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【SW2.0】虹夢亭【キャンペーンリプレイ】  作者: 赤星
6話「想いは絡み」
36/87

【シーン1:祭りだWasshoi!】

GM:本日もよろしくおねがいいたします!

一同:よろしくおねがいしまーす!

GM:行商人モカによる荷馬車護衛の依頼を受け、自由都市同盟に属する街の一つバーリントに到着した“浅葱の杖噛む翡翠(ハルシオン)”の一行。その2日後に丁度、豊穣を祈るお祭りが開かれるとのことで街は賑わいを見せていた。せっかくだからお祭りを覗いて行こう、ということになったので、護衛依頼で疲れた体を休めつつ、お祭りの日を迎えたのだった

GM:という感じになります。一応、この2日の間に特別やりたいこととかないよね?

アーデルフ:ずーっと見慣れぬ街中を探検して回っていました

ヴェリタ:道具買ったりゆっくりしたり、みんなと交流したりくらい?

ラファール:ラファも〈アウェイクポーション〉と〈韋駄天ブーツ〉をその時お買い物かなー

ユキ:おじさんがファミリアの召喚したよ!

ラファール:猫ちゃんきになる

ユキ:【ファミリア】で召喚されたりんごくんだよ!

モモ:ルピアと遊んだりお祈りしたり酒のんだりするくらいですね

ルピア@GM:「ぴぴっ、ぴっ!」 ルピアは 不思議な舞を覚えた!

モモ:「おお、うまいうまい」

ルピア:〆ブーストダンス 10秒(1ラウンド)の間、味方の移動力を+2する

GM:ルピアに追加能力が付与された!(

GM:今後戦闘参加させるかわからんって言っておきながら何やってんだろうねこのGM

モモ:地味にありがたい技能が

ラファール:「なんだかどんどん賑やかになっていくな、ハルシオン……犬、鳥の次は猫か」

ユキ:「うさぎにドラゴン、それに河童もね」 ラファール君見つめながら

ラファール:「河童でもあり、猿でもあるぞ」 謎のドヤ顔

GM:あ、ちなみに何かあろうとなかろうと、2日分の宿泊費は払ってもらいますね( 1日につき馬小屋の隅で15G、スタンダードで30G、スイートで100Gかかります。適当に好きな宿のランクに泊まってください

(※みんなスタンダード客室を選ぶ中、ひとり馬小屋に泊まるユキおじさん)

GM:まぁそんな感じに2日間過ごしましてお祭りの当日。バーリントで取った宿から出て朝の九時頃。通りを歩けばどこもかしこも活気づいており、お祭りを楽しみに行き交う人々の笑い声や、屋台の客引きの声などが絶えず賑やかしています

屋台のおっちゃん@GM:「うちのお好み焼きはうまいよー。小腹空いてないかいそこの兄ちゃん」

屋台のねえちゃん@GM:「おいしい甘栗ー、甘栗はいかがー」

屋台のにいちゃん@GM:「射的1回5Gで5発! 一発その腕見せたい御仁はぜひぜひ鳴らしにいらっしゃい!」

GM:ってな具合です


アーデルフ:「にぎやかだねえー。お祭りって……もぐもぐ……すごいねえ、もごもご……」 既に両腕には屋台の串焼きが握られています

ヴェリタ:「すごい活気ですね」

モモ:「うん、祭りはいいな」 と串焼き片手にエール売ってる屋台探してます

ラファール:「おい、ユキ大丈夫か?」 焼きそばすすりながらおじさんに問います

ユキ:「薬飲んでおいてよかったね。じゃなかったら私の冒険はここで終わっていたよ」 おじさんはりんご飴なめてる

アーデルフ:「……! あのふわふわしたやつ! おいしそう! みんなちょっと待ってて、買ってくる!」

モモ:「ヴェリタも一本食べる?」 つ串焼き

ヴェリタ:「ありがとう! いただきます! お礼にこれ食べます?」 串焼きを受け取りりんご飴を差し出す

モモ:「ありがとう、貰うよ」 もぐもぐ

アーデルフ:「みんなみんな! すっごいよこれー! 綿あめって言うんだけどね、雲みたいにふわふわしてるの! ほら!」

ラファール:「ほー、綿飴っていうのか。これ食べ物なのか?」 怪訝そうに綿飴を見つめるニキ

ヴェリタ:「ほんとふわっふわ!」

ユキ:「いいものを見つけたね、デルフ。おいしそうだ」

アーデルフ:「うん、甘くておいしいよ! はいこれ、みんなの分も買ってきた!」 ちゃんとりんごくんとルピアくんにも齧らせてあげようね。ファミリアが物食べるかは知らない

