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【SW2.0】虹夢亭【キャンペーンリプレイ】  作者: 赤星
6話「想いは絡み」
42/87

【シーン6:それぞれの理由】


 アセビたちの武装を解除し、ひとまず拘束するハルシオン一行。アセビの眼孔には既に“命眼”が癒着しており、これを切り離すにはえぐり取るしか方法がないようだ。服を剥こうとするユキを全員でなだめつつ、アセビから話を聞く。


アセビ@GM:「……奪われた物を取り戻しに来た。それだけです」

アーデルフ:「……え? でも、タワラさんはそっちが泥棒だって」

ユキ:「主観の問題だろう。目の持ち主の知り合いかな?」

アセビ@GM:「いいえ。ですが私もまた、あの方の物でした。故に、あの方の物を私が取り戻さねば、あの方の尊厳は永遠に奪われたままになる」

アーデルフ:「……あのかたって、だれ?」

アセビ@GM:「“命眼”ヘイザ・アルティシモ。あなた方の敵ですよ」

アセビ@GM:「大切な人の瞳が殺し、抉り、売り回されることに黙っていられるほど、大人しくなかったもので。満足ですか? 私の理由を聞いて」

ラファール:「んじゃあ、やりたいことってのはその奪われたものを全て奪い返す。命眼はその一つにすぎなかったと?」

アセビ@GM:「叶うならばそうしたかったのですが、瞳を取り返すのすらこのようにままならない有様。これが限界だったのでしょうね」

ラファール:「ならなにも自分の眼を犠牲にしてまで“命眼”を移植することはなかったんじゃないのか?」

アセビ@GM:「一つ、私が彼の代わりの瞳になりたかった。自己満足ですがね。二つ、この瞳の力を十全に引き出す必要があった。いえ、私ではできて5割もいかないでしょうが」」

モモ:「これは君の独断? それとも、蛮族の意思?」

アセビ@GM:「独断ですよ。バルバロスという群を率いるほどの力は私にはありませんし、誰かの命を受けたわけでもありません」

アーデルフ:ハルシオンの面子に目を抉るって選択肢が出るのだろうか

モモ:正直、ハルシオンの面々にめんたまえぐってほしくないんだけど

アーデルフ:わかる

ラファール:んー、目をえぐることはしないと思う。ましては今無抵抗の相手になんて

モモ:アセビごとタワラさんに引き渡して、彼女から命眼を奪い取るようなことはしないと言質取らせるくらいしかできることはないかなあ。アセビがコバン商会の下でどうするかは彼女の自由意志に任せる的な

アーデルフ:その辺が落としどころだよなあ

ヴェリタ:ですね、とりあえずタワラさんのところまで連れて行きますか

モモ:「彼やそこで伸びてる男女とは、雇い雇われの関係ってことでいいのかな」

アセビ@GM:「あの二人は部下です。彼、エドは……ええ、取引の下での協力者ですよ」

ラファール:心理学振りたい(

GM:真偽判定っていうもんはあるが振るかね

ラファール:一応振りたいです!

GM:では冒険者レベル+知力ボーナスでどうぞ

ユキ:おじさんも振っちゃおう

アセビ@GM:シークレットダイス

ユキ:2d+8 真偽 SwordWorld2.0 : (2D6+8) → 5[2,3]+8 → 13

ラファール:2d6+6 真偽 SwordWorld2.0 : (2D6+6) → 6[3,3]+6 → 12

GM:ユキもラファールも、アセビは嘘は言ってないと感じますね

ユキ:「……まぁ、今更かばう必要もないか」

モモ:「あ、そうだ。先に勝者の権利を活用しておかねばね。中央広場でアーデルフに【パラライズ】を打ったのは君だろう?」

アセビ@GM:「……ああ、あれはあなたたちでしたか。そうですよ」

モモ:「それが縁でここに立っている訳なのだけれど……一言、ほしいな。そうすればわたしたちと君たちの禍根はなくなるだろう」

アセビ@GM:「必要無いでしょう。あなたたちは私たちの邪魔をした敵、私たちはあなたたちに迷惑を被らせた悪者。そうでしょう?」

モモ:「一概に迷惑とも悪とも言えないよ、こうして仕事をもらったわけだしね。君はわたしたちを敵とするかもしれないが、少なくともいま、わたしは君と敵対をするつもりはない」

