表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
殺人鬼の少女と死神だった男  作者: 81 MONSTER
3/3

第3話《食事》



「だからですね、皆さんは死にたがっていたんです」

「遺留捜査から見ても、君の見解は間違ってへんやろうな」




 懐から俺は、電子タバコを取り出した。

 少女が腹を空かせているようなので、行きつけのカフェに来ている。



 この『CHERRY CAFE』という名のドッグカフェは、ハウゾウとハウタを連れてこれる唯一の飲食店だ。

 こう見えてもこの町は、そこそこの田舎である。こじゃれたような飲食店は、そんなに多くはなかった。



「やっぱり、そうですよね!」

「だからと言って、殺して良い訳やないんやで?」




 当たり前だが、殺人は犯罪だ。

 かつて死神だった俺が説教をできる立場ではないが、そういった道徳心を持ち合わせていない少女に共感はできなかったのだ。




「知ってますよ、それぐらい。だけど被害者には他にも、共通点が有るんですよ?」

「全員が、悪魔憑きやった」




 それを見分けることが出来るのは、死神や天使といった存在だけだ。人間に見定めることは、おおよそ不可能である。

 それなのに少女は、自覚したうえで悪魔憑きの人間を殺してきたとでも言うのだろうか。



「そうです!」



 満面の笑みを浮かべて、少女は答えていた。



 驚きであったが益々、少女に興味が沸いた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