ラファール:「お、サンキューデルフ。モグモグ……うん、甘い!」

ユキ:「ありがとう、デルフ。食べるのは初めてだが、いいね。おいしいよ」

ヴェリタ:「アーデルフ君ありがとう! モグモグ……ふわっとしてて、甘すぎない甘さでおいしい!!」

ルピア@GM:「ぴ? ぴ?」 綿あめにちょっと火をつけて溶けていく様になんだこれって顔してる。こいつなんでも火つけて食うからな!(

ユキ:りんごくんはじゃれついてべたべたになってるよ

ラファール:「しかしうまそうなもんがよりどりみどりだな……散財注意だな」

ヴェリタ:「食べ物以外の出店も面白そうな感じですよね」

アーデルフ:「ルピアは変わったたべ方するなあ。一体どうなって……あちちっ!」

モモ:「また不用意に触ってる」

アーデルフ:「ふよーいじゃないもん! ちゃんと、可愛いなーって思いながら触ったもん!」 手をフーフーしてる

モモ:そういえばこのひとたち食べ物にしか目が行ってないな!

GM:せやね(

GM:まぁそんな感じにお祭りの雰囲気を楽しんでいる最中……みなさん聞き耳判定を目標値11でどうぞ

アーデルフ:2d+5 聞き耳 SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 8[5,3]+5 → 13

ヴェリタ:2d+5 聞き耳 SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 8[4,4]+5 → 13

ラファール:2d+5 聞き耳 SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 4[3,1]+5 → 9

ユキ:2d+5 聞き耳 SwordWorld2.0 : (2D6+5) → 4[1,3]+5 → 9

GM:まるで聞いていないッ!

アーデルフ:めっちゃ祭りに夢中ですやん

ラファール:に、賑やかだし浮かれてるから(

ユキ:はじめて人だかりで遊んでて相当浮かれてるのもある

GM:ではアーデルフとヴェリタは気づきますね。人ごみにまみれた通りの奥から、周囲のそれとは違う剣呑な怒声が聞こえてきます

GM:「ダッテメッコラー!」「スッゾコラー!」 というような怒声が耳に入ってきます。その騒ぎの声は人混みをかきわけて、あなたたちの方へと近づいているようですね

アーデルフ:「……ん、なんだろ。おまつりの出し物かな」

ヴェリタ:「あら? 何か物騒な声が聞こえるような……?」

モモ:「おちおち食事もできんな。この街は」 ってソバ片手に言わなきゃだめなやつ

GM:アイエエエ!?

モモ:「祭りに喧嘩はつきものだと言うけれど」

ユキ:「あまい……んふ~」 何にも気付かないおじさん

ラファール:「んー?」 モグモグラニキ

GM:「なんだなんだ」「騒がしいな……っておわっ!」「前を見て走れやクソガキー!」 みたいな声がどんどんと近づき

GM:choice[アーデルフ,モモ,ラファール,ユキ,ヴェリタ]

SwordWorld2.0 : (CHOICE[アーデルフ,モモ,ラファール,ユキ,ヴェリタ]) → ヴェリタ

GM:人混みの中からすごい勢いで黒い影が飛び出して来て、ヴェリタにぶつかってしまいます

ヴェリタ:「きゃっ!」

???:「うわっ! ってて……くそっ、ぼけっとしてんじゃねぇよこのウスノロ!」

モモ:ヴェリタさんが倒れる前に手を掴んで支えましょ

アーデルフ:「わわっ、なになに!? ヴェリタ大丈夫!?」

GM:ぶつかった衝撃でお互いの荷物がばらばらと地面に散乱し、宝石などの貴金属が転がります。ぶつかってきた人影の方を見れば、ローブのフードが外れ、曝け出されている少年の顔があります

