ゲームメール
2027年、7月4日。学生の私はいつものように、お兄ちゃんに見送られながら学校へと向かっていた。私の両親は交通事故で亡くなってしまった。だから、母さんは娘である私をとても大切に育ててきてくれいた。私が行きたいと懇願した学校の学費が払えないくらい高額だった時も、私のために頑張って働いてお金を稼いでくれた。そんな優しいお母さんがとても大好きだ。
ーピロリンッ!
と、軽やかな音をたてたのは、私のスマホだ。誰からか、メールが届いたのだろう。私はそのメールを確認すると、「ジャンピングトラベルゲーム!」と、書かれたメールが一件、ホーム画面に上がっていた。
「ゲーム?なんで、、、」
私はそのメールを開こうと思ったが、これ以上立ち止まっていたら学校に遅れてしまうと思い、メールを後にして、学校に向かった。
私が学校に着くとそこには誰も居なかった。先生でさえも居なかった。確かに、私が学校に向かう途中、やけに静かだなとは感じていたが、まさか学校に一人もいない事は予想していなかった。私は、この異常な状況に恐怖を感じ、家まで一生懸命に走り続けた。ようやく家に着き、入る。そして、まず私の目に映ったのは、スマホを異常なほどに一生懸命見ていたお母さんの姿だった、、、私は、お兄ちゃんに駆け寄り、、、
「お母さん!お母さん!どうしたの!?」
そう聞くと、、、
「うるさい!!!今、ゲームやってるのよ!!見てわかんないの!?」
そう言いながら、私が出していた手を払った。私は、、、驚いた、、、の、だろうか、、、?よくわからない。現実が飲み込めなかった。今まで、私に笑いかけていたお母さんが、、、私を大切だと言っていたお母さんが、、、なんで、、、
私はうつむくとそこにはお母さんが持っているスマホの画面があった?なんと、そこに書かれていたのは、、、
ージャンピングトラベルゲーム、、、?
これは、私にもメールで届いたゲームだ、、、そして私は気づいた。
ーもしかして、、、これがお母さんをおかしくしたの、、、!?
だから私は、お母さんからスマホをとり、壊した。そうしたら元に戻ってくれるかもしれないと、思ったからだ。しかし、それはお母さんの怒りを買う行動だった。
「な!?なにするの!!やめてよ!あのゲームがなかったら、、私、、もう、、、あ、、、ゲームデータ、、、ゲームデータも消えたの、、、?、、、許さない、、、、許さない、許さない!!!貴方!私の妹でしょ!ここまで育ててあげたでしょ!学費も貴方が行きたい行きたいってしつこいから集めてあげたんでしょうが!なんでその恩を仇で返すのよ!!!、、もう、、、産まなきゃ良かった、、、」
私は心が壊れる音があるした。悲しくて苦しくて、、、しかし、お母さんそんな私はの事も考えず、ずっと文句を言い続けている。私は耐えることができず、家から飛び出した。
私は逃げ出した後、中央区に来た。結構遠くまで走って来てしまった。家に帰ろう、、、と、いつもなら思うが、今は出来ない、、、お母さんが口にした私への今の思いを言われた時の気持ちが消えない。そんな事を考えていると、ふと人の声が聞こえた。辺りを見回すと、まるで何かに取り憑かれたように、、、そう。お母さんのように、スマホを色々な人たちが見ていた。思えば、電車も動いていない。街に活気がない。スマホを見ていた人に近づいてみても、私に気づかない。よほど集中しているのだろう。その画面を覗くと、「ジャンピングトラベルゲーム!」のプレイ画面があった。この人もこのゲームに取り憑かれてしまったのだろうか、、、?
ーもう、、、何もかもどうでもいい、、、私を大切に育ててくれたお母さんはもう居ない、、、それならこんな人生、もう、、、
やがて私は、自分のスマホを出して、朝のメールを見た。ゲームアプリをインストールする。そして私は「ジャンピングトラベルゲーム!」という名前の、呪いのゲームに取り憑かれて私から私が消えてゆく感覚を感じた。その感覚に恐怖を覚えることもなく、淡々とゲームをプレイするのだった。
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