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生活モニュメント[5]

純粋な忘れ物

作者: 袋小路 めいろ

忘れ物が増えた

色んなモノを過去に

置いてきてしまった

大切な人も

大切な事も

大切だと思う

大切な心も

純粋は洗練される事は無い

純粋は忘れてしまう

そんなモノだった



初めての気持ちを

忘れて

人に対して

歪な形に見るようになった

もしくは

自分の物差しで

見るようになってた

凝り固まった見方

どうしようも無い



初めての夢を理想を

忘れて

物事に対して

どうせ無理とか

どうせ無駄とか

思うようになった

もしくは

行動を制限していた

先を見通す意味を

履き違えたまま

今を生きていた



初めての心の動き

忘れて

心の中に

自信がなくなった

自信なんて言葉の意味を

知らないで

突き進む事ができなかった

恐怖と不安に

負けたり勝ったりの

毎日の中で

黒星が増えた

そのままにして

悔しさまで忘れていた



忘れ物が増えた

忘れたまま生きた

そのままが良いのか

そのままではいけないのか

わからないまま生きた

生かされた

少し行動するだけで

隣の人に寄りかかるだけで

死ぬ事は無い

そんな国に生まれて

ある意味幸せで

ある意味不幸せだった



僕は忘れてきた

今更

思い出せないし

取り返せないかもしれない

それでも

忘れ物がある事に

気づいたら

僕は探すと思う

色んな事置いて

身軽になって

僕は何回も

探すと思う

不器用な探し方かもしれない

それでも

気づいたから

それが無いと

これからを生きても

楽しくは無いから

僕は何回も

探すと思う

それが無いと

本気で笑えないから



子供の頃のあの夢を

もう一度

子供の頃の純粋な心を

もう一度

子供の頃のあの笑顔を

もう一度





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