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110話 夏休みは目前!

 桃花を救い出したから約一週間がたち終業式の日の朝がやってきた。今日が終われば明日から夏休みだ!アンダーコアの事は里見さんにお願いしてある。色々調べてもらっているが、成果は芳しくないらしい。俺たちが戦った幹部に当たる人たちは里見さんの家の人が確保して尋問しているらしい。尋問って日本で行っていいのか?という疑問はあるがこればっかりは里見さんの家の人たちにお願いするしかない。桃花の安全のためだ。頑張ってもらうしかない。

 その後の桃花と言えば……。

「せーんぱい♪何を食べたいですか?今日はご飯ですかパンですか?」

「きょ、今日はパンがいいかなぁ。トーストにあんこ乗せて食べたい。」

「わかりました!できあがるまで待っててくださいね!」

 と甲斐甲斐しく世話を焼いてくれている。だが、

「ねぇ、桃花?この間の事件後から思ってたことがあるんだけど?」

 少し早めに家にやってきたひよりが桃花に声をかける。最近から時間が早いな。

「なんかみな兄に対して、近くない?」

 そう。料理を作ってくれると言っておきながら俺の隣から離れようとしない。しかも隣も隣。腕にピッタリとくっついている。

「そんなことないよ、ひより。ずっと前からこうだったよ?」

「そんなことないね!たまに咲良さんがくっついてたくらいで桃花はそんなことなかったよ!なんでこうなっちゃったの!?」

「私、ひよりが何を言っているのかわからないわ。」

 とぼける桃花。明らかにあの空間での出来事を引きずってるよなぁ。

「ひよりも先輩にくっつきたいの?それならそうと早く言えばいいのに。」

「なっ!」

 ひよりは絶句してしまった。これは思わぬパンチを放ってきた。

「ひよりにはこのポジションは渡せないけどね。咲良先輩にも渡さない。私だけのポジションなんだから。」

飛び切りの笑顔でそう言った。

「ねぇ先輩。明日は近くの神社でお祭りがありますから二人で行きませんか?浴衣を行きますから楽しみにしていてくださいね。」

「桃花!私も行くからね!二人きりは許さないから!」

 この二人の話を聞いて、

「私も行きたいです!この国のお祭りに興味があります!専用の衣装もあるんですよね?是非着てみたいです。」

 と、ミル。あの後何度か回復魔法を行い、傷は癒えた。魔法がなければミルは助からなかっただろうから魔法には感謝だ。

「私も行きたいわね。こちらの世界ではボアとの決闘後の丸焼きはあるのかしら?あら、ない?そう。そうなのね。」

 ボアって牛の魔物だったっけ。いないとわかってショックを受けている。いろんなものが売ってるから楽しめると思うけど。

「私も片桐くんの隣でお祭りを楽しみたいです。それはそうと桃花ちゃん?片桐くんも困っていますから離れてください!」

とひよりと桃花の騒ぎに加わる里見さん。里見さんは何故朝早くからここにいるんだ?

 まぁとにかく。賑やかな日々が帰ってきたって感じがするからいいか。

 明日から夏休み。今年の夏は去年より楽しめるといいな。

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