第七章 14変装!演奏?迫る真相
優が変装に名乗り出てから少し経った
「それじゃあ、変装についてどうすればいいのか教えてください」
優がユウさんにそう言う
「そうですねぇ、あなたの抱えている悩みをそのままに姿を変える事だけはしておきましょう。」
「そう言う話ならアタシに任せて、えいっ!」
クラゴさんがそう言った途端に優の姿がどんどん変わっていき、中性的な顔立ちの人になった。
「これで大丈夫だヨ」
「おぉっ!!さすが女神様!!」
「元だけどネ♪」
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「それじゃあ、優さんにはこういう設定で潜入してください。」
そう言って一枚のメモをユウが取り出す
「何々………あぁ、わかったよ。」
「じゃあお願いしますね。」
「その間ぼく達はどうすればいいの?」
「アタシの力でその様子を見ていればいいよ。」
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いよいよ俺の侵入作戦が始まる。どうもすでに教団が出来ているらしく旦木さんの調べで一瞬で出てきた。その場所とはなんと、俺の家の近くだった。その教団と言うのもただの一般家に紛れる為の場所なのだろう。
「す、すみません。ここがマカナエッセですか?」
「あら、可愛いらしいお嬢さん。そうよ、ここがまさしく誰もが願いを叶えて幸せになる場所よ。」
ここのシスターらしき人が現れた。いや、よく見るとコイツクラスの男子の奴じゃないか。しかもガキ大将ポジの奴じゃなかったか。でも、今はシスターさんに……
俺が黙考しているとシスターさんが困った顔をしていたので、こう言った。
「ぼ、僕自分の性別が間違ってる気がして……」
「はい♪わかりますそのキモチ。でも、もう大丈夫。」
そう言ってシスターはステンドグラスのある教壇の方へ向かっていく。この建物、外装は一般家なのに、内装は教団というおかしな作りになっている。
「さぁ、この歌を聞くのです。さすれば、全てから解放され我らが神からの力を授かるでしょう。」
シスターはピアノを弾き始める。とても歪でどこか神妙な感じの怪しげな曲を。
一体何が始まるというのだろうか?
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