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通報セヨ 少額訴訟スキル

昔、犯罪被害者になったコトがある。

攻撃不可エリアにも関わらず暴行アタック受けた。油断してた。とほほ。


その瞬間ときその場で即、通報呪文唱えて、魔道警察+救急プリースト隊を

召喚すれば良かったンだけど……

その場に居た友達に迷惑掛けるのがで、呼ばなかった。


大ゴトにゃしたくない。

完全に失敗だった。

後で警察へ相談に行きゃイイかなぁ~、って浅く考えてた。


後日、魔交番へ出向き。魔道官に相談したら

「何故すぐ通報しなかったのか?」

「被害ダメージはどの程度か?」等々尋ねられ。

被害軽微と知ったお巡り魔道は、白けた表情で、面倒臭がりながら

「ソレじゃ難しいね」としか言ってくれなかった。


知識不足/バトル経験不足/低主張能力の当時の私じゃ、

逮捕はおろか、刑事事件化にすら漕ぎ着けられなかった。

警察が全自動フルオートで惡人をフリーズ逮捕してくれるワケじゃなかった。

ガッカリ過ぎる。

弱り切った被害者自らでグイグイ主張し、捜査を発動させる為の

調理食材の下拵したごしらえをしてあげなきゃダメで……


私に危害ダメージ加えたヤカラは、元教師ジョブだった。

品行方正がウリの教師が躊躇なく、いきなり人を殴るかね?

余計に怒りが増した。ブッ殺す! 訴えてやるからな! 覚悟しとけよ!


って憤慨しながら調べ、行き着いたのが、『少額訴訟』魔法スキル

請求金額に縛り(60万両以下)は在るものの、弁護師雇わず、費用を掛けずに

自力で訴訟出来るってのが売りの、貧乏國民に嬉しい新制度。


だがしかし!

たった一日で審理され、その日のウチに判決詠唱されるよーで。

挙げ句、上訴ルート探索にゃ行かれない、とゆー鬼の縛り付き。


判決に不服なら、『異議申立』を発動デキるが、

判決詠唱したのと同じ裁判官が、異議スペル内容を判断する。

いやいや! 同じ裁判官がヤッたら、判決と同じ結果に成っちゃうからダメだろ!

バカか!

(通常裁判では、2審控訴ルート、3審上告ルート毎に当然、

別々の裁判官が審理する)


しかも、

証拠アイテムや、証人クリーチャーの口寄せ召喚を、

たった一度で全部出し。一発勝負の全部乗せ…… 一発勝負ぅ!?

いやいや無理ムリ絶対無理!


法律知らない超絶ド素人が、生まれて初めての裁判で、

しかも、弁護師先生すら雇わずに、法廷で一発勝負ぅ?

どう考えても無理でしょ


更に…… 裁判神官が「コリャアカン 一発じゃ終わらへん事件ヤ」

って判断したり、対戦相手が

「上等だよ!通常バトルに引き摺り込んでトコトン争ったる!」

って言い出したら、少額バトル→通常バトルへと闘技場が変わってしまう。


通常裁判ってアレだろ? ドラマや映画、小説とかに出てくる法廷……

嫌っ! もっと無理ぃーっ!


で、結局…… 裁判バトルを諦め、泣きの寝入りで泣き寝入り。ぐすん

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