ユキ:「たしかに。君のおかげで仕事が舞い込んだからね。それに、たかが何回か攻撃された程度で私は君たちを敵だと思わない」

ラファール:「まぁ、あの【パラライズ】があんたの計画の妨げになったんだ。結果論だがな」

アセビ@GM:「あなた方はこの瞳を奪う目的で私の前にいる。その事実が揺るがない以上は私は頭を垂れる気はありません」

アーデルフ:「あ、あのね。わるい事したら、ちゃんとごめんなさいって言わなきゃだめなんだよ。言わないと……いつまでも、いやな感じがむねの中にのこっちゃうし……」

ユキ:「そもそも、自分の意思と理想、理念を持っていればそれは悪じゃなくて正義だろう?」

アセビ@GM:「勝者が正義、ならば敗者は悪。そういうことでしょう。どのような理念を持っていようが敗北した以上は何を語っても虚ろになるだけ。私は敵意を持ってあなた方に行動を起こしました。敵に攻撃を仕掛けるのは悪と申しますか。ではあなた方の為すことも悪ですね」

アーデルフ:「……じゃあ、ボクたちは、だれかを許すことが出来る正義だ。あなたがごめんなさいって言えば、ぼくたちは貴方を許すよ。だから、言って」

アーデルフ:「もう、それでおわりにしよう?」

アセビ@GM:「先も言いました。この瞳を奪おうとする敵である以上、私はあなた方に許しを乞うなどありえません」

モモ:「君、強情っ張りだな」

アセビ@GM:「さっさとこの瞳をくり抜いていかないあなた方も相当だと思いますが」

モモ:「生憎と、わたしたちの依頼は目玉をくりぬくことではないからね」

ユキ:「くだらない矜持だねぇ。まぁ、いいだろう。無理やり言わせても何の意味もないんじゃないかな?」

モモ:「そうだね、言いたくないのなら仕方がないか」

ラファール:「眼だけくりぬいていく、なんてことは僕たちは絶対にしない。アンタが謝らないようにこっちも意地があるからな」

アーデルフ:「ボク、なんかわかんなくなってきた。なんでそんなに……」

ユキ:「まだ時間はあるし、それ抜きでお話をしようか?」

ヴェリタ:「とりあえず、眼はそのままで連れて行く方向でいきましょう」

ラファール:「……早くタワラさんのところにいこうか」

GM:SwordWorld2.0 : (CHOICE[起きる,起きない]) → 起きない

GM:まだエドくん気絶中

モモ:エドくんどうしよう

ユキ:起こしてもいいんじゃない?

ラファール:確かに起こして反応の見たさもある

ユキ:何か情報握ってるかも

アーデルフ:起こそうぜ!

モモ:ユキおじさんに起こしてもらおう(無慈悲)

GM:起こす?

ユキ:まかせろ

モモ:もちろん、先に武器とマギスフィア回収してから

GM:カエセー

アーデルフ:亀甲縛りはやめてな!

ユキ:こんかいは菱目縛り

アーデルフ:縛り方っていっぱいあるんだなあ(こなみ)

ユキ:体にひし形が3つ縦に並ぶ感じ。簡単にできるよ

(※この後わざわざ実践画像を送ってくるユキのPL)

