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65話 里見咲良③

 里見咲良が剣で攻撃を仕掛けてきた。私はそれを双剣で受ける。剣の数が多い分こちらの方が手数が多いはずだが、相手の素早い攻撃に受けることしかできない。

「いつまで受けきれますかね?」

「くっ!」

 彼女の言う通りだ。このままではいずれ限界がきて私は斬られてしまうだろう。それはまずい。私を信じてくれている仲間のためにも、なんとかしなくては。

「二の剣、松風。」

 私は技を放った。二の剣、松風は相手を斬り通り、その後背後から斬る技。高速で動く剣。最初の一撃は見切れてもニ撃目は早々には見切れまい。

「ふっ!」

 一撃目は予想通り剣で防がれてしまった。だが背後を取ったこれで…!二撃目を放つ。無防備な背中、このまま斬れるか!

「桜花の舞。」

 里見咲良が回転し始めた。正確には回転斬りだ。その剣は私の剣を捉えて攻撃を弾く。それと同時に私に斬りかかってきた。私はそれを受けるのに精一杯だ。回転斬りなんて、目を回すリスクのある技を使用してくるなんて!だが、今は目の前の攻撃を止めなくては…!

「竜尾する土石、避けざること土竜どりゅうの如し、ロックブレイク!」

 真下から砕けた岩が噴き出す。土砂崩れの逆バージョンのように下から上へ噴き上がる。私は術者なので魔法は当たらない。だが、里見咲良は間近から魔法を受けた。避けきれていない。少しはダメージもあるだろう。彼女は魔法を受け、攻撃が中断され後方へと飛ばされていった。私は今までの攻撃の中で一番のダメージを与えた気がした。何故だ?

「やってくれましたね。おかげで服がボロボロです…!」

 里見咲良が言う通り、服のあちこちが裂けボロボロになっている。遠目から見るに擦り傷はありそうだが致命傷にはなっていないようだ。今までで一番通った攻撃であった。

「次いきますよ!」

 里見咲良がこちらへ迫ってくる。得意の連続攻撃を仕掛けてくるのだろう。こちらも受けてばかりはいられない。攻撃に移る!

「はぁっ!」

「ふっ!」

 キンッキンッと剣と剣がぶつかり合う。どちらも一歩も引かない攻防だ。とはいえ私の方がダメージを受けているから少し押され気味だ。

「そろそろ決めます!零れ桜!」

 瞬間。彼女の剣戟が数倍にも膨れ上がった。これはダメだ。受けきれない。

「省略!ロッカシールド!」

 目の前に盾を展開させる。盾で攻撃を受けきるしかない!だが、彼女の剣戟は凄まじい。受け切れるか?

「はぁぁぁぉぁぁぁぁぁ!!」

 前の盾に大量の魔力を込める。防がなければ私の負けだ。盾にヒビが入る。お願い、盾よもって…!しかし、


 パリン。


 盾は壊されてしまった。その衝撃で私は後方へと吹き飛ばされた。受け身を取ることもできない。倒れた私はすぐに立ち上がったがダメージが大きい。すこしふらつく。

「まだ立っているなんて。恐ろしくタフですね。私の零れ桜を耐えるなんて…!」

 珍しく里見咲良の表情が歪んだ。それほど自慢の技だったのだろう。彼女の心境は計り知れない。けれどもこれで覚悟は決まった。

「最後の技で終わりにするわ。さて耐えられるかしらね。」

 私は笑いながら彼女へ言い放った。

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