第一 9 潜む影とこれから
一章は終わりです
ソラ達がシィジィを倒した裏で怪しく潜む影があった。
「あ〜あ、このマルジャスも自分の誰か邪魔は出来なかったか。ま、所詮は誰からも忘れられてた中古ゲームカセットから出来たマルジャスだし、仕方ない仕方ない。…にしてもスカイちゃん可愛いかったなぁ…ソラくん状態もいいけど。じゃ、次のマルジャス作りますかっと。次は、どんな未練を持った忘れられた物から作ろっかな〜」
そう言いながら何者かは闇へと消える。そんな存在をソラ、そしてソフティまでもがまだ知らない。
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「ただいま〜…ってなんでシホ達まで来たの?」「わたしの家はすぐ隣だからいいじゃん!」「シホちゃん!ロロとあそぼ?」「いいよ〜!何するロウちゃん!」「で、優は?」「何というか、お前の家来た事ないし、行ってみたくなってさ…はは」「そういや、そうだったね」「ここが主殿のいえですか、ワガハイは今日からここに住むのですね」「そうだよ、ジョーンズ…あといい加減ぬいぐるみにもどらない?」「別にいいではありませんか、ワガハイもう少しこの身体を楽しみたいですぞー」
そう今もジョーンズは女の子の姿だ。だが、普通の女の子ではなく口元に紳士の様な黒い付け髭をした、紳士の格好でにお尻に尾ヒレと背中に背ビレが付いた状態の為、完全に周りから浮いてる。 正直ただの女の子ならまだしも、こんな不思議な格好だと流石に戻ってほしいと思うソラだったが…
「ま、家ならその格好でもいいか…とりあえずぬいぐるみになってモフらせて!」
流石ぬいぐるみ優先思考と言うべきか…ソラは人の姿や派手な格好よりも早くぬいぐるみと戯れたいことが頭を埋めていた。
「うむ、あとでな主殿」「そんなぁ〜」「じゃあ、ロロと遊ぼ!」「うん!ロウ!」「ソラくん何しよっか〜?」「俺、忘れられてる?」「そいや、これからどうすればいいですかソフティさん?」「そうだね、できたらわたしも変身してソラくん助けたい!」
『そうですねぇ、マルジャスの動きもわかりませんし、判り次第お伝えしますね。あと、シホさんにも私の加護を与えられそうなので、準備できたら教えましょう。』
との事だったので、取り敢えずしばらくは通常の生活を送ればいいかな?