116話 屋台巡り
「みな兄!私もう我慢できないよ〜!早く屋台に行こ?」
「そうですよミナト君!私もお腹ぺこぺこです!」
食いしん坊の二人が待ちきれない様だ。
「じゃあ降りて屋台に行こう!」
「ちょっと待って。このうちわ?ってものを一つ買って行くわ。この国の夏の風物詩なんでしょ?」
「確かにそうだな。ネリネからしたら珍しいものか。待ってるから好きなの選んでおいで。」
「悪いわね。」
そういうとネリネはうちわを探しに行った。他のみんなも釣られて見に行った。俺もかってみようかな?
「みんなお待たせ。好きな柄が見つかったわ。」
ネリネは金魚が泳いでいる柄のうちわを選んでいた。小さい金魚が可愛らしい。他のみんなは見ていただけで買わなかったみたいだ。俺も買わなかった。
そしてみんなで山を降りて屋台の前に立つ。
「どれから行こうかなぁ。やきそばたこ焼きりんご飴。わたあめにお好み焼きにイカ焼きに大判焼き。チョコバナナも外せないよね!あんず飴も捨てがたい……。あ、かき氷も食べなきゃ!」
「私はたこ焼きが食べたいです!たこ焼きの中身はたこ〜♪」
「私はかき氷かしら。甘い氷なんて気になって仕方がなかったの!」
「私はチョコバナナかな。先輩?一緒に食べますか?」
「私は片桐君が食べるものを一緒に食べたいです。」
「私は型抜きをやってみたいかな。私の器用さを見せてあげよう。」
みんながいっぺんに色々言う。
「買い物の前にぐるりと一周しよう。同じチョコバナナでも見た目が違うとかあるしな。そんなに広くないから周ろうぜ。」
と言うわけで有無を言わさず、屋台を一周することにした。
ぐるりと屋台を一周する。その間も辺りから美味しそうな匂いが漂ってくる。
「たこ焼きはどれも同じ見た目ですね。味は違うんでしょうか?」
「あのかき氷とさっきのかき氷は値段と大きさが違うわね。せっかくなら大きい方がいいかしら。それにしても青い色って何味なのかしら?」
と異世界勢。初めての屋台にしては驚いていない気がする。適応力高し!
「お小遣いは多くないから吟味しないと……。でもあれもこれも食べたいよ!」
「ひより、私が買ったのを半分分けてあげるよ。そしたら、たくさん食べられるでしょ?」
「でしたら、私もひよりちゃんに半分あげましょう。よりたくさん食べられますよ。」
「ほんと!二人ともありがとう!大好き!」
と、二人に抱きつくひより。ほんと里見さんは雰囲気が柔らかくなった。
「我が契約者よ。あの赤いテカテカした丸いものはなんだ?興味が惹かれる。」
「あれはりんご飴。果物に飴をコーティングしたお菓子だよ。基本的には屋台でしか食べられないな。」
「ほほう、限定ということか。興味深い。一つ買ってくれ。」
「一周まわったらな。」
「ケチ。」
「ケチじゃねぇよ!」
りんご飴に興味津々のスーリア。最近甘いものよく食べてるんだよなぁ。
まわってる間妙に視線を感じる。そう感じてるのは俺だけみたいで他のみんなは普通にしている。ネリネですら普通にしている。敵意はないってことか?不思議に思っているとその不思議はすぐに解けた。
「あの子達姿可愛くないか?」
「外国の子達すごく綺麗〜。浴衣も似合ってる〜。」
「みんなレベル高いよなぁ。あのボディガードみたいな男がいなければ声かけるのにな。」
みんなの容姿が優れているので、周りの人たちは目を惹かれてたみたいだ。どうも、ボディガードです。
みんながナンパされても困るから俺はより近くにいようと思った。




