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77話 追走

 俺たちの目の前で桃花が拐われた。突然の出来事に俺たちは反応が遅れた。その間に車は発進した。

「ミナト!追いかけるわよ!」

「ああ!」

 俺たちも車を追いかけて走り出した。車はかなりのスピードで進んでいる。法定速度もぶっちぎっている。それを追いかけて走る俺たち。魔力を使い走っているが中々追いつけない。車は大通りを抜けて脇道にそれた。車の通りが少ない道に入った。

「ミナト!さらに魔力を込めて一気に距離を詰めるわよ!」

「わかった!いくぞ!」

 俺たちは魔力をさらに込めてスピードをアップさせた。ドンドン車に近づく。すると車の方もスピードを上げた。俺たちに気づいたのかもしれない。向こうがトップスピードになる前に追いつく!車との距離はドンドン近づいて行く。後少し!すると車の窓の方から人が乗り出しこちらに何かを向けはじめた。なんだ一体。バンッと乾いた音が鳴り俺たちの方に何かが飛んでくる。俺はなんなのかもわからずそのままでいたが、ソレは頬をかすめた。わずかにできる傷。それで気づいた。それは銃による狙撃だったのだと。

「じゅ銃!?こんな街中で!?」

「ミナト?どうしたの?」

「今狙撃された!銃で攻撃されたんだ!」

 突然の攻撃に驚きを隠せない。この日本で銃による攻撃を受けるなんて。誘拐犯はどこかの犯罪組織なのか!?一度目の狙撃を外しただけで攻撃が止まるわけもなく、二発、三発と連続に撃ってきた。暗がりということもあって撃たれた銃弾が見えない。音と同時に左右どちらかによける。かなりギリギリだけどそれでかわせている。ネリネの方を見ると最小限の動きでかわしている。ネリネさん見えてるんですね…。でもこれなら銃の攻撃は俺達には当たらない。と思っていたのだが、次に敵は別の銃を取り出した。今度はパララと乾いた音を鳴らしてこちらへ撃ってくる。今度は弾が一発ずつじゃない!?

「フレアシルド!」

 前に炎の盾を出現させる。盾に大量の銃弾が当たる。サブマシンガンによる銃撃だ。流石にこの数は避けきれない。このままじゃ埒が明かない。ネリネの方を見てみると、ネリネも同じように、攻撃を受けていた。ネリネはサブマシンガンの銃撃を、移動しながらかわしていた。よくかわせるな。二人とも足止めをくらって車に追いつけない。

「こうなればこっちも魔法で…!」

「ミナト、無茶しないで!車には桃花が乗っているのよ。魔法で攻撃しちゃ桃花も危ないわ。」

「なら、どうする!このままじゃ追いつけない!」

「相手が銃なら必ず弾切れを起こすわ。その隙を狙いましょう。」

 俺はネリネの言う通り、隙をうかがった。確かに言われた通り、銃ならば弾切れを起こすだろう。そのタイミングを見極めれば!乗り出していた男が一瞬車の中に入った。弾が切れたんだ!

「今だ!」

 俺は魔力を足に込め、超加速する。ドンドン車に近づく俺。そしてついに。

「追いついた!」

 車においついた。車の中では次弾を準備している男がいた。俺の姿を見ると驚いた顔をした。わずかな時間で追いつかれるとは思っていなかったのだろう。サブマシンガンを俺へ向ける男。だが遅い!俺は魔力を込めた拳でサブマシンガンを殴った。サブマシンガンは粉々に砕けた。その後再び魔力を込めた一撃を男にくらわせた。男はその場で倒れた。その騒ぎを聞いたネリネを攻撃していた男がこちらを振り返った。手に握ったサブマシンガンでこちらを撃とうとした。この距離なら俺のほうが早く動ける!男が引き金を引く前に俺は男を殴った。先ほどの男と同じように倒れ込んだ。これで残るは運転席のやつだけだ。でもそいつはネリネに任せて大丈夫だろう。桃花は後ろの席で小さくなっていた。

「桃花、大丈夫か?」

「先輩?先輩!?」

 桃花が俺に抱きついてきた。余程怖かったのだろう。震えている。目元に涙が浮かんでいる。

「もう大丈夫だからな、桃花。怖い目に合わせてごめんな。」

「先輩…。怖かったです。もう、先輩に会えないんじゃないかって思ったらとても怖かったです。でも助けてくれてありがとうございます。」

 桃花を助けられてよかった。しかしコイツらは何故桃花を狙ったのだろうか?

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