絶望
ーーニュース速報です!!北極の氷が元通りになっています。気温も少しずつ低くなっています。これは地球温暖化が止まった、ということなのかもしれません!!ーー
あの子が亡くなってから数日後、そんなニュース速報が流れた
私のせいで、私が家族を説得することができなかったから.....
あの子は1人で逝くことになった
私はその姿をただただ横で傍観することしかできなかった
あの子が亡くなってからというもの
あの家族に連絡をすることは多々あった
あの子が亡くなったという連絡、遺体についてなど、家族なら悲しむべき出来事のはずだ
なのに、彼らは何も言わなかった
私の中では怒りが渦巻いていた
どんなに愛していようがいなかろうが、最期は見届けるべきなのに.....
ザーーーー
雨が降る音がした
今日は雨が降る予報はなかったのに....
数日経っても雨はやまなかった
街が浸水しても、土砂崩れが起きても、川が氾濫しようとも、
雨がやむことはなかった
まるで、あの子の心を表しているかのように、
その後、世界全体が水で満たされ、人類が生き残ることはできなかった
もしかしたら生き残った者もいるかもしれないが、それは多分いない
でも、私はあの雨を恨むことはない
たとえ人類が滅びようとも、
それだけのことを人類があの子にやったのだから




