新しいなにか/
あらすじより
夜明けに。新しいなにかの予感へと。
投稿日
2015年 11月22日 19時00分
醜いほどに凝固した孤高な岩が
ひとり波に洗われて
艶やかな雲間の光に照らされている
一体何を考えるのか
押し黙って全てに目を耳を塞いでいるのか
それとも
全てを感じながら
全て己の中で昇華し続ける日々か
わたしのおさなごは
ねむりのなかで
たぶん
ヒーローの夢を見ている
光線を発して
怪獣を爆破する
カピバラであれ
キリンであれ
猫であれ
犬であれ
隣人であっても
わたしの想像を超えるなにかを
抱えているだろう
おなじく
わたしの中にある
まだ見えない霧の向こうに待っている
見知らぬ誰かへ挨拶をしよう
あなたは空に何を聞きますか
夜と朝の間には
誰も知らない挨拶がある
年の明けることを寿ぐように
その日の明けることへの言葉
沈黙から饒舌へ
闇から光への解放
きっと
新しいなにか
水面から跳ね回る小魚のように
ぴちぴちとした瑞々しさを湛えて
早朝の空は降りてくる
やがて暮れゆくなど
思いもよらない
朝日の若さに
アスファルトたちは嫉妬したまま
疾走する暴走を受け止めていく
こんなの書いたんだなー。へぇーという感じです。
晩秋の夜明けに感じたなにかがあったようです。