表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/7

序章

               序章



 どうして、僕はこんなにも辛いのだろう。

 どうして、僕は涙を流しているのだろう。

 悲しくなんか無い、全ては彼女のために。

 彼女が必要ないものなら、それは世界が必要の無いものなのだ。

 彼女が邪魔に思うものなら、それは世界に取って邪魔なものなのだ。

 彼女が疎ましく思うものなら、それは世界に嫌われているものなのだ。

 彼女が殺してくれと頼むなら、僕はそれを殺そう。

 だけど、どうして、僕は泣いているのだろう。

 ——ああそうか。僕は嬉しいから泣いているのだ。

 でも、それなら。

 この心に突き刺さるような痛みは、一体なんだというのだろう。

 分からないな、こんな痛み。

 知られたくないな、見られたくないな、笑っていて欲しいな。

 辛くない、悲しくない、楽しくもない。

 

 悪魔が笑っている。

 僕は泣いている。

 彼女は笑っている。


 彼女は僕に普通に話し掛けてくれた。彼女にとっては、僕も一人の国民だった。

 ただそれだけで、僕は救われた気がした。

 その素直な笑顔を見られただけで、僕は幸せになれた気がした。

 だから。

 

 君に笑顔を届けられるのなら、僕は悪魔に魂を売り渡そう。

 はじめまして。

 これは作者の初作品で、感想や意見を教えていただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