表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/122

74話 家賃と生活費

 晩飯を食べ終えた俺はテレビを見てダラダラしていた。今はお風呂の順番待ちだ。今はミルが入っている。特にルールを決めていないので入る順番は毎回バラバラだ。夕飯前に入る時もある。女性の風呂は長くなりがちなので風呂が空いたらすぐに入らないとあっという間に夜中になる。俺なんかはそんなに時間はかからないけど。ダラダラしていた俺のところに桃花がやって来た。

「先輩、少しいいですか?」

「いいよ。どうした?」

 改まってなんのようだろうか?

「これから先輩の家でお世話になりますので、生活費と家賃を渡しておきたいのですが。」

「あー、生活費と家賃か。別に気にしなくていいぞ?一人増えたところであまり変わらないし。」

「そういうわけにもいきません。お世話になるのですからそれくらい出すのが当たり前です。それにただでさえこの家は人数が多いんですから少しは入れさせてください。」

 まぁ、確かに。ネリネとミルはアルバイトを始めたので少しもらう事になっている。仕送りを多めにもらっているとは言え余裕があるとは言えないのが現実だ。それにここまで言っているのである。貰っておいた方が桃花が納得するならそれはそれでいいと思う。

「わかった。じゃあ頂こうか。それで桃花が納得するのなら。」

「はい、先輩。受け取ってもらえないと私は困ります。父からもお世話になるのだからお金はきちんと渡しなさいと言われて来ましたから。」

 桃花の父親もしっかりした人のようだ。本来ならお泊まり感覚でいいはずだが、しっかりと入居という扱いを取らせる方針のようだ。

「では、先輩。今月分です。受け取ってください。」

「おう、ありがとう。…え?」

 桃花からお金の入った封筒を受け取った。受け取ったのだが…。

「桃花…気のせいか?結構分厚くない?」

「そうでしょうか?父から適正金額を渡すようにともらってきたのですが?」

「失礼。ちょっと数えるな。」

 俺は封筒からお札を取り出した。全部柴三郎というオチはなく全部栄一だった。それが一枚二枚三枚…二十枚!?

「どうしましたか?ちょっと足りなかったですか?その時ようにもうちょっともらってきているのですが。」

「違うよ桃花!これ多すぎるよ!?この街にこのくらいの家賃の賃貸ないと思うよ!?」

「そうなんですか?恥ずかしながら家賃の相場は不勉強なモノでして…。」

「まぁ、高校一年生で家賃調べてる人もそうそういないと思うけどさ。とにかくこれは多すぎる!この半分でも多いくらいだよ!」

「!?そんな。ではどのくらいなら良いと言うんですか?」

「そうだなぁ。正直家賃はいらないから食費と雑費だけで良いから4万…いや桃花くらい少食なら3万で充分じゃないかな。」

「!?それでは少なすぎますよ、先輩。私も父からお金を預かって来ている以上はこのまま受け取って欲しいんですけど!」

「こんなに貰ってたら金銭感覚バグりそう。毎月毎月余っちゃうよ。じゃあこういうことにしよう。桃花からは毎月4万円貰う。それでもはみ出しそうなら追加で貰う。それで余った分は桃花のお小遣いだ。これでどうだ?」

「それでと少ないと思いますけど仕方ありません。それで先輩が納得するのであればそうしましょう。」

 ほっ。なんとか納得してくれたみたいだ。二十万なんて大金、高校生では貰えないよ。桃花のおうちは思った以上にお金があるのかも知れない。

「でも先輩。困ったらすぐに言ってくださいね。」

「わかったよ。お金に困ったら桃花に言うよ。困ったらね。」

 女の子に大金を出させるのもなんか悪いからそういうことにならないように気をつけよう。俺も早くバイトしよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