聖体拝領
よろしくお願いします。
「神父さまより、ご教示とお話があります」
「本日は多数の参加者がきていただいようでありがとうございました。本日は、パサールより………」
タダイ神父が話している途中ながら、椅子を立つ。参加者の皆さんに一礼をしてネイヴをさり、厨房にへと急いで行く。
「シュリンちゃん、どう?」
「用意できてます。トレイとカップは来た方の分用意できました」
「偉い、偉い。ありがとうね。じゃあ行こうか」
「うん、じゃなくて、はい」
「ふふ」
この協会に来て、シュリンちゃん。成長してる感じがする。言葉っかいなんか、子供のそれじゃない。大人の喋りになっているんだ。まだまだ慌てなくて良いからね。
ワゴンにカットしたヴィスキィロールとカップを乗せたトレイを10数枚乗せてある。
あと、ピッチャーには赤甘茶を並々と注ぎ入れ、ネイヴで各人に配るときにカップに注ぐんだ。ワゴンをセリアんに押してもらい、私とシュリンが前を歩いてネイヴへと入っていく。
「シュリンちゃん配っていくからね」
「はい」
まずは、肉屋のスリッチャーさんだ。
「ようこそお越しいただきました。ホスティアになります。聖女様聖体をお納めください」
私の横に控えていたシュリンちゃんがワゴンからトレイを持ち上げて、
「こちらになります」
と渡していく。
「確かに聖体を承りました。謹んで受け取ります」
「ありがとうございます」
「いやあ、いつもと着てるの違うでしょ。被ってるのも白いし、見違えたよ」
「すいません。いつものハビットが使い物にならなくなりまして、儀典用のスカプラリオ
引っ張り出したんですよ」
「その姿見ると聖女様って感じするよ」
「えぇ、そうですかあ。でも見習いなんで、えへへ」
スリッチャーさんはシュリンちゃんも見て、
「この子も見習いかい? 小さな聖女様だね」
「えへへ、私が聖女様?」
慌てて、私は訂正する。
「この子は聖協会も部屋住みでシスター見習いなんです」
「悪い、悪い。間違えちゃったねえ」
「ううん、気にしてないです」
うーん、獣人族で聖女。私は聞いた時ないな。でも世界は広いと聞きます。 居てもおかしくないね。
そして座席の列を移動する。粉屋のミュラーさんだ。
「ようこそお越しいただきました。ホスティアになります。聖女様の聖体をお納めください」
「はい。こちらになります」
シュリンちゃんがトレイを渡していく。
「確かに聖体を承りました。謹んで受け取ります」
ミュラーさんはトレイを捧げ持ち、
「本当にうちなんかで良かったのかい? 塀の中には、もっと大きな店があるんじゃないのかい」
ミュラーさんには、今後、このヴィスキーロールを作ってもらうようお願いしている。
「ミュラーさんのお店にはいつもお世話になっていますから」
確かに都市の中には大きな店舗がある。ただ、ウチみたいなチンケな教会のいうとなんか聞いてくれるかどうかわからないし、作ってくれたとしても、金額も高くなるに違いない。何よりも、この聖教会へ通ってもらえることが良いのである。
「これからも、色々とお願いすることもありますし、何気に声をかけていただけますから」
「そうまで言ってもらえるなら、この不肖ミュラー微力ながら尽くさせていただきます」
「よろしくお願いします」
ここでシュリンちゃんもお辞儀をしてくれた。
「可愛い聖女様にお願いされちゃあね」
「ですからねシュリンは……、もうそんなでいいです」
「ははは」
次の列に移った時、頬が引き攣ってしまった。女性の2人組。
1人が赤系統のボルドーの外出用ドレスにベールのついたカクテル帽。お顔立ちを隠しているんだけど、その豊満な体つき、醸し出す雰囲気でわかってしまう。貴人だと。それもとびっきりの。
こんな場末の聖教会に来られるような方ではない。話しかけるのも躊躇してしまいそう。先ほど見かけた暗色のピナフォアを着たメイドサーバントたちは、この方の護衛だったんですね。見渡すと。今いるネイヴの壁際にも数人が立っている。
でも、気力を奮い立たせて、
「ようこそお越しいただきました。ホスティアになります。聖女様聖体をお納めください」」
私の横に控えていたシュリンちゃんがワゴンからトレイを引き上げて貴人へ渡そうとした、
「汝等は分かっておろうな。獣人風情が、この御方へお渡しするなど烏滸がましい」
隣に座るボトルグリーンの外出着を女性が声を荒げる。甘っさえ手をあげてシュリンの持つトレイを叩き落とそうとした。
ありがとうございました




