【シーン1:巨蛇の影】
※本シナリオから採用されたハウスルール
・エネミー側は【アウェイクン】など気絶覚醒効果を原則使用しない(何らかの理由で使用する場合は戦闘前に明言します)
・固定値エネミーも生死判定成功圏内であれば基本的には気絶として扱います。ただし、回復する見込みなどがない場合、演出のノリ、GM的に死んでくれた方が都合がいい場合は描写で殺してたりします。この場合はほんとに死んでます(
・加えて、生死判定で成功して気絶する場合、演出上では意識を保っていてもよいとします(無論戦闘行為は行えません)。この事に関しては生死判定時にPL側からそうしたいという希望の旨があれば構いません(たまにGM側から寝ててってお願いすることがあるかもしれませんのでそういう時はご協力願えれば幸いです)。この事例はGM側も適用します
GM:虹夢亭第9話、始めて参りたいと思います。よろしくお願いします!
一同:よろしくおねがいしまーす!
最近、虹夢亭および“浅葱の杖咬む翡翠”の主な活動域であるディザ周辺では、獣の凶暴化が頻発化し問題となっていた。その解決は多くが冒険者の手に委ねられ、ハルシオンらもワイバーンの討伐依頼という形で携わっている。
そうした冒険者たちの活躍により、これらの事件はただの偶然の重なりではなさそうだという報告も徐々に集まりつつある。凶暴化の各地で見つかる魔法陣、あるいは獣を操る謎の杭と杖……そういったものが獣たちを凶暴化させているとの認知が冒険者たちの間では広がり始めている。
しかしその首謀者などはいまだ判明せず、蛮族の暗躍が見られるとの噂が流れるばかりである。黒幕の正体が掴めないまま、今度は以前から兆候のあったローラ河の水位減少が顕著になってきている。それと反比例するように凶暴化した獣の出現情報は少なくなっており、一抹の不安を抱えながらも、人々は獣の件で圧迫されていた生活圏を元に戻そうとしていた。
丁度そんな時期に出向いた依頼でハルシオンの一行は予知能力を持つとされる幻獣、ジィに邂逅し不穏な預言を伝えられた。漠然とした凶事の予感を抱えつつも、ハルシオンは日常を過ごしている……。
GM:杭と杖の方についてはこっちではやってないんだけどね。他所でちょろっと出して投げっぱなしジャーマンです
(※単発リプレイ「水物狂い」にて事件の片鱗が扱われている)
GM:さて、ある日の虹夢亭。午前10時頃、朝から出かけていたセロウィが項垂れた様子で戻って来る場面から始まります
セロウィ@GM:「ただいまぁ~……」
GM:ぎぃ~と開く扉にからんころんと力無くなるドアベルは主の様子を如実に表しています
ミラ@GM:「おかえりなさいセロウィ」
エレ:「セロウィさん、おかえりなさいっ」
ラファール:【ゴブリンでもわかる! 一から学ぶ魔法文明語】をうんうん言いながら読んでるよ
ヴェリタ:「お帰りなさい、セロウィさん……何かあったのですか」 読書しながらのティータイムを楽しんでいた
ロミーク@GM:「あ、おかえりなさいセロウィさん」
アーデルフ:「セロウィおかえり。どしたの?」 太鼓練習中ルフくん
GM:太鼓がどんどこなる虹夢亭
アーデルフ:へなっちょろいポコポコを轟かせていけ
GM:装飾詞とオノマトペのミスマッチ感がすごい
モモ:ユキおじさんに勉強でも見てもらってようかな
ユキ:「ん、モモ、そこ間違っているね。ただしくは……」 って感じで教えてよう
モモ:「違うのか……」 二重線で訂正ぴっぴっ 「おかえり、セロウィ。元気がないね」 教材から顔を上げながら
セロウィ@GM:「お仕事取れなかったぁ……ごめんねみんなー」
ラファール:「むぅ……ん、セロウィおかえり……ぐぬぬ」
