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54話 スーリアの修行③

 暖かい空間。周りを光に包まれて夢見心地で横たわる。先程少年の炎に巻き込まれたはずだがここはどこだろう?なんとなく覚えがあるような気がするが。

「全く、君ときたらどうにも世話が焼けるね。」

 どこからか声が聞こえる。目の前に光の玉が現れてそれが形を作っていく。前に現れたのはスーリアだった。そうか、ここはスーリアに初めて会った空間だったか。

「炎の剣マスデバリアを使ってるんだからさ、炎にやられないでほしいんだよね。わかる?私にとって、恥みたいなものだよ。君だって悔しいだろう?」

 まったくもってその通りである。今まで得意げに使ってきた炎の能力に負けたのだ。相手の方が格上であったとしても悔しいものは悔しい。

「相手が炎ならやりようはいくらでもあるさ。今までの経験でわからない君ではないはずだけどね。」

 そう言われても咄嗟には判断できなかった。相手の攻撃になす術なくやられてしまっていた。でも落ち着いた今ならわかる。俺にもできることがあるということに。

「さて、話はこれくらいにして戦いに戻ろうか。今の君ならどう戦えばいいかわかってるだろう?」

「ああ、大丈夫だ。心配かけて悪いな。」

「ホントだよ。この程度で死んでしまったら私は悲しいよ。まだまだ君には世界を見せて欲しいんだ。ここで死ぬだなんて許さないよ。」

 さぁ、ここからだ。反撃と行こうじゃないか。


 炎の攻撃をくらい倒れていた俺はすぐに起き上がった。目の前の少年は起きるのが当たり前だというように剣を構えていた。俺の体は…大丈夫、まだ動く。俺も剣を構え直して少年に向かい合う。

「俺から行かせてもらうよ。」

 そう言うと俺は少年に向かい駆け出した。そして剣を振った。連続で剣を斬り付ける。不思議と剣が軽い。いつも以上のスピードで剣が振れている。相手の少年もこれには防戦一方だ。弾いてはいるが反撃にうつれない。少年が距離を取る。それに合わせて俺も足に魔力を溜め、爆発させ距離を詰める。

「!?」

 少年は逃げるがそれよりも速いスピードで俺が追い上げる。さきほどの展開と逆のことをしている。速く。もっと速く!少年も速さで勝てないと思ったのか連続切りで対抗してきた。テクニック勝負というわけだ。俺はその連続斬りに対し同じく連続斬りを行い、全て弾き返した。体が軽い!これなら少年の攻撃にいくらでも合わせられそうだ。そして俺は斬り合いながら詠唱する。

「絡めとれ鎖よ。抗う者に打ち込め!カラミティチェーン!」

 少年の足元から鎖が現れて彼を絡めとる。これで少年の動きを止められる。しかし初級魔法ゆえ拘束時間は長くないだろう。だけど数秒稼げればいい。その間に!

俺は一度距離を取り再度詠唱に入る。ミルに教わったとっておきの魔法。今使える中で最大の呪文!

「逆巻け炎よ!全てを焼き尽くす豪爆の虎!フレイムタイガー!」

 詠唱途中に少年が鎖を破った。その少年めがけて虎の形をした炎が向かっていく。炎虎は少年を包み込んだ。かと思いきや少年はその炎を剣で吸い取っていく。やはりフレイムタイガーでもダメか?

「!?」

 しかし炎虎の炎の力が大きかったのかあふれてしまった。剣の中に炎が入りきらない。少年の体を炎が包み込む。その炎が少年を燃やし尽くす。

「むっ!?」

 だが、その少年は炎の中から飛び出してきた。炎のダメージはあったようでその動きは遅い。俺は迫ってくる少年に走り込んだ。そして、

「ぜいやぁぁぁ!」

 カウンターという形で俺の剣が少年を捉えた。少年は俺の方を振り返り満足そうな顔をしていた。そしてシャドウモンスターと同じように消えていった。

「ありがとう、おかげ俺は強くなれた。」

 少年に対し礼を言った。

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