ユキ:「さて、エド君も交えようか。彼にはとてもいいものをもらったしね」 ぎゅーって縛ってから起こすよ。

エド@GM:「……っ、てぇ。……うぎゃあ!?」

ユキ:「随分な反応だなぁ、そんなに警戒しなくてもいいじゃないか」

エド@GM:「こっち寄るなキモタビット! くそ、これ……解けこの野郎!」

ユキ:「つれないなぁ」

GM:まぁちょっとの間もがいてたけど、アセビも大人しく捕まってるの見て大きく舌打ちしてふて寝するよ

エド@GM:「なーに大人しく捕まってんだか」

ユキ:添い寝してやろう

モモ:笑うわ

アーデルフ:鬼かな

エド@GM:ごろごろと距離を取る

ユキ:全力で追うね

アセビ@GM:「あなたもなかなか面白い様相ですよ」

エド@GM:「冗談、言うの、やめやがれ! くんな!」 ごろんごろん

ユキ:ごろごろ~

エド@GM:「クソが! うっ、やべ、気持ち悪くなってきた……」

ユキ:「ぅぇっぷ……まてぇぇぇ……」

アセビ@GM:「楽しそうですね」

エド@GM:「うええあああああ楽しいわけあるかあああああ」

ユキ:おじさんはたのしい

エド@GM:やばさが3倍増しになってるんじゃが

ラファール:「何やってんだあいつら……仲良しか」

エド@GM:「ざけんな! 張り倒すぞ!」

ユキ:「張り倒すならまずは私からだね! ほら! かかってきなさい!!」

ヴェリタ:「ユキさん楽しそうだけど……彼ちょっとかわいそうね」

ユキ:もうだいぶお仕置き受けてる感はあるけどねぇ

アーデルフ:「ね、もしエドがいなくなっちゃったらさ、エドがまとめてるって子ども達はどうなっちゃうの?」

エド@GM:「は? 知るか、勝手にするだろ。あいつら馬鹿だから盗みとかでもしねーと食ってけねーんだよ。それが元に戻るだけだろ」

ラファール:「地這いつくばってるのはどっちだガキンチョ~、ほれほれ」 ころがるエドを足で止めて妨害します

アーデルフ:おいこら男性陣www

エド@GM:「てめぇら……! 人が縛られてるからって好き勝手しやがって……!」

ラファール:「今だユキ。抱き着いてもいいぞ」 ニヤニヤ

エド@GM:「あぁ!?」

ユキ:「よしまかせろ」

モモ:シリアス空間10分保たなかったな

ラファール:>>シリアル<<

エド@GM:「くそおおおおおおおこっちくるなああああああ!!」

ユキ:「そこまで嫌がられるのはさすがに心外なんだけど……」 ぎゅー

ヴェリタ:「起きたならぜひ聞いてみたいのでけど、あなたは何故彼女に協力を?」

エド@GM:「妹が! 病気なんだよ!!」

エド@GM:「医者にかかる金もねぇ! 神官に治療してもらうための布施もねえ! その女に協力したら瞳で治してやるってよ! 本気で! 触んな!!!」 エドくんじったんばったん

ユキ:「モモ、君なら何とかできそうかい? 私も力になれるかもしれないし」 離さないよ

モモ:「診てみないと何とも言えないけど、わたしはまだ修行中の未熟な神官だからね。神殿の高位の司祭様じゃないと難しいのじゃないかと思う。君から見て、彼はその報酬に値する働きをしたと思う?」

アセビ@GM:「さぁ? 私の身柄はこれからあなた方の依頼主に引き渡すのでしょう。関係の無い話では」

モモ:「わざわざまっすぐ戻る必要もないでしょう? 寄り道しなくちゃ、今日は祭りなのだから」 という感じで、タワラさんに引き渡す前に治療してもらえるならしてほしいなーと思うのですが

