喪失
いつも通り、学校も終わった
今日はまだ....マシだったな.....
蹴られることも特になかった....
でも、疲れたな
早く帰ろうか....いや、家には帰りたくない
とぼとぼと家への道のりを歩いていく
すると、子供たちが何かを蹴っている
.....今は別にそんなことどうでも良い
もう....疲れた
それにどうせ、道端に捨てられているゴミかなんかを蹴っているんだろう
そう思い何も気にすることなく、家に帰る
子供達が、蹴っていた....カラスの死体の目がとても寂しそうな目をしていたことは知る由もなかった
はぁ.....家....か.....
そうだ、家に帰る前にコンビニでご飯買わなきゃ
.......あとケーキでも買って行こうかな
いや、やっぱりご飯だけにしよう
コンビニでお弁当を買い、家へと向かう
家の玄関を鍵で開け、すぐに自分の部屋がある2階へ登っていく
そして1人で今さっき買ってきたお弁当を黙々と食べていく
今日は余り物の中でも1番美味しそうだと思った唐揚げのお弁当を買ってきた
「いただきます」
早速一口目の唐揚げを頬張る
.....味が....感じない
そんなはずはない、そんなはずは....
すぐに二口目を口に入れるが
やはり味は何もしない
え....?
な....んで.....?
今日は疲れているのかな.....?
そう思い、味のしないご飯を食べていく
おかしいな.....
そのまま、数日が経過した
今だに味を感じることができない
そして親にも、そのことを伝えることなく、いつもの日常を過ごす




