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かつての言葉たち  作者: 蠍座の黒猫&につき
12/24

今日の終わり/

彷徨える詩人の魂は

凍える時を経て

光を見つけ出す


一日の終わりの詩です。

よろしければお読みください。

(あらすじより)

今日の終わりに

夕陽がこちらを向いている


眩しい薄黄色の光線に

若さが輝いている


朝に降っていた雨は

もうずいぶん

乾いてしまって


まだ濡れているのは

影のところばかり




われ先に急ぐ

我がままな車たちは


思いがけず

美しい列を見せる


麗しい人の輪郭のような

テールランプの赤い列


降り出した雨粒が

やわらかく車窓に落ちる




湿り気のある闇が

夜を進めていく




帰り着くと

子どもは眠っていた


柔らかな頬に浮かぶ

他愛のない無邪気さ


閉じた睫毛の先に

幸せの光が灯る


日常の喜びは

かけがえのない今日にある




何気無く淹れた

薄緑のお茶の


穏やかな湯気に薫る

わたしたちの毎日は


美しい水辺のように

何も隠れない訳ではないけれど


棄ててしまわなければならないほどに

どうしようもなくはない




寄せては引く波のような

哀しみからも目を背けずに


薄倖の詩人の詩のように

素直に

真っ直ぐに

時に鋭く


今の瞬間を

見つめるなら


いつも闇に蹲っている

遠ざからない昨日さえ

明日の糧となるだろう

投稿日

2015年 03月15日 02時49分

この詩に関しては、気に入らないことがある。空行に甘えている点である。リズムは何かあるように思えるが、それに甘えず言葉の力でこそ勝負するべきであると今は考えている。

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