モモ:「大事ない、ヴェリタ? 怪我は?」

ヴェリタ:モモさんに支えられなんとか倒れずに済む 「ありがとう、大丈夫よ。荷物は大変なことになってるけど」

ユキ:「ヴェリタ、大丈夫かい? そこの君も、言うべきことがほかにあるだろう?」

GM:「ドッソイコラー!」「ナンコラー!」

GM:一方で人混みの奥からは依然として怒声が近づいており、舌打ちを一つ鳴らした少年は落ちたものを拾うのもそこそこに起き上がって駆けだそうとします。ユキさんの言葉は気にもしていないようですね

ユキ:荷物拾い集めるね

モモ:少年は放置の方向でいいのかい?

アーデルフ:少年にスターップ! しようか

GM:スターップ! しますか。直接つかんで止める感じ?

アーデルフ:「ちょっとまって! ごめんなさいしなきゃだめだよ!!」 パワーで食い止めるよ

少年@GM:「邪魔すんな! どけ!」

GM:では、アーデルフさんとの体格差もあり、一度腕を掴まれてはもがいても簡単に逃れられない様子の少年を止めているアーデルフさん。目標値16で精神抵抗をどうぞ

アーデルフ:2d+7 精神抵抗 SwordWorld2.0 : (2D6+7) → 6[1,5]+7 → 13

GM:抵抗失敗。アーデルフは腕に痺れが走り、少年を拘束する力が抜けてしまいその隙に少年は抜け出してしまいます。真語魔法の【パラライズ】の感覚に似ていましたね。少年がそのような魔法を行使したそぶりは一切見えませんでした

アーデルフ:「あばばっ! あ、逃げられた」

ヴェリタ:「ちょっと君!」 

少年@GM:「急いでんだよ! ほっとけ!」

モモ:周囲にそれらしい人を、と思ったけど人でごった返してるんだった

アーデルフ:「うおお……あ、足がビリビリするう……」 床にへたり込むよ

ラファール:「おいおい、人にぶつかったら謝るもんだろーが……」 ぼそっと呟いて追いかけます

GM:少年は悪態を飛ばすと、着ていたローブを邪魔臭そうにアーデルフさんの顔に投げつけて視界を塞ぎ、そのまま走り出して逃げてしまいます

アーデルフ:「あー! なんだこれー! 急に夜になった! まっくらだー!!」 もがついてよう

ヴェリタ:「アーデルフ君大丈夫?」

ラファール:おいついてもデルフ君の二の舞になりそうだな(

ユキ:おじさんじゃあまず追いつけないね

GM:では、ラファールさんが追いかけるばき走りだそうとした直後

GM:「スッゾコラー!」「ダッテメッコラー!」「ナンコラー!」 間近で聞こえてくるのはヤクザスラングだ! コワイ!

GM:気付けば、周囲には黒服の男たちが取り囲んでおり、辺りに落ちている貴金属を見止めます

ラファール:「ってくそ、これじゃ見失う……」

GM:それから黒服たちはお互いに目配せをするとあなた方を拘束し担ぎ上げます

黒服@GM:「ダマッコラー!」「エンヤコラー!」「ヨッコイショー!」 理不尽! これがマッポーの世か!

モモ:アイエエエエ!? ナンデ!?

ヴェリタ:「えっ?ちょっと何? なんなの!?」

アーデルフ:「きゃー! 浮いてる! お空飛んでる! なんじゃこれー!!!」 未だにローブが視界を覆ってます

ラファール:「いやお前ら! 捕まえるならまずあの子どもだろ!! おいいい!!!」

ユキ:「縛り方がなっていない、やり直し」

GM:>縛り方がなっていない<

モモ:いろいろツッコミところ多すぎてRPどころでなくなった

ユキ:生半可な拘束ではおじさんは10分も縛れない

アーデルフ:というか132+αkgのリルドラケン担げるのってすごくないか

GM:鍛えてますから

GM:みなさんの訴えはどこ吹く風、黒服たちはそのままあなた方を抱えてえっさほいさと馬車へと放り込み、いずこかへとドナドナしていきます

モモ:ちなみにルピアはどうなってます?

