表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
里音の不思議な地下  作者: はる
15/23

小動物ダンジョン 16・17階層

 ダンジョン15階層の(可愛い)フェレットが厄介だったが、16階層に続く階段を発見した。


 新たに気合いを入れて階段を下りていく。


 16階層に着いた。地図の通りに歩き出す。この階層は最短の道で行けば宝箱が出てくるはずだ。


 また、通路の分かれ道からフェレットが顔を覗かせている。ううっ、つぶらな瞳が辛い。


 てててーと3匹が地面を這ってきた。レッドとイエローが先制攻撃だ。残ったフェレットもそいやっと里音が炎を飛ばしたら火だるまになった。


 心が削られる。フェレットが可愛すぎるのが悪いんだ。ダンジョンの闇を見た。


 ポーションと魔石を拾う。新しいドロップが出るとわくわくするのは止められない。


 鑑定で見ると、微回復ポーションだ。リュックに放り込む。


 フェレットを倒しながら歩いていく。

 フェレットの毛皮が出たら、なんだか泣きたい気持ちになった。リュックに放り込んだが。


 宝箱を見つけた。情報通りだ。罠無効を使って蓋を開ける。白いつるんとした球体が入っている。もしかしてオーブか!?


 里音は鑑定した。


 ー魔フェレットの卵ー

 食べても美味しい。温めると卵が硬くなり魔フェレットが生まれる。かわいい。


 ふおーっ!と里音は興奮した。絶対、卵を孵らせる!これは激レアだ。テイマーになれば言葉もわかるかもしれない。


 つるんつるんぷるんぷるんの卵をアイテムボックスに入れる。誤って潰してしまわないようにだ。宝箱も仕舞う。


 里音の機嫌はすごく回復した。自分だけのフェレットが手に入ったから、魔物のフェレットは攻撃するのに躊躇は無い。


 里音は無敵になった。


 16階層なんて敵じゃない。魔法をバンバンと飛ばして行った。


 17階層に下りる階段を見つけた。調子はいいが、小休止することにした。


 地面に座り、アイテムボックスから蒸しパンを取り出す。妖精達にひとかけらずつあげて、自分もかぶりつく。もちもちしてて美味しい。黒糖味が好きだ。妖精達も美味しそうに食べている。


 ダンジョンはエネルギーになる食べ物が重要だ。疲れてないと思っても、頭も体も使っている。時間はダンジョンウォッチで分かるから、時間の管理もしやすい。軽い昼食だ。


 食べて水分補給もしたら、妖精達も元気になり17階層に下りる。


 歩いて行くと、またフェレットが顔を覗かせている。こちらを観察するのが好きなのだろうか?


 ててててーと4匹来た!レッドとイエローで2匹、僕が2匹だ。炎の魔法を飛ばす。火だるまになった。火の魔法の使い方が上手くなった気がする。次は何の魔法を使おうか。イエローのように電撃を飛ばそうか。速い攻撃になりそうだ。


 ドロップ品を拾う。

 次の角から、もうフェレットが覗いている。やっぱり覗くの好きだろう。


 また4匹ててててーと走って来た。


 イエローのように電撃を飛ばすとフェレットが硬直してドロップに変わった。魔法を使った感触だが、もう少し強くてもいいかもしれない。次の機会だな。


 フェレットの毛皮と魔石がドロップしていた。魔石はリュックに放り込んで、フェレットの毛皮に顔を埋める。柔らかい。満足したのでリュックに仕舞う。


 もう、フェレットの毛皮を見ても痛ましいと思わなくなった。卵のおかげだ。


 調子良く17階層を進んで行く。


 いきなり角からフェレットが躍り出てきた時はびっくりしたが、なんとか対処出来た。


 18階層に下りてから17階層のワープで帰る。15時くらいだ。1日2・3階層くらいが無理なく行けるな。


 探索者支援協会のドロップ買い取り窓口に行く。

 発券機で券を取り、順番を待つ。宝箱も出しておく。


 番号が呼ばれた。


「買い取り、お願いします」


「はい、こちらに出して下さい。魔石とポーションと毛皮と宝箱ですね。ダンジョンウォッチをこちらに翳してください。はい、いいですよ。査定が終わりましたら、また番号でお呼びします。しばらくお待ち下さい」


 フェレットのぬいぐるみも2匹手に入ったし、何より本物のフェレットがいる。まだ卵だが。

 里音の機嫌はいい。


 他の探索者の人達も充実した顔をしている。

 探索者は普通に無理なくダンジョンに潜っても1日1万くらいは儲けが出る。慎ましく暮らすなら問題はない。

 普通の会社員と同じぐらいの時間を潜れば、会社員と同じくらい儲けれる。


 家庭も持てるし、強い人なら長者番付にのることだってある。

 

 ダンジョンに潜れば肉体が強化されるみたいで、現役でお爺さんくらいの年齢の人もいる。


 主婦が小遣い稼ぎに1階層辺りを探索する人もいるくらいだ。


 お、番号が呼ばれた。


「お待たせいたしました。高梨様、宝箱の中身ですが参考までに何が入っていましたか?」


「魔フェレットの卵です。売らずに持って帰ろうと思いまして」


「そうですか。食べても美味しいですし、ペットにしても人気ですからね。それでは詳細をお教えします。魔石が123個で1つ100円、微回復ポーションが11本で1本五百円、フェレットの毛皮が8枚で1枚500円、宝箱が3千円で、合計24800円です。全部お売りでよろしいですか?」


「はい、お願いします」


「それでは、明細とこちら金額になります。お確かめくださいませ」


「ありがとうございました」


 ぬいぐるみも魔フェレットの卵も出してないのに思ったより稼げたな。納税の時期が怖いが。


 家に帰って、魔フェレットを温めなきゃ。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