シークレットエージェントあたし
ふつうのひとは、ひとフレーズめのネタがわからない(苦笑)
情にリバースして 任務に徹する非情な諜報員
シークレットエージェントあたし
スイスの銀行に口座をつくったら
コンビニのATMじゃお金をおろせなくて
しゃけのおにぎりひとつでお昼をすます
シークレットエージェントあたし
情報を引き出すためなら誰とでも
あはン♡ なことをしちゃうけど
チョロくてホレっぽいのは むしろ あたしのほう
物語の展開でバディになるんだけど
どうせ次回作——じゃなかった
つぎの任務ではまたちがうひとと
バディを組むことになるであろう
シークレットエージェントあたし
博士からもらったガジェットの使いかたを忘れて
あわててスマホでマニュアルを検索するけど
スパイ組織の秘密道具の説明書なんか
ヒットするわけもなくて焦りまくる
シークレットエージェントあたし
こうしてみると
エージェントには つくづくむいてないっぽいけど
そんなあたしだからこそ
まさかエージェントだとはだれも思うまいから
シークレットには だいぶ適性があるんじゃないかな
エージェント寄りのシークレットだけじゃなく
シークレット寄りのエージェントもありだよね?
これこそスパイの多様性!
だから転職を考えるのはとりやえず
もうしばらく待つつもり
シークレット寄りのエージェントあたし
「とりやえず」って言います。