ヴェリタ:「そうですか……それは残念でしたね」
セロウィ@GM:「稲浪亭のロビニアさん最近容赦ないんだよー。『お前んとこはやっと軌道に乗ってきたろ。手加減もそろそろ無しだ』って」
ミラ@GM:「そうでしたか。逆に言えば、ようやく一人前と認められてきたということですよ」
モモ:「とすると、今日も仕事はないということかな」 苦笑
アーデルフ:「ひーまー」 ぽんぽこぽんぽこ
ミラ@GM:「これからは競争相手、いつまでも不貞腐れてたら負けて潰れてしまいますよ。さ、しゃきっとして」
セロウィ@GM:「えー、ちょっと一休み~……。お茶飲ませて~」
ミラ@GM:「はぁ……あなたはもう。仕方ありませんね、一杯だけですよ。みなさんはいかがいたしますか?」
アーデルフ:「はーい! ボクもお茶!」
ユキ:「私ももらおうかな」
モモ:「わたしも欲しいな」
ヴェリタ:「あ、ではお茶のおかわりをいただいてもいいかしら?」
ミラ@GM:「はい、かしこまりました」
エレ:「では、今日はブラックのお手入れでも……」 いそいそ
ラファール:ブラック号! 君はブラック号じゃないか!
ブラック:ヒヒン
GM:ヒポにお株を奪われたブラック号!
ブラック:ヤメテェ!!(;゜ω゜)
モモ:厩舎の中で出番を待っているブラック号
ブラック:はやくめいちゅうがあがりますように……
ラファール:「ユキ、僕にも教えてくれ。魔法文明語わかるだろう?」
ユキ:「あぁ、わかるけど……どういう風の吹き回しかな? 君が勉強だなんて、槍でも振るんじゃないか?」
ラファール:「仕事がない時だからこそふだんは触りもしない勉強さ。いや、この前のディーラと会話したくてさ」
ユキ:「なるほど。そういうことなら任せてくれ」
モモ:「通ってるの? ディーラ、元気?」
ラファール:「あぁ、山の様子を確認しに行くついででな。まぁディーラに聞いてもさっぱりわかんないんだけどさ」
GM:ディーラちゃんはラニキが来たら時折顔出してぼっこ投げて遊んでくれますよ >相変わらずの犬扱い<
ユキ:「(まずいな、犬だと教えたのがばれそうだ)」
ラファール:「ディーラも相変わらずスキンシップが独特で……まぁ元気そうだったぞ」
ユキ:「そうか、とりあえず単語から覚えていこう。まずは……」
モモ:「それは何よりだ。いいかいラファール、くれぐれも清いお付き合いをするんだよ」
ラファール:「あぁ……ん? ……あぁ」 解ってない顔
ユキ:「そうだね、くれぐれも狼にならないように」
エレ:「ラファール様狼になるんですか!? 蛮族ですか!?」 窓から入ろうとしてくる
ユキ:「あぁ、八割くらい犬だよ。蛮族ではないが」
アーデルフ:「うわあエレ! まどからはいったらお行儀わるいよ!」
ラファール:「狼? なんのことだ? ……ってエレ!? どこから!!」
モモ:「狼になる蛮族、いたよね。何だったっけ……」
エレ:「ライカンスロープ、ライカンスロープですね!!」 ばたばた
モモ:「それそれ」
ユキ:「さすがだね、エレ」
ラファール:「らいかんすろーぷ?」
ユキ:「動物の頭を持つムキムキマッチョだ」
エレ:「ええい、蛮族神妙に私の槍の前に屈するがいい!!」 ぐわー
ロミーク@GM:「ひえっ、おちついてください……」
アーデルフ:「血の気がおおいんだから」
ラファール:「エレ、ステイ、ステイ」
ユキ:「人にも化けることができるからもしかしたらここにも……っと、こういう冗談はやめたほうがいいな」
モモ:「とりあえずエレが興奮してしまうから、この話題は一旦やめよう」
ヴェリタ:「エレさん、落ち着いて。ほら深呼吸しましょ」
