ウヤのムヤ合戦
禿鷹伯母は、何故か死亡関連の死後金員術式や死者金融に詳しいので、私は事務的質問をヤリ取りしていた。金銭トラブル経験で得たスキルか? こーゆー類の怪しい生業営業ってンのか?
母を互助会ギルドとかゆー胡散臭い組織団体に加入させ、葬儀費用をコツコツ支払わせてたナ。葬儀本の注意書きに「互助会ギルドは葬儀費が安くなると謳ってるが、元々支払金額が高額に設定されており、互助会ズブズブ葬儀社やズブズブ会場を使用せねばならぬ縛りも有るんでメリットが一切無い」と書かれていたので、
私の判断で、伯母系列互助会は使わなかった。母は伯母に騙され、ゴールドマネーを捨て損したまま死んでいった。
伯母が最期の緊急入院手続きをした経緯もアリ、私と伯母は横濱大治療院へ出頭し入院費+治療費の支払いをしに行く予定。伯母の目的はソレだけじゃあない。事前にメールで「他の死亡証券があれば全部見てみますので持参して下さい」と懐探りを入れて来ていた。宝箱以外にどんな隠し財宝が眠ってるかワザワザ横濱まで出張って発掘調査したいワケね……有っても持参ってかねーよバカ。
ロビーで受付待ちの時間。伯母目掛けて鑓衾で畳み掛ける「アレだけ筆マメだった母が日記書いてないハズ無いし 特に遺書は日記とは別に残してそうだよねぇー? なんで遺書が無いんだろうねぇ? おっかしいなぁ~おかしいよねぇ? アノ性格なら絶対残してるモンねぇ?」と攻撃。「…………」
珍しく声量と態度が小さくなる伯母。ボソりボソボソ、歯切れ惡く、モゴりモゴモゴ論点ズレた有耶無耶返答。挙げ句、話題逸らした。普段なら、訊いてない事までスラスラベラベラ勝手にしゃべり続けるのに?
遺書と日記の話題になると急に黙る。判り易過ぎるだろ……
伯母は目当ての死亡証券の件を探り、訊いてきたが、伯母同様に私も返答を有耶無耶にしてやった。
「あっ! そぅそぅ……他の保険って見付かったかしら?」
「他の保険かぁ~ 在りそーだよねぇ? まっ 遺書や日記に詳しく書いてあるでしょ?」
「…………」
支払いを済ませ。伯母と別れた。野郎っ…… 金、遺書、残日記、鍵、通帳、カード、弔電、判子を、返さない気か?




