吊り橋の上から
掲載日 2014/11/15 16:43
そのまま。未推敲。
瞬きも出来ずに待っている
この苛立ちとざわめきに
一先ずの停滞を与える
穏やかな旋律の始まりを
見下ろせば
精神の暗黒は果てしなく広がる
底知れない闇に住む
怪物たちは 私の眠るのを待っている
眠りの中で 誘う
住処から 恐ろしい悪夢の姿で
正気と日常の間に架かる
吊り橋が揺れる
何のための風か
何処から吹く風か
私を揺らすな
私を揺らすな
旋律が 激しく 掻き立てている
波が 風が 岸壁の上から
荒れ狂う海の 上で
やがて 静まって
穏やかな 光と輝く波
乙女らは 手と手をとり合って
波打ち際を 軽やかに 飛ぶように
夕暮れなのか 静まる気配
星が 呼ぶ
名前を 呼んでいる
麗しい 名を
波は眠る
水平線の 遥か から
金色の 気配と 響きを残して
残響は 消えていく
この詩を書いたとき、精神の均衡が危うくて、ふらふらとしていたのです。そうして、同じように死を意識せずにいられない誰かを感じ、その共感とある交響曲から得たイメージによる離脱感を言葉の列にしていました。この詩は図書館の一席で書いたものです。今でもはっきりと覚えています。