GM:ルピアは……

ルピア@GM:「ぴぴっ!? ぴっ! ぴぴっ!」

GM:ルピアは黒服たちに威嚇をしている……!

黒服@GM:「…………」

黒服@GM:「カワイイナコラー!」

GM:黒服たちはルピアをやけどする手も恐れず優しく撫でて丁重に運んだ

アーデルフ:存外に可愛い物好きだった

ラファール:悪い人ではないな(確信)

ヴェリタ:黒服さん実はいい人?

ユキ:わるいひとじゃないね!

モモ:ルピアに乱暴しないのならぶすっとしながらもおとなしくしてます


GM:あなた方は気づけば大きな商会に連れ込まれ、その会長室と思しき場所にロープでぐるぐる巻きにして正座させられています。広いデスクの向こうに背もたれをあなた方に向けたままの立派な椅子があり、出入り口横には二人ずつ黒服が詰めてあなた方に睨みを利かせている

GM:こう、いわゆるアレだな! ボスの部屋っぽい雰囲気のアレだ! 伝われ!(雑)

アーデルフ:わあ分かりやすい! なんかこう怪しい感じの……こう……あれだな!

ヴェリタ:大丈夫です! 伝わってます。あれですよね、よくあるボスの部屋!

モモ:毛の長いじゅうたんが敷かれていそうなアレだな!

GM:そうそれ!

(※語彙力)

ユキ:りんごくんなら縛られおじさんの上でくつろいでるよ

アーデルフ:じゃありんごくんを尻尾であやしていよう

ユキ:おじさんは締め付けが甘いとかほざいてるね

???@GM:「さて」

GM:椅子の向こうから聞こえてくるのは厳つい男性を思わせるハスキーな声。重みのあるその声は威圧感を与えてきます

???@GM:「よくもまぁ私の元から商品を盗み出そうなどと考えたものだ。その度胸だけは見上げたものだと評価してやろう」

モモ:「……商品?」

???@GM:「ゆえに、貴様には選ばせてやろう。獅子の檻で裂かれて死ぬか、アレスタ海に沈むかをな!」 くるりと椅子が回転し、ボスはその怒りの形相を露わにする!

ユキ:「そんなんじゃあ物足りないんだが」

ボス@GM:「(゜Д゜;)」

GM:タビット……! ボスは圧倒的タビットだった……! ……タイミング悪かったな

モモ:ボスの正体のインパクトがいつものおじさん節と相殺された感

GM:かなしいなぁ

ヴェリタ:「ユキさんっ!!」

ユキ:「どうせ死ぬんならもっと、ほら。拷問にかけるとかさ」

ボス@GM:「ふん、そのような手間暇をかけるほど暇では無いのでな」

アーデルフ:「おじさんが、2人……!?」

ラファール:「……ユキ。親戚か?」

ユキ:「いや、私の家族は奇人変人しかいないからな、私以外は」 とか言いながら関節こきこきならして脱出を試みてる

アーデルフ:おまいう定期

モモ:「嘘はよくないよ、ユキ」

アーデルフ:「ししのおり……? ねーラファ、あのうさぎさんなんて言ってるの?」

ラファール:「僕にもよくわからないな。タビットって変な奴しかいないのかな」

ボス@GM:「随分と余裕なようだが、貴様ら自分の立場を……待て、こんなにいたか?」

ボス@GM:「おいジョン、どういう経緯でこやつらを捕まえて来たんだ」

黒服@GM:「ハッ! ボスの商品を盗んだフードを追いかけているうちにフードを被ったリルドラケンがおり、周囲には商品がばらまかれていたのでこいつらが主犯及びその仲間だと判断し捉えて来ました!」