エレ:「ぜーはーぜーはー」
モモ:「ほら、お茶でも飲んで落ち着いて」
ラファール:「エールもあるぞ」
エレ:「あ、ありがとうございます……」 おちゃぐびー
兵士@GM:「失礼する。亭主殿はおられるか」
ミラ@GM:「いらっしゃいませ、虹夢亭へようこそ。亭主のセロウィなら……」
セロウィ@GM:「んむ? ……ごっくん。いらっしゃいませー。はいはーい」
ミラ@GM:「そこに」
GM:丁度口に含んでいたお茶を飲み込んで、右手を上げて自己主張するセロウィに兵士は一瞬胡乱げな表情になりますが(ついでに窓から出て来るエレさんにぎょっとしますが)、表情を引き締めて言葉を続けます
兵士@GM:「ごほん、火急の依頼だ。郊外の農地に巨大な蛇の魔物が現れたと伝令があったため、冒険者殿に様子を見てきてもらいたい。必要があれば撃退、討伐も視野に入れてほしい」
セロウィ@GM:「蛇? もう少し詳しい見た目とか、どんな様子だったかとかわかりますか?」
ラファール:「お、仕事の匂いがするぞ」
兵士@GM:「確か赤い蛇だったと聞いている。人をそのまま丸のみにするくらいは訳の無い大きさだったという報告だ」
ユキ:「丸のみ……なかなか……ふへっ」
兵士@GM:「どのような様子だったかについては聞いていない。しかし昨今の事象のこともある。すばやく警戒し対処するようにとの命だ」
セロウィ@GM:「ふむふむ、そういう話だとー……こういう見積もりになります。よろしいですか?」
GM:セロウィがぺろっと見せた羊皮紙に兵士が一通り目を通して頷き
兵士@GM:「承知した。この条件で依頼しよう」
セロウィ@GM:「はーい! それじゃみんな、話は聞こえてた? お願いできるかな」
ラファール:「聞いてたよ。蛇退治に行けばいいんだろう?」
アーデルフ:「はいはーい。まかせてー!」
モモ:「ふむ……誰かが困っているのであれば見過ごせないね」
ヴェリタ:「ちょうど本も読み終えたし、はりきっていきましょうか」
エレ:「蛮族ですか!?」 ガタァ
依頼名:巨蛇の撃退
依頼主:ディザ軍
報酬:一人頭4,000G
依頼内容:郊外農地の一角に巨大な蛇の魔物が確認された。これの様子を窺い、街や農地、人に害を為す疑いがあれば撃退、討伐せよ
ユキ:「かば焼きにしてあげようじゃないか。【ファイアボール】まだ使えないが」
ラファール:「蛇か……食べたことないな」
アーデルフ:「おいしいよ。クセがなくて、えっとね……たんぱく? な味」
モモ:「へえ、気になるな」
ラファール:「知っているのか、アーデルフ」
兵士@GM:「君たちは確か……“浅葱の杖咬む翡翠”と言ったかな。よろしく頼む」
アーデルフ:「あれ? 兵士さんボクたちの名前知ってるんだ……」
ユキ:「こちらこそよろしく。知名度が上がっているみたいで私たちも誇らしいよ」
ラファール:「名乗ったか? “浅葱の杖咬む翡翠”も有名になったってことか?」 ニシシ
兵士@GM:「ダークトロールやら、強力な蛮族の討伐経験もあると聞いているよ。最近急速に力をつけているとな」
ユキ:「……まともな噂だと」
ヴェリタ:「なんか名前が知れ渡っているとわかるとやはり嬉しいですね」
モモ:「その名に恥じないよう、わたしたちも精進していかなければね」
兵士@GM:「虹夢亭と言えば今は“先駆けの篝火”ぐらいしか腕の立つ冒険者はいないというのが評だったが、最近は君たちの名前も挙がっている」
エレ:「私たちが、有名……!? 名に恥じぬよう、もっと蛮族殺さなきゃ……!」
モモ:「蛮族は……ほどほどにしていこう」
ユキ:「別のものでも有名になりそうだな……」
エレ:「蛮族! 蛮族!」 ふんすふんす!
