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かつての言葉たち  作者: 蠍座の黒猫&につき
9/24

伝えたいこと/

掲載日

2014年 12月04日 02時25分

【詩集】伝えたいこと より。

そのままです。

伝えたいことは言葉だけじゃない

話したいことは真っ白になった日常

叶えたいことは寒々とした希望の裏がわ

届かない声はあなたとわたしの境界線


彷徨える死人は墓を荒らすカラスのように

酔っぱらいの小男はションベン臭く汚れた顔で

失われた青に浮かんだ月を見上げている


何を伝えたいのか

誰が問い詰めるだろう

この思いを

誰に話せば分かってもらえるだろう

溢れだした血を

誰の血管の中へ注げば

誰かの役に立てるというのか


海の底のその底の

すっかり崩れた沈没船の

一等船室には

夢が眠っている


誰かの

伝えたかった

話したかった

叶えたかった

届かなかった

真珠になってしまった夢が


今も

時々は

ぽつりぽつりと

泡をはきながら

貝殻の中で

眠っている

秋の始まりを感じた時に書いた詩であったようです。秋の入り口では、どうしてもかなり感傷的になります。毎回懲りもせずに…


(掲載時のあとがき)

もう、始まっている。私からの始まり。振動に少しずつ前へ進む酒瓶のように、意志のない風に背を押される案山子のように。行方は知らず。ただ進むのみ。心のままに。

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