ボス@GM:「待て、あのフードそんなにでかくなかっただろう。明らかにリルドラケンじゃなかっただろう」

黒服@GM:「しかしフードでした!」

ボス@GM:「駄目だ、話にならん」

アーデルフ:「そのフードはねー、向こうから走ってきた男の子にもらったのー」

モモ:「……もしわたしたちが犯人なら、わざわざ盗品を道にばらまいたりはしないと思うけれど」

ボス@GM:「くくく……話を聞こうじゃないか……」 両肘をついて組んだ手をあごにつけながら

ラファール:ゲンドウポーズ

モモ:かくしかまるうま

ボス@GM:「ほう、つまりなんだ……お前たちはフードの少年にぶつかっただけの通りすがりの者ということか……」

ラファール:「そういうことだ。そいつ追いかけようとしたらそこのごっついのに連れ去られて今に至る」

モモ:うんうん

ユキ:「複数犯のようだったし、捕まえるのは少々骨が折れただろうがね」 おじさん縄抜けなう。自分で縛って抜けなくなるとたいへんだからね

ボス@GM:「ジョォン!」

黒服@GM:「ハッ!」

ボス@GM:「お前は馬鹿か!?」

黒服@GM:「多分違うと思います!」

ボス@GM:「お前の判断は今後アテにせんぞ!」

黒服@GM:「何故ですかボス!」

ボス@GM:「なんでもくそもあるか! っと、それは置いておいてだ。複数犯だと……?」

ボス@GM:「おっと、失礼した。まずはその縄を解かせよう」

GM:というわけで待機してた黒服さんたちが各自の縄をほどきます

ラファール:「もうひとり抜けてるけどな」

黒服@GM:「(なんかこのタビット自力で解いてる……)」 ユキさんだけは手間がかからなかったようです(

ユキ:「一応フード君をデルフ……そこのリルドラケンがとらえたのだが、どうやら【パラライズ】を受けたようでね。フード君は行使しているようには見えなかったし、十中八九魔術師の共犯者がいるだろう」

ボス@GM:「魔術師の共犯者……ふむ」

ラファール:(なるほど複数犯ってそういうことか) 顔はいたって真面目を装っているけどやっと意味を理解するニキ

モモ:「アーデルフ、体の具合はどう? まだ痺れてる?」

アーデルフ:「ん、んんん……たぶん、だいじょうぶ! でも正座してたから足はしびれてる!」

モモ:「正座の痺れは修行あるのみだね」 足をばしんと叩きながら

アーデルフ:「ううう、やっぱり修行かあ……モモといっしょに朝走ろうかなあ」

ボス@GM:「まずはさておき、迷惑をかけたな。うちの部下が本当にすまなかった。ところで……装備を見た所お前たちは冒険者か?」

ユキ:「そうだね。その通りだ」

ラファール:「任務を受けてこの街に来たのさ。依頼は達成済みだがな」

ボス@GM:「そうか。ならば少し頼みたいことがある。お前たちにぶつかってきたというガキを捕まえて私の前まで引っ張り出してきてほしい。それが依頼だ」


 ボスから提示された依頼は、商会から盗まれた盗品を取り返すことと、主犯を捕縛すること。迷惑料も兼ねてか、ひとりあたり前金1,000G、成功報酬3,000G、計4,000Gと破格の報酬だ。

 盗品は“命眼”の瞳と呼ばれるバジリスクの邪眼らしい。見識判定を振る一行はモモが知名度抜き、ラファールがクリティカル、逆にユキが知名度抜きならずという結果になる。

 バジリスクは石化の魔力を持ち、ドレイクと並ぶ上位蛮族の一種。強力な個体に成長したバジリスクは複数の邪眼を持つことがあり、死者を蘇生させたり、対象を若返らせたりと生命に結び付く能力を有することが多くあると言われている。“命眼”はそういったバジリスクの中でも特に癒しの力に秀でた邪眼の持ち主で、最近組まれた討伐部隊によって討ち取られたとのことだ。