ヴェリタ:「そうですね、さすがモモさん」

アセビ@GM:「……」 一つため息を吐いて 「筋金入りのお人好しですこと」

ラファール:「アセビさん……やってくれるのか?」

アーデルフ:「ボクらは冒険者だもん。こまってる人はみんな助けたいの」

ユキ:「じゃあ縛ったままにはできないね」

アセビ@GM:「私の力では邪眼の力を引き出すのにマナを必要とします。そこまで面倒を見てくださるのなら可能ですが」

モモ:「魔香草あるひとー」

アーデルフ:「はーい」

ユキ:「私のを使うといいよ」

ヴェリタ:「私もありますよ、つかってください」

ラファール:「魔晶石もあるぞ。必要ならつかってくれ」

アーデルフ:サムズアップ

エド@GM:「……本気で言ってんのかお前ら」

アーデルフ:「うん、本気だよ」

ユキ:「? よくわからないがこんなたちの悪い冗談は言わないよ?」

エド@GM:「何食って育ったらそんな人を信じられるんだよ……」

モモ:「肉とエール」

アーデルフ:「ロミークのごはん!」

ユキ:「……苦痛と快楽?」

ヴェリタ:「ユキさん! ストップ!」

ラファール:「食い物は知らないが、僕たちはパーティを組んでからそこの信念はまげてないぞ。な、アーデルフ?」

アーデルフ:「うん。もちろんだよ、ラファ!」

ユキ:「まぁ、正直そういうことできるほどかしこくないのもあるだろうね。たぶん」

アセビ@GM:「……なんというか、毒気が抜けました。わかりましたよ、彼の妹のことぐらいは契約通り面倒を見ましょう」

モモ:ぱっと笑顔になろう

アーデルフ:「! じゃあ!」

エド@GM:「……」 エドは少し俯いて、なんと言ったら、というような表情をにじませてる

ユキ:「よかったね、エド君」 まだ張り付いてるよー

エド@GM:「……るせえ。離れろ」

ラファール:「んじゃ案内してもらうか。妹さんのところに」

アーデルフ:「うん、行こう!」

ヴェリタ:「そうですね! 時間もないことだし急ぎましょう」

ユキ:「待って、いまほどくからね。君たちがそういうプレイを望むなら別だけど」

エド@GM:「お断りだ」

アーデルフ:もう抵抗の意志はなさそうだし解いていいんじゃないかな

モモ:ですね

GM:やさしすぎませんかこのせかい、GM泣いちゃう

アーデルフ:だってハルシオンだし

ラファール:悪を憎んで人は憎まず

ユキ:おじさんなら縛られたままで行くけどね

モモ:知ってた

アーデルフ:ブレない


 縄を解かれたアセビとエドの先導の元、一行はスラムへ戻る。スラムの少し奥まった所、あちらこちらに落書きが残されており、いかにもなたまり場っぽい広場にたどり着いた一行は、タイヤが積まれた場所に少女が倒れているのを発見する。息も細く、苦しそうな呼気を漏らす少女が、エドの妹であるエリーのようだ。

 冒険者たちにはっきりと診断は出来ないものの、エリーの病気は非常に重く回復魔法も気休めにしかならない。とりあえず屋内に移動して、アセビが治療を開始する。


GM:少女はエドに手を握って声をかけられて、安心したように目を閉じる。エドの目配せを受けたアセビが前に一歩出て、屈み込んで片手を目に当てる

ユキ:毛布を冒険者セットを渡そう。たぶん毛布なんてないよね?

GM:ボロ布しかないね。冒険者セットの布の方が上質かもしれないくらい

ユキ:「これ、君が使うといい。毛布も入ってるし、何かと便利だからね」 おじさんは冒険者セットをまるっと渡すね。火口箱なんかも重宝するだろうし

ラファール:「ユキ、僕のも使ってくれ」 同じく冒険者セットの毛布をわたす

エド@GM:「……ありがとう」 大人しく毛布を受け取ります 

アセビ@GM:「……ヘイザ様。少しだけ、力を貸してください」

GM:どぐり、と瞳が蠢くような鈍く鈍重な音と共に、仄かに紅い光がその邪眼から漏れ出し、少女を包む。胎動するような音が幾度もアセビの片目から漏れ、その度に紅い光は脈動する

アセビ@GM:「ぐっ……く……」

GM:そんな時間が10分ほど続いただろうか。やがて、力尽きたようにアセビが体重をかけていたベッドから床に崩れる

エド@GM:「お、おい!?」

アーデルフ:「! アセビさん!」 支える

モモ:駆け寄ります

ラファール:「おい! 大丈夫か!」 同じく近寄ります

アセビ@GM:「……大丈夫、です。彼女の病魔は、取り除けました」

GM:その言葉にエリーの方を見れば、先ほどまでよりもずっと穏やかで、規則的な寝息が聞こえてきます

エド@GM:「治った……のか?」

アセビ@GM:「はい」

エド@GM:「……」

エド@GM:エドは手を額に当てて寸の間、天を仰ぎ

エド@GM:「……ありがとう、妹を、助けてくれて」

モモ:「すごい力だね」 と後ろで関心してます

ヴェリタ:「ええ、本当にすごい」

ユキ:「よかったね、エド君」

アーデルフ:にっと笑います

アセビ@GM:「契約、です、から……」 と絞るようにアセビは言葉を残して、ぱたりと、力が抜けたように意識を失い、彼女を支えていた人たちにその体重が強くかかります

アーデルフ:「あっ!」

ラファール:「アセビさん!」

モモ:命に別状はなさそうな感じ?

アーデルフ:体温とか分かるかな

GM:命に別状はなさそうだけど、彼女の身体に明確な変化が現れます

GM:アセビの足がぐにゃりと収束し、長く、伸びて行きます。その下半身はまるで、蛇のように

アーデルフ:「え、ええっ!?」

ヴェリタ:「なに? 何が起こってるの!?」

ラファール:「……!?」

モモ:「これは……」

ユキ:「……なるほどね」

GM:まもちき12どうぞ

モモ:2d6+4 魔物知識 SwordWorld2.0 : (2D6+4) → 9[5,4]+4 → 13

ユキ:2d6+7 魔物知識 SwordWorld2.0 : (2D6+7) → 5[4,1]+7 → 12

GM:うん、わかったね。彼女はラミアと呼ばれる蛮族だ

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