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里音の不思議な地下  作者: はる
14/23

ダンジョン 15階層

 里音はネットで『病気・怪我・欠損者 治そうクリニック』と言う名前で交流サイトを作った。


 里音が『全国長距離転移』を覚えたからだ。


 この能力は住所が分かれば転移で国内どこでも飛んで行ける。


 このサイトに来た人に会員になってもらい、里音が病気や怪我で悩んでいる人に個人的にメッセージを送り、住所を教えてもらい、そこに長距離転移で飛んで行き、魔法で治せそうなら賢者の力で治し、駄目そうならホワイトが作った薬で治すという試みだ。


 軌道に乗るには少し時間がかかるだろうが、待つ事自体は苦ではない。


 アキ総合病院に今も転院してくる患者さんがいるからだ。


 里音はこっそりと行っているつもりだが、何人かの病院関係者には病気や怪我がいきなり治ると、いつもいる里音を怪しんでいる。悪い事をしている訳では無く、病院の名声を上げてくれるので見逃してくれている。


 里音は気がついていないが。



 それに息抜きも必要だしね。


 探索者支援協会の周りには、探索者をターゲットにしたお店が沢山ある。値段の安い店から高い店まで、いろんな店がある。

 そこで、薬の代金が入ったので少し豪勢に洋食屋の個室を予約して食事を楽しみに妖精達と行った。


 お高いだけあって、何気ない料理でも美味しかった。


 里音が食事を楽しんでいるのと同じく、妖精達も食べれるチョコレートケーキを注文して、妖精達はクリームまみれになりながらも、美味しそうにケーキを食べていた。

 お上品なお店なので、あまり大きいケーキじゃなかったのも良かったと思う。残ったケーキは里音が食べた。


 お腹いっぱいになった里音と妖精達は食欲に溺れそうになったが。


 欲はいつも里音を狙っている。怖い怖い。


 自宅に帰ってから妖精の森に続く階段の確認をしたぐらいだ。ちゃんとあってホッとした。少しの贅沢は見逃してくれるみたいだ。


 里音は今度は回らないお寿司を食べに行こうと決意した。寿司が好きなのだ。生タコとハマチが好き。妖精達が食べれる物はあるかな?


 ホワイトが1日3回、薬を作ったら、楽しみはじめたダンジョンに妖精達と行く。


 尾行してきている人がいるらしいが、賢者の石いわく、僕の護衛の人らしい。お疲れ様です。

 家にいる時も外で待機しているらしいよ。もちろん交代で。


 僕もお出かけする時は自分にバリアを張っている。危機意識は持たないとね。



 里音は知らないが、家に張ってあるバリアに弾かれた不審者が何人も捕まっている。全て国から派遣された護衛達が捕らえているが。



 ダンジョンの近くの更衣室で着替えたら、ダンジョンに行き15階層にワープだ。


 妖精達と15階層に着いた。さぁ、初めての魔物だぞ。注意しないと。


 妖精達と歩き出すと、通路の脇からひょっこりと可愛い顔を出すフェレットがいた。やっぱり鍋サイズだが。可愛いっ!いや、魔物だぞ。警戒しないと。


 こちらにてててーっと速足で2匹来たので、レッドとイエローが火と電撃で倒していた。心が痛い。


 フェレットのレアドロップのぬいぐるみが出たので、もふもふ触り癒された。これは売らないで持って帰る。里音は決めた。魔石はリュックに放り込んだ。


 本当はぬいぐるみもリュックに入れないといけないが、さっきのフェレットが可愛すぎて手放せない。


 この階層のフェレットは鋭い牙を持ち、攻撃しづらい地面を這いながら近づいて来て、探索者の機動力を奪う戦い方をする。かわいいふりしてかなり厄介なのだ。じわじわと痛ぶってくる魔物だ。


 里音がぬいぐるみの虜になっているうちに、レッドとイエローがフェレットを倒してくれる。里音の心がまた痛む。


 ドロップに里音の願いが通じたのか、またレアドロップのぬいぐるみが出た。色違いだ。里音は本物そっくりなフェレットに挟まれて満足だ。アイテムボックスにフェレットのぬいぐるみを大切に入れた。魔石はリュックに入れる。


 フェレット(ぬいぐるみ)を手に入れた里音の覚悟は決まった。敵は倒す!自分にはフェレット(ぬいぐるみ)がついているから!妖精も居るし。


 剣を右手に持って、魔法をいつでも発動出来るように待機状態にしておく。


 妖精達と通路を進む。


 またフェレット2匹が出て来た。レッドとイエローが攻撃するが、レッドが外した!初めてのことだ。抜けて来たフェレットに炎を投げ付ける。燃えてドロップ品が出た。


 レッドが消沈したように里音に近づいてくる。里音はレッドを掌で包み優しく撫でた。


「レッドもイエローもホワイトも、いつも頑張っているじゃないか。1回の失敗なんて気にすること無いよ。僕は知ってるよ。みんな頑張り屋さんだってね」


 イエローとホワイトもレッドに近づいて、慰めている。


 みんなに慰められて元気が出て来たのか、むんっ!とやる気を見せつけるようにポーズをとった。


「つぎはまけないー!」

「そうだー」

「まけないぞー」


「そうだぞ!僕達は強いんだ!」


 里音も己を鼓舞する為に叫んだ。ら、フェレット達に見つかり、6匹を相手にするはめになった。


 ダンジョン内では静かにしましょう。



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