それを呪いと呼ぶな/
愛情には、3つの形があります。与える、もらう、そして失う。全てが愛情の形です。失った傷は、もう戻らないけれど、それを含めて、愛情そのものを呪いと呼ばないでください。(あらすじより)
私の中にも、あるといえばあるのです。
そのすばらしい、呪いとよぶには、暖かなこと。
でも、なんでもなかったわけではないのです。
いったん失えば、なんだか最初はとれない大きな染みのようなことが。
それが、見えないわけでもないんです。
その依存していた心の部分の染みが、だんだんとぼろぼろになって。最後はぽっかりと穴があいて。
なんだか、失った瞬間は、アルミ缶に似ていましたから。
飲み干した後の缶が、ぱきぱき握りつぶれる感じなんて。そっくりです。
だから、その時から、暗い穴の呪いが始まったように思ったこともあります。
確かに消えない呪いのように感じていたこともあります。
でも、ちがいます。そのすばらしい、暖かな感情は、純粋なことだから、呪いではない。
失った悲しみには、ただぽっかりと空いた穴を吹き抜ける風を感じるだけで、何もしないでください。
悲しみを追いかけて、喪失を恨まないでください。ただ、そっと胸で良い音楽を聴いてください。
満ちてくるまで、じっと動かないで。
投稿日時
2014年 10月02日 01時42分
これは、確実に語り掛けています。語らず述べずの原則さえ、この時は気にしていなかった。そんな気楽さもまたいいなと、今は思います。まあ、散文詩ですからね。大目に見て頂きたいと…