの表現の仕方が今だに掴めていない私はその都度読んでいた小説やら脚本やらに文体を右往左往されて、文体が西尾維新になったり入間人間になったり伊坂幸太郎になったり森見登美彦になったり万城目学になったりその他色んな作者になってしまうことが常なのだ。


 そんなこんなである。どんなこんな?

 まぁ、今まで私が書いてきた全てのことに関してである。

 興味があれば読んでみてください、と。

 ただし批判はやめて欲しい。

 向上意欲は多大にあるのだが、しかしいかんせん人に真面目に私を否定されてしまったら、私の自信はあっという間にすぼみ消えてしまって復興にかなりの時間を有するだろう。

 自分の作り出した世界でさえ自分を否定されてしまって、私はまた新たな現実逃避への道を探さなければいけない破目になってしまうのだ。


 以上、前書き終了。

 書きたいことは、全て書いた。・・・今のところはだけど。

 これからの話は、未だ決まっていない。

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