明日の予感/
明日の予感がしている。いつも。いつも。生まれ落ちた時から。
あらすじより
投稿日
2016年 01月28日 10時14分
こころを固く閉じ
嵐を過ごしている
やわらかな
紅の花弁の舞う
きんいろの埃
漂うきままさ
そうしていたって
何も変わらないさ
むねのなかの小瓶の
蓋があいている
こぼれ出しているのは
死神の隠匿
ほのおとなって
いのちは背を焼く
いつもあいまいな
今日と明日の境界
とつぜんに襲う
存在の不安は
きえさっていく
昨日を懐かしむ
そうしていたって
何も変わらないさ
ととのえられた
一つの音で
すべてが
すべてが
そうだ
そこから
ひろがっていくんだ
息がつまるような切望は
叶えられない夢ではなくて
阿呆の涙にぼやける輪郭
白いままのひかりを
落ち続ける暗い孔に落として
照らし出すのは
……
痛哭の筆で描かれた
終わりのない絵巻物
いのちのない絶景を
悠然と飛ぶ大鷲の双翼は
やがて暮れる最後の光を
たっぷりと蓄えている
その瞳は確かに捉えているのだ
岩の割れ目に挟まったまま
ひっそりとその時を待っている
空想の爆発の種子の
灰色に覆われた
鮮烈な赤を!
そこにあるのは
記録でなく創造の
確かに今を生きていること!
えぐれ、えぐれ
暗く溜まった諦観の垢を
まっさらな銀のスプーンで
抉りとって
この驟雨で洗い流せ
こんな愚かな毎日にも
見るべきものがあるなんて
世迷言に騙されるな
この瞬間にこそ
全てがある
待っていた全てが
すでにある
だから
畏れているのだ
その暴露を
つくられた約束事が
破壊されていくことを
ほんとうに目をひらけば
解放と自由に満ちた
けっして
引き返せない旅が始まる
その覚悟があるならば
その胸の中の種子に
おまえのいのちを捧げよ
そうして
おまえの頭上には
崇高なる王冠が輝く
それこそが
個の存在の証
みな等しく持つ
死に臨む
限りある者ゆえの発露だ
暴走する時間は
われわれを
果てのない闇と
尽きることのない光が
ぐるぐるとマーブルに混ざりあう
無限の彼方へ連れて行く
もう
おまえは
知っているだろう!
すべてには
未来しかないことを
すべては
消えていくことを
それでも
消滅し続ける
この未完の物語の中で
すべてのいのちが
今この瞬間に
明日を
予感していることを
連の塊としての形を模索していたようです。
なんだか見にくいですが、そのままにしています。