ラファール:「(エレにはアセビのことは内密にしとかないとだな)」
ヴェリタ:「(そうですね……ちょっとこの感じじゃ難しそう)」
ラファール:「(まぁアセビも自身の身を明かすことはないだろうから……デルフがぽろっといわないようにあとで言っておかなきゃだな)」
兵士@GM:「街に頼れる冒険者がいるということは我々にもありがたいことだ。期待しているよ」
アーデルフ:「うへへ、がんばりまーす」
兵士@GM:「魔物の発見報告があった場所はここだ」 と兵士はディザ周辺の地図をざっと出して一点を指さします
GM:さて、兵士の指した場所ですが、ラファニキ以外の面子には少し覚えのある場所ですね。先輩冒険者の一人、ニーナの実家があった農場の付近です
ラファール:あ、先輩と特訓してたからか
(※セッション「キャトルキャッチ」。ラファールのPLは不在だった)
ユキ:「ここって確か……」
モモ:「あれ、確かこのあたりは……ニーナの実家の牧場があったところじゃなかったかい」
エレ:「牛乳運びましたね!」
アーデルフ:「わ、ほんとだ。危ないかなあ」
ユキ:「……彼らに何事もなければいいんだが」
ヴェリタ:「余計に心配になりましたね、早く解決しに行きましょうか」
兵士@GM:「ではよろしく頼む。他にもいくつか回らなければならないゆえ」 と兵士さんは踵を返して退店していきます
モモ:「おつかれさま。いい報告ができるように努力するよ」
セロウィ@GM:「ちょっと不安だね……わたしからもお願いねみんな!」
ミラ@GM:「準備は怠らないように、急ぎはしても焦らずにしてくださいね。お気をつけて」
ユキ:「しかし蛇か……締め付けられながらの丸のみ……」
エレ:「蛇と言えばラミアですね……ふふふ」 ぎらり
モモ:「気合入れて行こう!」 おー
アーデルフ:「わー」
ラファール:「お、おー……」 ギクッ
エレ:「ラミアだったら、ミンチにしましょうねっ♪」 おー
ヴェリタ:「(ラファールさん、これ……ほんと墓場まで持っていくくらいの覚悟で隠さないとダメなやつです)」
ユキ:「ラミアかぁ、美人が多いらしいね」
アーデルフ:「ラミアかあ。あ、そういやラミアと言えば、ア――」 軽率に口を滑らせていこう
ラファール:「わーーーー! デルフーーー!!」
ヴェリタ:「デルフ君!準備はだいじょうぶですかー!?」
アーデルフ:「ひゃあ! どしたの急に!」
モモ:「うわっ、びっくりした」
エレ:「どうしました? ラミアがどうしました?」ソワァ
アーデルフ:「………あっ。あ、あー、えっとねえ、なんでもない、かなあ……あはは……」
ヴェリタ:「忘れ物とかないです? やはりしっかり準備しないと!! エレさんも!! ほら準備しましょ」
ラファール:「こ、今回もどんな冒険が待ってるか! 楽しみだよなっ! なっ!?」 パワープレイ
エレ:「え、あ、はい! 準備しますねっ!」
モモ:「?」
ユキ:「ものすごい勢いだな。美人といえばこの宿の女性陣も美人が多いよね」
ラファール:「(ユキ! 笑ってないでフォローしてくれ!!)」
ユキ:「はっはっは。私は結構そうやって慌てふためく様を見て楽しんでるから巻き込まないでくれ」
GM:などと一部挙動不審になりつつ、みなさんは兵士に示された場所に向かいます