アーデルフ:一番知ってそうな人が知ってなくて、絶対知ってなさそうな人が知ってる

モモ:ものしりおじさん #とは

GM:その功労者の中には“先駆けの篝火(ハーヴェンジャー)”の名もあったとかなかったとか。ラファールさんは先輩方から直接聞いたのかもしれませんね

アーデルフ:パイセンすげえや

ラファール:「なんか先輩たちから聞いたことあるな」

ボス@GM:「ほう、優秀な冒険者のいる店の下にいるのだな。なんという店だ?」

アーデルフ:「ディザにある虹夢亭ってところだよ!」 バッジ見せよう

ボス@GM:「虹夢亭……あの店のか。良い冒険者を回してくれる店だったと記憶している」

アーデルフ:「ふへ、知ってるの?」

ボス@GM:「先代の頃はな。今はその娘が店を継いでいると風の噂で聞いているが、それ以降は世話になる機会もなくとんと話を聞いていない。……なるほど、悪くない面構えをしている者達が今もいるようだ」

ボス@GM:「話がずれたな。戻そうか。バジリスクの邪眼には石化の力を持つ他に生命に関与する力を持つものがある。特に“命眼”のそれは一級だ。そいつがあれば――おっと、口が滑ったな。忘れてくれ。とにかく、そんな貴重な品が薄汚い盗人の手の内にあるわけだ。困り果てている」

ラファール:「んじゃあ善は急げだな。早く探さないとまずいんだろ?」

アーデルフ:「ん、わかった! めーがん? ってのを取り返してくるよ!」

ボス@GM:「みな受けてくれるということだな。助かる。ジョン、ここに」

黒服@GM:「ハッ!」 前金の1,000Gをデンデデンとみなさんに渡しますよ

ユキ:「ジョン君、だったか? 今度は脱出不可能な縛り方を身に着けるようにね。じゃないと、私のように脱出されてしまうかもしれない」

黒服@GM:「ウス! 精進します!」

モモ:GM、PL視点からの質問なんですけどバジリスクの邪眼ってそのまま見ても大丈夫なやつ?

GM:うむ、大丈夫ってことにするよ。そうじゃないと戦利品で剥ぎ取れないw

ボス:「我々も引き続き捜索するが、下手人の顔を直接見ている君たちは特に頼りにしている。期待しているよ」

アーデルフ:「がんばりまーす!」

モモ:「虹夢亭の名に恥じない仕事をしてこよう」

ユキ:「ああ、期待にこたえられるように尽力しよう」

ラファール:「よし、依頼となりゃ全力捜索だ。ぜったいに見つけて取り返す!」

ヴェリタ:「最後に一応お聞きしますが、心当たりとかありますか? 何分、私たち初めての町ですし、一応聞いておきたいなと」

ボス@GM:「いいや。恨まれるような相手ならいすぎる物でね。だが、少年そのものには恐らくないはずだ。逆恨みまではわからないが……裏に魔術師とやらがいるようなら、そちらはわからない。気を付けてくれたまえ」

ヴェリタ:「わかりました、見つかるよう尽力します! えっと、そういえばお名前は?」

ボス@GM:「これはこれは、名も名乗っていなかったとは失礼なことをしたな。私はタワラ・コバン。このコバン商会の会長だよ」

ラファール:「タワラさん」

アーデルフ:「……コバン商会? んー、聞いたことあるような、ないような」

モモ:コバン商会って有名なんですか?

GM:見識判定だと7で抜けるくらいには有名だけど、あんまり設定煮詰めてないよ。タビットが頭を勤めるという点で珍しい商会で、タワラ・コバン彼一代でザルツ地方全土に支店の手を伸ばしてるよ。とりあえず現状考えてるのはそんな感じ。急成長中の有望株だね!

ユキ:おじさんファンブルしなければ抜けるね

アーデルフ:7か……ならデルフは知らなさそうだね

モモ:平目期待値……いや、なんでもない

アーデルフ:2dの期待値は4では??

ラファール:「……だな。今度タビットを呼ぶときは気を付ける。命眼はかならずとりかえしてくる」

ユキ:ライバル商会から恨まれてそうだなぁ


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