第七章 11黒幕は言う
「それではお教えしましょう。私が知りうるマカナエスについての全てを!!」
「「わ〜い!!!」」パチパチパチパチ
「ぇ〜、まずはこのマカナエスというモノについてですね。これは簡単に言うと掲示板サイトですね。」
「掲示板サイト?それなら別になんの問題もないじゃない」
マユは不思議そうにそう言った
「う〜ん。あ、でもそのサイト自体がわたし達を騙す仮の姿…って事ない?」
「流石ですシホさん!!まさにその通りなのです。この掲示板こそ私達の探しているサイトで、このサイトにはなんらかのコンプレックスを持っている方のみに限定で現れて自分の悩みを書き込むとそこに謎の光が現れて……という訳です。」
「なるほど、ある種の会員制掲示板サイトって奴なんだね。でも、掲示板サイトって……もはや化石みたいなもんだよね。」
「ソラくん!?それは地雷が過ぎるよ!?」
「でも確かにsnsが普及している昨今にわざわざ掲示板サイトでやるなんて、黒幕は余程の隠したがりなんですの?」
「どうもそうみたいですねぇ〜。このネット世界にだって身バレの危険だってあるし、実はこの掲示板……サーバーがネットに繋がってないのに動いているんですよね」
「それって!?……どういう事?ロロ、わかんない」
「ふふ、ロウ殿には難しかったのであるな。ならばワガハイが説明するのであるネットというのは大きな海になっていて、そこに建物を作る場合には海に繋ぐ為の浮が必要なのである。それこそサーバーというものなのである。であるが、今回の場合はそれが存在しないからおかしいという訳であるぞ」
「そう、そうなんです!!ジョーンズ伯爵さんの言う通りです。ここからは憶測ですが皆様の話を聞いて確信しました。これはなんらかの神が介入してネットで悪さをしているんです。そして、今回の目的は……」
「「「目的は?」」」ゴクリッ
「新教団を立ち上げ一斉に世界をまるっと変貌させる事です。」