第七章 13優、ごめん
囮作戦やってみるか……といってもぼく達の中で相手が分かってない人って誰だ一体?
「う〜ん、ぼくの周りには囮?なんて人はいないんだけどなあ」
「そうですねぇ、あっ!あの人なんてどうですか?あの…誰だっけ?そうそう!優さんとか」
「良さそうだけど、確か相手に顔バレしてるから出来ない気が…‥」
「そうですか。なら、他に顔が知れてない方はいないですかねぇ」
「さってと……どうやって見つけるか…あっ!そうか、新教団を作るって言ってるんだから敵の部下の方へ行くってのは?」
「それ頂きです!!」
「へ?」
「つまり、突入作戦という奴ですよ。」
「なるほどねそれはいい案じゃないの。」
「ですよねぇクラゴ様。」
「でも、ぼく変装なんて……」
「そこは私にお任せください♪」
どうも囮作戦から潜入へと話は移りその方向に変わったみたいだ。
「でもそれじゃわたし達は全員で行かずに残りの人をどうするの?」
「潜入以外の人は再び情報を探る方向で動きましょう。なんせ、今回は情報戦の様な物ですので」
「それで、結局誰が変装する訳?私は無理よ。割とバレバレっぽいし。」
「そう言う意味でしたらグルミンみんな個性的すぎてダメですの。」
「やはり、優さんが良いんじゃないですか?」
「でも、今いないからアポ取りが……」
「いや、俺いるんだけど…」
「「「「えっ!?」」」」
「ソラが今日は一緒に帰ろうって言ってから待ってたのに、全然来ないし勝手に着いて行けば、話の渦中に入らないし、気がつけば囮だの変装だの言われて……俺、」
完全に気がつかなかった。最近、変な事が多すぎて普通の事が目立たなすぎて
「まあ、やるよ俺。ソラの役に立ちたいし…」
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